HOME » 屋根修理・雨漏り » 屋根修理・屋根工事DIY » 【屋根の葺き替えDIY】本当にできる?手順・費用・危険性とプロに頼むべき理由を徹底解説!
屋根 葺き替え

「うちの屋根、そろそろ葺き替えたいけど、業者に頼むと費用が高いし…DIYでできないかな?」
「屋根の葺き替えって、自分でやるとしたらどんな手順になるの?」
「DIYで屋根を葺き替えるのって、やっぱり危険?」

近年、DIYブームで住まいの様々な部分を自分で手直しする方が増えています。その中で、「屋根の葺き替えも自分でできないだろうか?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。確かに、DIYで屋根をリフォームできれば、大幅なコスト削減が期待できます。

しかし、屋根の葺き替えは、数あるDIYの中でも特に難易度が高く、専門的な知識と技術、そして何よりも徹底した安全管理が不可欠な作業です。

「DIYで屋根を葺き替えるメリット・デメリットは?」
「もし挑戦するとしたら、どんな材料が扱いやすくて、どんな道具が必要なの?」
「DIYで失敗しないための注意点や、プロに任せるべきケースは?」

この記事では、そんな屋根の葺き替えDIYに関するあらゆる疑問や不安を解消するため、
「屋根の葺き替えDIYは本当に可能なのか?その現実とリスク」
「DIYで比較的扱いやすい屋根材と、その特徴」
「屋根の葺き替えDIYの基本的な手順と必要な道具」
「DIYで屋根を葺き替える際の最も重要な注意点と危険性」
「DIYが難しい場合や、プロに依頼するメリット」
について、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します!

【DIY屋根工事に関する最重要注意喚起】

Stop!

この記事は、屋根の葺き替えDIYを安易に推奨するものではありません。屋根工事は高所での作業が必須であり、転落事故など命に関わる重大な危険が常に伴います。 また、不適切な施工は雨漏りなどの深刻な不具合を引き起こし、結果的に専門業者に高額な修繕を依頼することになる可能性もあります。
DIYに挑戦する場合は、これらのリスクを十分に理解し、万全の安全対策と自己責任のもとで行う必要があります。少しでも不安を感じる場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

屋根の葺き替えDIYは本当に可能なのか?~メリットと計り知れないデメリット~

まず、DIYで屋根の葺き替えを行うことのメリットと、それを大きく上回る可能性のあるデメリットを冷静に比較してみましょう。

【屋根の葺き替えDIYのメリット】

  • コスト削減の可能性: 最大のメリットは、職人の人件費がかからないため、工事費用を大幅に抑えられる可能性があることです。材料費と道具代だけで済む場合もあります。
  • 達成感と愛着: 自分の手で家を修理することで、大きな達成感を得られ、住まいへの愛着も深まるでしょう。
  • 自分のペースで作業できる: 業者のスケジュールに合わせる必要がなく、自分の都合の良い時に作業を進められます。(ただし、天候に大きく左右されます)

【屋根の葺き替えDIYのデメリット・リスク】

  • 生命に関わる危険性:
    • 高所からの転落リスク: 最も大きなリスクです。屋根の上は滑りやすく、バランスを崩しやすい環境です。適切な安全装備(ヘルメット、安全帯、滑りにくい靴など)と、場合によっては足場の設置が不可欠ですが、それでも事故のリスクはゼロではありません。
    • 屋根材の落下リスク: 作業中に屋根材や工具を落とし、下にいる人や物に被害を与えてしまう可能性があります。
  • 施工品質の低下・不具合発生のリスク:
    • 雨漏りの発生: 防水処理(ルーフィングの敷設、水切り板金の取り付けなど)は専門的な知識と技術が必要です。不適切な施工は、確実に雨漏りを引き起こします。
    • 屋根材の早期劣化・破損: 屋根材の正しい固定方法や重ね方を理解していないと、強風で剥がれたり、早期に劣化したりする可能性があります。
    • 下地処理の不備: 既存屋根の撤去後の下地(野地板)の状態判断や適切な補修は、経験がないと難しいです。
  • 時間と労力の多大な消費:
    • 屋根の葺き替えは、プロの職人でも数日~数週間かかる大掛かりな作業です。素人が行う場合は、さらに多くの時間と体力が必要になります。
    • 天候に左右されるため、作業が長期化する可能性もあります。
  • 適切な材料・道具の選定と調達の難しさ:
    • 屋根材だけでなく、防水紙、釘、ビス、水切り板金など、多くの専門的な材料と道具が必要です。これらを適切に選び、調達するのも一苦労です。
  • 廃材処理の問題: 撤去した古い屋根材は産業廃棄物として適切に処理する必要があります。自治体によっては、個人での処分が難しい場合もあります。
  • 保証がない: 当然ながら、DIYで施工した場合、メーカー保証や施工保証は一切ありません。不具合が発生した場合は全て自己責任となります。
  • 火災保険が適用されにくくなる可能性: DIYでの不適切な施工が原因で何らかの損害が発生した場合、火災保険の適用が難しくなる可能性があります。

