HOME » 外装関連工事・リフォーム » テラス屋根を後付けしたい!費用は?穴あけ無しも可能?後悔しないためのポイントを解説

「家を建てたときには必要ないと思ったけど、やっぱりテラス屋根があればよかった…」
「雨の日でも洗濯物を干したい!」
「庭やテラスをもっと活用したい!」

そんな風に考えて、テラス屋根の後付けを検討している方は多いのではないでしょうか?特に、お子様がいるご家庭や、庭での時間を大切にしたい方にとって、テラス屋根は生活を豊かにしてくれる便利なアイテムです。

しかし、いざ後付けしようとすると、

  • 「費用はどれくらいかかるの?」
  • 「家に穴を開けずに設置できる?」
  • 「どんな種類を選べばいいの?」
  • 「後付けで失敗したくない…」

など、たくさんの疑問や不安が出てきますよね。

この記事では、そんなテラス屋根の後付けに関する疑問や不安を解消できるよう、メリット・デメリットから費用相場、設置方法、注意点まで、知っておきたい情報を網羅的に解説します。初心者の方でも分かりやすいように、専門用語はなるべく使わず、図や表も交えながら丁寧に説明していきますので、ぜひ最後まで読んで、後悔しないテラス屋根選びの参考にしてください。

まず知りたい!テラス屋根を後付けするメリットって?

ポイント

テラス屋根を後付けすることで、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか?主なメリットを見ていきましょう。

  1. 天候に左右されず快適!洗濯物干しや空間活用に大活躍
    最大のメリットは、雨の日でも洗濯物が干せること!急な雨で慌てて取り込む必要がなくなり、梅雨時期や夕立が多い季節でも安心です。「洗濯物が濡れて二度手間…」なんてストレスから解放されます。
    また、強い日差しや紫外線をカットしてくれるので、夏場でもテラスや庭で涼しく過ごせます。お子様の遊び場、カフェスペース、バーベキューなど、活用の幅がぐっと広がります。
  2. 紫外線や雨風から守る!家やテラスの劣化を防ぐ
    テラス屋根は、降り注ぐ紫外線や雨風から、テラスの床材(ウッドデッキなど)や外壁を守ってくれます。特にウッドデッキは劣化しやすいため、屋根があるかないかで寿命が大きく変わることも。大切なマイホームを長持ちさせる効果も期待できます。
  3. 室内への日差しを調整!夏の冷房効率アップも
    窓際に設置することで、室内に直接差し込む日差しを和らげる効果があります。特に夏場は室温の上昇を抑えられ、エアコンの効きが良くなることも。省エネ効果も期待できるのは嬉しいポイントです。

デメリットも知っておこう!後悔しないための対策は?

良いことばかりに見えるテラス屋根ですが、いくつか注意しておきたいデメリットもあります。事前に知っておけば対策も可能です。

  1. 開放感が少し減るかも?
    屋根が付くことで、どうしても視界が遮られ、開放感が少なく感じられることがあります。
    • 対策: 透明度の高い屋根材を選ぶ、必要最低限のサイズにする、柱の位置を工夫する(後述)などで、圧迫感を軽減できます。
  2. 冬は日差しが入りにくく、寒く感じることも
    夏は快適な日除け効果も、冬場は暖かい日差しを遮ってしまうという側面に。室温が上がりにくく、暖房費が少し上がる可能性も考慮しておきましょう。
    • 対策: 屋根材の断熱性能や、冬場の過ごし方を考慮して選びましょう。必要に応じて、冬場に取り外せるシェードなどを併用するのも手です。
  3. 雨音が気になる場合も
    屋根材に雨が当たる音が、思ったより気になるという声もあります。特に寝室に近い場所に設置する場合は注意が必要です。
    • 対策: 静音性の高い屋根材を選ぶ、設置場所を寝室から離すなどの工夫が考えられます。施工不良で音が鳴る場合もあるので、信頼できる業者に依頼することも大切です。

テラス屋根の後付け、どうやって設置するの?「穴あけ無し」もできる?

テラス屋根の後付け方法は、大きく分けて2種類あります。それぞれの特徴を知って、ご自宅に合った方法を選びましょう。

1. 壁付けタイプ:家に固定する一般的な方法

  • 設置方法
    家の外壁に「垂木掛け(たるきがけ)」という部材を取り付け、そこに屋根を接続します。柱と外壁の双方で屋根を支える形になります。
  • メリット
    • 強度が高く、安定感がある。
    • 風や雪に比較的強い。
  • デメリット
    • 外壁への穴あけが必要。
    • 外壁の素材や状態によっては設置できない場合がある。
    • 長期優良住宅の場合、認定に影響が出る可能性がある(後述)。

2. 独立タイプ:家に穴を開けずに設置できる方法

  • 設置方法
    柱だけで屋根全体を支える構造です。家(外壁)とは接続しません。
  • メリット
    • 外壁に穴を開ける必要がない。家を傷つけたくない方におすすめ。
    • 長期優良住宅でも安心して設置しやすい。
    • 設置場所の自由度が比較的高い。
  • デメリット
    • 壁付けタイプに比べて、費用がやや高くなる傾向がある。
    • 柱の基礎工事が必要。設置場所の地面の状態(基礎の深さなど)によっては設置できない場合がある。
    • 壁付けタイプほどの強度はない場合がある(ただし、十分な強度が確保された製品が主流)。

