屋根にもデザインや形状があります。屋根は、外観全体を左右する重要な存在です。そして、屋根の勾配もその屋根の形状により決まってしまいます。その理由と豆知識についてお知らせします。

屋根選びはデザイン以外にもさまざまな条件を考慮

建物の外観デザインは、ほぼ屋根で決まります。

屋根の役割は外観をよくするだけではありません。敷地の形状や間取りなどによっても変わります。

同時に屋根の高さや勾配などは、隣地斜線制限(「建物の各部分の高さは、その部分から隣地境界線までの距離が長いほど高くすることができる」という規制)や北側斜線制限(敷地の北側隣接地の日照を確保するための制限)などの建築基準法などの影響を受けて変わってしまいます。

希望する屋根形状・デザインを選ぶ際にも専門知識を必要とします。

主な屋根の形状には、切妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、方形(ほうぎょう)、片流れ(かたながれ)、陸屋根(ろくやね)などがあります。

切妻(きりづま)

片流れ(かたながれ)

寄棟(よせむね)

方形(ほうぎょう)

陸屋根(ろくやね)

急勾配、緩勾配だとどういう影響がある?

屋根の勾配は、屋根の傾きの角度の度合いを表しています。

勾配の決まり方は、屋根材の種類や形状の他、建てられる地域の気候によっても異なります。勾配は、寸で表示し、その数値が上がると傾斜が急になります。

緩勾配は3寸以下、急勾配は6寸以上となります。

急勾配のメリット・デメリット

急勾配の場合は、水はけがよくなり雨漏りがしにくく、汚れもつきません。
屋根が高くなり、屋根裏スペースの有効活用ができます。雪も積もりません。

しかし、屋根の面積が広くなり、メンテナンスがしにくく、塗装面積も広くなります。屋根が高くなると風の影響を受けやすくなります。

緩勾配のメリット・デメリット

緩勾配の場合は、風の影響を受けにくく、屋根面積が狭いので塗装面積も少なくなります。
場合によっては足場も不要で、点検やメンテナンスがしやすくなります。

しかし、水はけが悪くなり雨漏りしやすくなります。汚れもつきやすく耐久性に問題が出ることが多いようです。
屋根裏スペースを取ることができません。緩勾配が採用できない屋根材もあります。

屋根材には最低勾配が決まっている

屋根材にはそれぞれの最適勾配があります。
また、屋根材ごとに最低勾配も決められています。

例えば、金属屋根なら1/10勾配以上、スレート屋根なら3/10勾配以上、瓦屋根なら4/10勾配以上と決められています。これらの基準を下回ると雨漏りなどの屋根トラブルの発生リスクが高まるので注意したほうがいいでしょう。

瓦屋根に関しては、緩勾配が採用できない、ということになってしまいます。
最適な屋根勾配といえば、4寸勾配です。4寸勾配なら、葺き替え時期が来てもどの屋根材でも使用することが可能です。

そして、切妻、寄棟、方形、片流れ、陸屋根などの屋根形状がありますが、デザイン性や耐久性、耐候性などを考慮し、屋根材ごとの基準をクリアした最適勾配が採用されています。

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