これらのデメリットを考慮すると、屋根の葺き替えDIYは、よほど経験と知識、そして徹底した安全管理ができる方以外には、正直なところ推奨できません。

DIYで比較的扱いやすい屋根材と、その特徴

DIY

それでも「挑戦してみたい!」という方のために、比較的DIYでも扱いやすいとされる屋根材と、その特徴をご紹介します。ただし、これらも施工の基本をしっかり学ぶことが前提です。

1. アスファルトシングル

  • 特徴: ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を付着させたシート状の屋根材。
  • DIYでの扱いやすさ:★★★★★(比較的容易)
    • 軽量で柔らかく、カッターナイフなどで比較的簡単にカットできる。
    • 複雑な形状の屋根にも馴染みやすい。
    • 施工方法は、専用の接着剤(シングルセメント)と釘(シングル釘)で固定していくのが基本。
  • 注意点: 強風で剥がれやすい製品もあるため、適切な接着と釘打ちが重要。表面の石粒が剥がれ落ちることがある。

2. 波板(ポリカーボネート製、塩ビ製など)

  • 特徴: プラスチック製の波型の板。カーポートや物置、自転車置き場などの小屋根によく使われる。
  • DIYでの扱いやすさ:★★★★☆(比較的容易)
    • 非常に軽量で、運搬や取り扱いが楽。
    • のこぎりや専用のカッターで切断可能。
    • 傘釘や専用フックで固定する。
  • 注意点:
    • 住宅の屋根には基本的に不向きです。耐久性や防水性が本格的な屋根材に比べて劣ります。
    • 塩ビ製は紫外線で劣化しやすく、寿命が短い(3~5年程度)。ポリカーボネート製の方が耐久性が高い。

3. 金属屋根(波板トタン、一部の縦葺き材など)

  • 特徴: トタンやガルバリウム鋼板などの金属製の波板や、一部のシンプルな形状の縦葺き材。
  • DIYでの扱いやすさ:★★★☆☆(やや難しい)
    • アスファルトシングルよりは硬く、加工には板金バサミなどの専用工具が必要。
    • 長い尺の材料の取り扱いは、一人では難しい。
    • 固定には専用の釘やビスを使用。水密性を確保するための重ね方や固定方法に注意が必要。
  • 注意点:
    • 本格的な横葺き金属屋根(ガルバリウム鋼板の嵌合式など)のDIYは非常に難易度が高いため、避けるべきです。専門的な技術と工具が不可欠です。
    • 素材によっては錆びやすいため、適切な防錆処理や塗装が必要です。

【DIYには不向きな屋根材】

屋根修理 ポイント
  • スレート(カラーベスト、コロニアルなど): 薄くて割れやすく、屋根上での取り扱いが非常に難しい。部分的な差し替えも専門技術が必要。
  • 瓦(日本瓦、洋瓦など): 重量が大きく、一枚一枚の施工に専門的な知識と技術(葺き土の扱い、瓦桟の設置、漆喰の施工など)が必要。
  • 本格的な横葺き金属屋根: 精密な加工と嵌合(かんごう:はめ合わせること)技術が必要。