【注目!】独立タイプの種類と選び方のポイント

独立タイプは、柱の位置によってさらに3つの種類に分けられます。使い勝手や見た目が変わるので、設置場所や目的に合わせて選びましょう。

柱の位置特徴メリットデメリット・注意点
家側に柱家の壁に近い位置に柱が立つタイプ。庭側がすっきりし、開放感がある。柱が邪魔になりにくい。家の基礎が浅い(50cm未満)と設置できない場合がある。
中央に柱屋根の中央付近に柱が立つタイプ。安定感がある。タイルデッキなどをまたいで設置しやすい。柱の位置によっては動線の邪魔になることも。
家の逆側に柱家の壁から離れた位置(庭側)に柱が立つタイプ。屋根下のスペースを広く使える。基礎の心配が少ない。家の中から見ると柱が目立ちやすい。

「穴あけ無し」で設置したい場合は、独立タイプを選びましょう。ただし、設置条件があるため、事前に業者に確認することが重要です。

どんなテラス屋根があるの?選び方のポイント【素材・形・柱】

テラス屋根は、素材や形など様々な種類があります。どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。後悔しないために、選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。

1. 屋根材:機能性と見た目を左右する重要パーツ

屋根材によって、遮熱性や採光性、耐久性が大きく異なります。何を重視するかで選びましょう。

素材の種類特徴メリットデメリットこんな人におすすめ
ポリカーボネート最も一般的。衝撃に強く、UVカット効果が高い。透明度が高く明るい。比較的安価。洗濯物が乾きやすい。熱を通しやすく、夏場は下に熱がこもりやすい。コスパ重視。洗濯物干しがメイン。明るさを確保したい。
熱線遮断ポリカポリカーボネートに熱線(赤外線)をカットする機能を追加したもの。夏場の温度上昇を抑える。省エネ効果。ポリカーボネートより少し高価。冬場は少し暗く感じることも。夏の暑さ対策をしたい。リビング前の設置。
熱線吸収ポリカ熱線遮断タイプと同様に熱を抑えるが、素材自体が熱を吸収するタイプ。熱線遮断タイプよりさらに温度上昇を抑える効果が高い場合も。熱線遮断タイプより高価になる傾向。製品数が少ない。より高い遮熱効果を求める。
塩化ビニール(塩ビ)以前は主流だったが、近年は減少傾向。安価。耐久性・耐熱性・耐衝撃性が低い。劣化しやすい。とにかくコストを抑えたい(※現在あまり推奨されない)。
折板(せっぱん)金属製の屋根材(ガルバリウム鋼板など)。カーポートでよく使われる。耐久性・耐候性・耐積雪強度が高い。光を通さないため、屋根下が暗くなる。雨音が響きやすい。積雪地域。強度を最優先したい。

2. 屋根の形:見た目と機能性の違い

屋根の形状は、主に「F型(フラット型)」と「R型(アール型)」の2種類があります。

  • F型(フラット型): 屋根がまっすぐな形状。シャープでモダンな印象を与えます。施工性が高く、狭い場所にも設置しやすいのが特徴です。
  • R型(アール型): 屋根の先端がカーブしている形状。柔らかく優しい印象を与えます。F型に比べて先端が低くなるため、雨の吹き込みを抑えやすいのがメリットです。

どちらを選ぶかは、デザインの好みと、雨の吹き込み防止など機能面で何を優先するかで決めると良いでしょう。

3. フレーム(柱や骨組み)の素材

  • アルミ製: 軽量で錆びにくく、耐久性が高いのが特徴。メンテナンスも楽で、現在主流となっています。カラーバリエーションも豊富です。
  • 木製: 自然な風合いで温かみのある印象になります。デザイン性が高いですが、定期的な塗装などのメンテナンスが必要です。

テラス屋根の後付け費用、いくらかかる?相場と内訳

屋根工事 見積もり

気になる費用について見ていきましょう。テラス屋根の後付け費用は、選ぶ製品の種類、サイズ、設置場所の状況、依頼する業者によって大きく変わります。

費用相場の目安

  • 壁付けタイプ: 約10万円 ~ 25万円(本体価格:約5万円~ + 工事費:約5万円~)
  • 独立タイプ: 約20万円 ~ 40万円(本体価格:約14万円~ + 工事費:約6万円~)

【費用の内訳(主なもの)】

  • 本体価格: テラス屋根そのものの値段。サイズや素材、機能(遮熱など)で変動。
  • 標準工事費: 組み立て・設置にかかる費用。
  • オプション費用:
    • 物干しセット:約1~3万円
    • 前面パネル・側面パネル:数万円~
    • 遮熱・耐積雪などの高機能屋根材への変更:約2~5万円
  • 追加工事費(必要な場合):
    • 柱の基礎工事(ハツリ工事、コンクリート打設など):数万円~
    • 外壁の補修・加工費:数万円~
    • 既存物の撤去費用:数千円~

【注意!】費用だけで選ばないで!

