屋根の形状と屋根勾配について


屋根の形状と屋根勾配には、密接な関わりがあります。
屋根の形状は家全体のデザインを決め、複雑であればコストもかかります。
また、屋根勾配は、屋根材の種類と形状、その地域の平均風速、降雨量、積雪量などの気象条件を考慮して決まります。

 
組み合わせや種類も豊富な屋根の形状

屋根の形は種類が豊富です。
好きな屋根のデザインを選ぶことができますが、屋根の形は、家全体のデザインに大きな影響を与えます。
コストにも制約を受けます。

屋根の形状には基本形があり、加えて基本形を組み合わせたものがありますので、複雑に見えます。
それぞれの屋根の形状にはメリットやデメリットがあります。

切り妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、方形(ほうぎょう)、入母屋(いりもや)、片流れ(かたながれ)、陸屋根(りくやね)が基本形です。
さらに、鋸屋根(のこぎりやね)は、片流れが連なった屋根です。
マンサードは、2種類の屋根勾配が合わさった形状の屋根です。
そして、基本形を組み合わせてさまざまな屋根の形状が決まっています。

 
屋根の形状とコストの問題

屋根の形状が変わると、設置する際のコストも変わってきます。
屋根は間取りを決めた時点で自動的に決まることが多く、屋根の形状から先に考えることは少なくなっています。
ただ、同じ間取りでも、どういった屋根の形状を採用するかで、屋根工事のコストが全く変わってきますので要注意です。

屋根の形状では、片流れが最もシンプルで、寄棟は複雑な形です。
複雑な形状が必ずしも屋根の施工そのものを複雑にすることはなく、急勾配での屋根工事のコストが上がる程度です。

また、屋根の形状が変わると面積が変わります。
意外ですが、片流れよりも寄棟のほうが面積が少なくなります。

寄棟、切妻と比べると、片流れはシンプルな構造ですが、屋根工事に関するコストが少しだけ上がることがわかっています。
ただ、実際には、どの屋根材を選ぶかによって、大幅にコストが変わりますので、屋根の形状をさほど気にすることはありません。

 
屋根勾配の表示の仕方と緩急との関連

屋根勾配とは、屋根の傾斜の度合いです。
屋根勾配が決まる要素はさまざまです。
屋根材の種類や形状も大きな決定要因です。

さらに地域的な問題も屋根勾配を決定する要素です。
例えば、お住まいの地域の平均風速、降雨量、積雪量なども長年の経験により蓄積された条件をもとに、その地域や場所により独自に決まっています。

屋根勾配は、寸や角度で表示されます。
寸で表示されることが多く、水平距離10に対して高さで表示します。
10/10は矩勾配(かねこうばい)と呼ばれています。

6寸以上の急勾配は、耐久性が増し、雨漏りが減り、重厚なデザインで屋根裏の空間が広がります。
ただし、施工費用が高くなります。

一方、3寸以下の緩勾配は、足場も不要で施工価格が安くなり、風の影響を受けにくくなります。
ただし、耐久性や断熱性が劣り、雨漏りしやすくなるようです。

 
屋根材により決まる最低勾配

屋根の形状と屋根勾配を語る際に、屋根材の問題も同時に考える必要があります。
屋根勾配は、屋根材により必要最低勾配が決まっています。
それ以下の勾配にすれば、雨漏りや屋根材の吹き上げなどの問題が発生します。

・トタン屋根といった金属屋根では、1寸勾配以上です。

・スレート屋根は、3寸勾配以上です。

・瓦屋根は、4寸勾配以上です。

屋根材による最低勾配はきちんと守り、施工を実施してもらいましょう。
最も採用される屋根勾配は、「4寸勾配」です。
4寸勾配であれば、雨漏りもしにくく、足場なしで屋根工事が可能で、コストを抑えることができます。
そして、4寸勾配であれば、どの屋根材であっても、自由に葺き替えができるからです。

 
まとめ

屋根の形状と屋根勾配について解説しました。
屋根の形状には種類も多く、組み合わせもいろいろです。
屋根勾配は、屋根材と密接に関連し、同時にその地域に合った屋根勾配を採用するべきです。

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