屋根の葺き替えDIYの基本的な手順(アスファルトシングルの場合を例に)

ここでは、比較的DIYでも挑戦しやすいとされるアスファルトシングルを用いた葺き替えの基本的な手順の概要をご紹介します。これはあくまで概要であり、実際の施工には各メーカーの施工マニュアルを熟読し、詳細な手順を理解する必要があります。

  1. 安全対策の徹底
    • ヘルメット、安全帯、滑りにくい作業靴、手袋などを必ず着用。
    • 必要に応じて足場の設置を検討(推奨)。
    • 作業は必ず2人以上で行う。
    • 天候の良い日を選び、雨や強風の日は絶対に作業しない。
  2. 既存屋根材の撤去
    • 古い屋根材を丁寧に剥がしていく。バールや釘抜きなどを使用。
    • 撤去した屋根材は、適切に分別し、処分方法を確認しておく。
  3. 下地(野地板)の確認と清掃・補修
    • 既存の防水紙(ルーフィング)も剥がし、野地板の状態を確認。
    • 腐食や著しい傷みがある場合は、部分的に補修するか、新しい合板を増し張りする。
    • 野地板の上のゴミや突起物をきれいに取り除く。
  4. 新しい防水紙(ルーフィング)の敷設
    • アスファルトシングル専用のルーフィング(または改質アスファルトルーフィング)を、軒先から棟に向かって、重ね代を十分に取ってタッカーなどで固定していく。
    • 壁際や谷部などの雨仕舞処理は特に丁寧に行う。
  5. 軒先・ケラバへの水切り板金(スターター板金など)の取り付け
    • 雨水の浸入を防ぎ、アスファルトシングルの施工を始めるための基準となる板金を取り付ける。
  6. アスファルトシングル本体の施工
    • スターターシングル(軒先専用のシングル材)の貼り付け: 軒先に沿って、最初の列となるスターターシングルを接着剤と釘で固定。
    • 本体シングルの貼り付け: スターターシングルの上に、本体のシングル材を、メーカー指定の重ね代を守りながら、接着剤とシングル釘で下から上へと葺き上げていく。
    • シングル材同士のジョイント部分は、上下の列で重ならないようにずらして施工する(千鳥葺き)。
  7. 棟部の施工
    • 屋根の頂上部である棟には、専用の棟用シングル材(または本体シングルを加工したもの)を、左右の屋根面から交互に重ねながら、接着剤と釘で固定していく。
    • 換気棟を設置する場合は、その指示に従って施工。
  8. 最終確認と清掃
    • 全体の仕上がり、釘の打ち忘れ、接着不良などがないか確認。
    • 周囲を清掃して完了。

【屋根の葺き替えDIYに必要な主な道具・材料】

屋根業者
  • 安全装備: ヘルメット、安全帯、安全ロープ、滑りにくい作業靴、保護メガネ、手袋
  • 測定・マーキング用具: メジャー、差し金、チョークライン(墨壺)
  • 切断用具: カッターナイフ(アスファルトシングル用)、のこぎり(野地板用)、板金バサミ(水切り板金用)
  • 固定用具: ハンマー、釘抜き、タッカー、コーキングガン、電動ドライバー(ビス止めの場合)
  • 屋根材本体: 選んだ屋根材(アスファルトシングルなど)
  • 防水紙(ルーフィング): 屋根材に適合するもの
  • 水切り板金類: 軒先用、ケラバ用など
  • 釘・ビス類: 屋根材用、ルーフィング用、板金用など各種
  • 接着剤・シーリング材: 屋根材用、防水処理用など
  • その他: 脚立、ハシゴ、清掃用具、廃材入れなど
  • (推奨)足場