安さだけで選ぶと、すぐに壊れてしまったり、施工不良で雨漏りしたりするリスクがあります。必ず複数の業者から見積もりを取り、内容(使用する製品、工事内容、保証)をしっかり比較検討しましょう。

費用を抑えるポイント

  • 専門業者に直接依頼する
     ハウスメーカーや工務店に依頼すると、下請けの外構業者に発注され、中間マージンが発生することがあります。外構・エクステリアの専門業者に直接依頼することで、費用を抑えられる可能性があります。
  • シンプルな機能・デザインを選ぶ
    高機能な屋根材やオプションを付けるほど費用は上がります。本当に必要な機能を見極めましょう。
  • 相見積もりを取る
    複数の業者から見積もりを取り、価格交渉の材料にしたり、適正価格を知ったりすることができます。

後付け前に必ずチェック!注意点と失敗しないためのポイント

テラス屋根の後付けで後悔しないために、設置前に確認しておくべき重要なポイントをまとめました。

1. 設置が難しいケースを知っておく

  • 外壁の種類や状態
    壁付けタイプの場合、ALC外壁やタイル、土壁など、素材によっては取り付けが難しかったり、特別な加工が必要になったりすることがあります。
  • 長期優良住宅
    壁付けタイプで外壁に穴を開けると、住宅の認定が取り消される可能性があります。独立タイプを選ぶか、事前に認定機関や施工業者に確認しましょう。
  • 家の基礎の位置や深さ
    特に独立タイプの「家側に柱があるタイプ」は、柱を立てるために50cm程度の深さが必要です。家の基礎が浅い場合は設置できないことがあります。
  • 設置スペース
    屋根や柱を設置するための十分なスペースがあるか、隣家との境界は問題ないか確認しましょう。

2. 設置目的を明確にする

「なぜテラス屋根を設置したいのか?」を具体的に考えましょう。
(例:洗濯物干しメイン、子供の遊び場、庭でのくつろぎスペース、暑さ対策など)
目的がはっきりすれば、必要なサイズ、機能、デザインが見えてきます。

3. サイズ・デザインは慎重に

  • サイズ
    必要以上に大きいと圧迫感が出たり、費用が高くなったりします。目的や設置場所に合わせて適切なサイズを選びましょう。
  • デザイン・色
    家の外観と調和するものを選びましょう。サッシや雨樋の色と合わせると、統一感が出やすくなります。

4. 地域の気候を考慮する

  • 積雪地域
    必ず耐積雪強度を確認し、地域に合ったタイプを選びましょう。「一般地域用」「積雪地域用」「豪雪地域用」などがあります。耐積雪量を超えた場合は、雪下ろしが必要です。
  • 強風地域・沿岸地域
    耐風圧強度の高い製品や、錆びにくい素材(アルミなど)を選ぶと安心です。風よけの側面パネルなども検討しましょう。

5. 建築基準法について(念のため確認)

テラス屋根の規模によっては、建築基準法上の「建築物」とみなされ、建ぺい率や容積率に関わったり、確認申請が必要になったりするケースも稀にあります。通常、一般的なサイズのテラス屋根であれば問題になることは少ないですが、心配な場合は業者に確認しましょう。

6. 信頼できる業者を選ぶ

テラス屋根の後付け工事は、業者選びが非常に重要です。

  • 専門業者を選ぶ
    外構・エクステリア工事を専門に行っている業者を選びましょう。
  • 施工実績を確認する
    ホームページなどで過去の施工事例を確認し、経験豊富か、希望に近い施工をしているかチェックします。
  • 見積もり内容をしっかり確認する
    「一式」ではなく、どの製品を使い、どんな工事が含まれているか、詳細な見積もりを出してくれる業者を選びましょう。
  • 保証内容を確認する
    製品保証だけでなく、工事に対する保証(施工保証)があるかどうかも確認しましょう。
  • 担当者の対応を見る
    説明が丁寧か、こちらの要望をしっかり聞いてくれるかなど、コミュニケーションがスムーズに取れるかも重要です。

まとめ:テラス屋根の後付けで、もっと快適な暮らしを!

テラス屋根を後付けすることで、雨の日も晴れの日も、庭やテラス空間をもっと有効活用できるようになります。洗濯物干しのストレス軽減、紫外線対策、家やテラスの保護など、メリットがたくさんあります。

一方で、開放感の減少や費用、設置場所の制約など、考慮すべき点もあります。特に、家に穴を開けたくない場合は「独立タイプ」を選ぶという選択肢があることを覚えておきましょう。

後悔しないためには、

  • 設置目的を明確にする
  • メリット・デメリットを理解する
  • 自宅の状況(外壁、基礎など)を確認する
  • 製品の種類(設置方法、素材、形)を比較検討する
  • 信頼できる専門業者を選ぶ

ことが大切です。

この記事を参考に、あなたのライフスタイルにぴったりのテラス屋根を見つけて、より快適で豊かな暮らしを実現してくださいね。まずは気軽に専門業者に相談し、見積もりを取ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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