和風建築に欠かせない存在の瓦ですが、屋根瓦を選ぶとどうしても、他の屋根材よりも総工事費用が上がってしまいます。葺き替え時の価格も安くはなく、屋根のリフォームの中では高額の部類に入ります。ここでは、主な瓦屋根の価格や施工単価について解説していきます。
瓦の値段は施工単価で確認する
瓦屋根の設置や葺き替え工事で使用されている瓦は、瓦屋根業者に出すような価格では購入できません。インターネット通販などで、一枚だけ購入できる場合がありますが、古い瓦の場合は、同じ種類の瓦を探すことが難しく、瓦一枚の単価も400円~1500円近くもすることがあります。
通販で瓦を大量に購入する場合は、逆に高くついてしまうので注意しましょう。こうした理由から、瓦の価格は、施工単価で確認することになるでしょう。
主な瓦の種類ごとの施工単価について
瓦屋根の施工単価は、平米単価で表示されています。
一般的な戸建て住宅の屋根面積は、80~120平米として、瓦の種類ごとに施工単価の違いを確認することができます。
こちらでご紹介する価格は、あくまでも瓦の施工単価になり、その他の足場代、養生費用、下地補修、防水シートなどの費用や施工費用は含まれていません。
釉薬瓦(陶器瓦)1平米あたり5500~1万6千円
粘土瓦の一種です。粘土瓦には、釉薬をかけて焼成した、きれいなツヤの着色が人気の釉薬瓦(陶器瓦)があります。
他にも、無釉薬瓦には、いぶし瓦や素焼き瓦などがあります。陶器瓦は、粘土質の土を成形して、高温で焼成して完成させます。
耐久性や遮音性に優れているほか、雨が降っても雨音がほとんどしないのも陶器瓦の特徴です。陶器瓦は、塗装などのメンテナンスが不要です。
瓦は重量がありますので、最近登場している軽量の屋根材に比べると、耐震性に劣るというデメリットがあります。
耐用年数は、50~60年です。
いぶし瓦 1平米あたり8000~1万3千円
釉薬を塗らずに焼成した瓦です。
いぶし瓦は、粘土瓦を焼成した後、窯の中でいぶします。そのとき、表面に炭素膜が形成されます。
色は、黒や味のある銀色になります。
表面の炭素膜が劣化すると、色あせが生じ、防水性能が薄れますので、補修する必要があります。
メンテナンスをすれば、陶器瓦と同じような耐久性を維持できます。
耐用年数は、30~60年です。
素焼き瓦 1平米あたり5000~9000円
粘土瓦でも自然の風合いを重視した瓦です。
釉薬をかけていませんが、酸化炎焼成による赤瓦の色合いが人気です。
素焼き瓦は、洋風建築によく使われており、デザインもスペイン風やテラコッタなどのバリエーションが楽しめます。
耐用年数は、40~50年です。
セメント瓦・コンクリート瓦 1平米あたり5000~1万円
セメントや水、砂が主な原料となっている瓦です。
陶器瓦などの粘土瓦と異なり、最初から塗装して色をつけています。色やデザインが豊富ですが、耐用年数が短いうえに、必ず塗装メンテナンスが必要です。粘土瓦と同様に重量があります。
しかし、セメント瓦やコンクリート瓦は、陶器瓦よりも耐久性がなく、塗装も必要なので、あまり製造されなくなってきています。
耐用年数は、20~40年です。
まとめ
屋根瓦は、その形状によっても施工単価が異なります。和瓦・和形瓦は、1平米あたり9000~1万2500円、平板瓦は、1平米あたり7000~1万6千円、スパニッシュ瓦は、1平米あたり5000~1万3千円、といったところが価格の目安です。
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