これらの道具や材料は、ホームセンターや専門の建材店で入手可能ですが、種類も多く、選定にはある程度の知識が必要です。

DIYで屋根を葺き替える際の最も重要な注意点と危険性

改めて、屋根の葺き替えDIYにおける最も重要な注意点と危険性を強調します。

  1. 【最重要】安全管理の徹底
    • 高所からの転落は命に関わります。 安全帯の正しい使用、足場の確保、無理のない作業計画、体調管理など、安全を最優先してください。
    • 一人での作業は絶対に避け、必ず補助者と共に行ってください。
  2. 防水処理の確実性
    • 雨漏りを防ぐための防水紙の敷設方法(重ね方、立ち上げ方など)や、水切り板金の取り付け方、シーリング処理などは、少しのミスが大きな雨漏りに繋がります。メーカーの施工マニュアルを熟読し、理解できない点は専門家に確認するなど、慎重に進めてください。
  3. 屋根材の正しい施工方法の遵守
    • 各屋根材には、メーカーが定めた正しい施工方法(釘の打ち方、重ね代、固定ピッチなど)があります。これを守らないと、屋根材が本来持つべき性能(耐風性、防水性など)を発揮できません。
  4. 下地の状態判断の難しさ
    • 既存屋根を撤去した後の野地板の状態(腐食、強度不足など)を正確に判断し、適切な補修を行うことは、経験がないと非常に難しいです。
  5. 天候への配慮
    • 屋根工事は天候に大きく左右されます。作業中に雨が降ると、屋根裏が濡れてしまう可能性があります。天気予報をこまめに確認し、無理のない作業計画を立てましょう。
  6. 完成後の保証がないことの覚悟
    • DIYで施工した場合、万が一雨漏りなどの不具合が発生しても、全て自己責任となります。

「費用を抑えたい」という気持ちは分かりますが、屋根は住まいを守る最も重要な部分の一つです。安易なDIYは、結果的に大きな代償を払うことになる可能性があります。

DIYが難しい場合や、プロに依頼するメリット

ここまで読んで、「やっぱり自分には難しそうだ…」と感じた方も多いのではないでしょうか。屋根の葺き替えは、以下のような場合には特にDIYを避け、専門業者に依頼することを強く推奨します。

  • 高所作業に不安がある、または経験がない。
  • 屋根の構造や防水処理に関する専門知識がない。
  • 十分な時間と体力を確保できない。
  • 既存の屋根に雨漏りが発生している、または下地の状態が悪いと思われる。
  • 複雑な形状の屋根や、急勾配の屋根。
  • アスベスト含有の可能性のある屋根材(古いスレートなど)を扱う場合。 (これは絶対に専門業者に依頼してください)

専門業者に依頼するメリット

  • 高い安全性と確実な施工品質。
  • 雨漏りなどのリスクを最小限に抑えられる。
  • 適切な材料選定と、屋根の状態に合わせた最適な工法の提案。
  • 工事期間の短縮。
  • 施工後の保証やアフターフォロー。
  • 火災保険の申請サポートなど、専門的なアドバイスも期待できる。

まとめ:屋根の葺き替えDIY、リスクを理解し慎重な判断を!

屋根の葺き替えDIYは、確かに費用を抑えられる可能性を秘めていますが、それ以上に大きなリスク(安全面、品質面、費用面)を伴うことを十分に理解しておく必要があります。

屋根の葺き替えDIYを検討する際の最終チェックポイント

  • 自分は高所作業に慣れており、徹底した安全管理ができるか?
  • 屋根の構造、防水処理、屋根材の施工方法について、十分な知識と理解があるか?
  • 必要な道具や材料を全て準備し、正しく使用できるか?
  • 長期間にわたる作業時間と労力を確保できるか?
  • 万が一、失敗した場合のリスク(雨漏り、再工事費用など)を負う覚悟があるか?

これらの問いに全て自信を持って「YES」と答えられない場合は、無理をせず、信頼できる専門業者に相談することをおすすめします。
「少しだけ自分でやってみて、ダメなら業者に…」という考えも危険です。中途半端な状態で業者に引き継ぐと、かえって費用が高くなったり、工事を断られたりする可能性もあります。

屋根は、あなたと家族の暮らしを守る大切な場所です。そのメンテナンスは、慎重かつ確実に行うようにしましょう。この記事が、あなたの賢明な判断の一助となれば幸いです。

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「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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