HOME » 外装関連工事・リフォーム » 屋根塗装・外壁塗装 » 屋根塗装の「1回塗り」は絶対NG!費用をケチると数年後に大後悔する3つの理由とは?
ベランダ 塗装

「屋根塗装の費用、少しでも安くしたい…」
「工程を減らして、1回塗りで済ませられないかな?」

高額になりがちな屋根塗装。費用を抑えるために「塗り回数を減らせば安くなるのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、結論から言うと、屋根塗装の「1回塗り」は絶対にやってはいけない選択です。

目先の費用を数万円ケチったつもりが、数年後には数十万円以上の追加費用がかかる「安物買いの銭失い」の典型的なパターンに陥ってしまいます。

この記事では、なぜ屋根塗装の1回塗りがダメなのか、その致命的な3つのリスクと、塗装工事の「正しい回数」について、プロの視点から徹底的に解説します。この記事を読めば、手抜き工事を見抜く知識が身につき、10年後も安心できる質の高い屋根塗装を実現できます。

そもそも、なぜ屋根塗装は複数回塗るのが基本なの?

「ペンキを1回塗れば、それで終わりじゃないの?」と疑問に思う方も多いでしょう。しかし、プロが行う屋根塗装は、ただ色を付けるだけのDIYとは全く異なります。

実は、一般的な屋根塗装は「合計3回塗り」が基本中の基本。それぞれの塗りには、お家の屋根を長期間守るための重要な役割があるのです。

屋根塗装「3回塗り」の役割分担

塗装の工程役割人間で例えるなら…
1回目:下塗り(したぬり)屋根材と上塗り塗料を強力に接着させる「接着剤」の役割。劣化した屋根材が塗料を吸い込むのを防ぐ効果も。化粧下地
ファンデーションのノリを良くし、崩れにくくする。
2回目:中塗り(なかぬり)上塗り塗料の1回目。塗膜に適切な厚みを持たせ、塗りムラを防ぐ。塗料の性能を最大限に引き出すための重要な工程。ファンデーション(1回目)
肌の色ムラを整え、均一にする。
3回目:上塗り(うわぬり)仕上げの塗装。紫外線や雨風から屋根を守る「保護膜」を完成させる。美しい見た目を作る最終工程。ファンデーション(2回目)
重ね塗りでカバー力を高め、キレイな肌に仕上げる。

このように、3回の塗装がそれぞれ異なる機能を持つことで、初めて「美しく」「長持ちする」塗膜が完成します。1回でも工程を省けば、それはもはやプロの仕事とは言えません。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

リスク1:「わずか2~3年で塗装が剥がれる」施工不良の温床に

もし、この重要な工程を無視して「1回塗り」で済ませてしまったら、どうなるのでしょうか?

まず起こるのが、早期の塗膜剥がれです。

  • 下塗りがないと、塗料が密着しない!
    接着剤の役割を果たす下塗りを省けば、上塗り塗料は劣化した屋根材にうまく密着できません。まるで両面テープなしでポスターを壁に貼るようなものです。最初はくっついていても、すぐにペラペラと剥がれてきてしまいます。
  • 塗り回数が足りないと、塗膜が薄すぎる!
    塗料メーカーは、製品が持つべき防水性や耐久性を発揮するために必要な「規定の膜厚(まくあつ)」を定めています。1回塗りではこの膜厚を到底確保できず、ペラペラの薄い膜しか作れません。これでは、紫外線や雨風のダメージに耐えられず、わずか2~3年でボロボロになってしまいます。

結果として、本来10年以上もつはずだった塗装が、わずか数年でやり直しに。再び足場代や工事費がかかり、トータルコストは当初の3回塗りよりも遥かに高くなってしまうのです。

リスク2:「雨漏り発生」でお家が深刻なダメージを受ける

雨漏り

1回塗りのもう一つの恐ろしいリスクが「雨漏り」です。

1回塗りでは、どうしても「塗りムラ」や「塗り残し(透け)」が発生します。どんなに腕の良い職人でも、一度で完璧に均一な塗膜を作ることは不可能です。

この塗りムラができた部分は、塗膜が極端に薄くなっています。その弱い部分から雨水が侵入しやすくなり、やがて屋根材の下にある防水シートを劣化させ、雨漏りを引き起こします。

屋根からの雨漏りは、天井のシミだけでなく、柱や梁といった建物の構造躯体を腐らせる原因にもなります。塗装費用をケチった結果、数百万円規模の大規模な修繕が必要になる…そんな最悪の事態も起こりかねないのです。

リスク3:「そもそもメーカー保証の対象外」という事実

屋根修理 ポイント

実は、塗料メーカーは自社製品の性能を保証するために、カタログや仕様書で「標準塗装仕様(塗り回数や乾燥時間など)」を厳密に定めています。

大手塗料メーカーの見解日本ペイント株式会社の公式サイトでも、「1回塗りだと十分な膜厚確保が難しいため、透けによる隠ぺい不足、剥がれ、色むら等が生じやすく、美観の低下や保護機能が十分に発揮されません」と明記されており、複数回塗りを前提として製品が作られていることが分かります。(出典:日本ペイント株式会社 よくあるご質問)

このメーカーが定めたルールを守らずに「1回塗り」で施工した場合、それは「規定外の施工方法」となります。そのため、万が一塗料に初期不良があったとしても、メーカーの製品保証は一切受けられません。

「1回塗りで安くしますよ」と提案してくる業者は、こうしたメーカーのルールを無視する、コンプライアンス意識の低い業者である可能性が非常に高いと言えるでしょう。

【注意】「1回塗りでOK」な特殊なケースもある?

基本的にはNGな1回塗りですが、ごく稀に例外的なケースも存在します。

  • メンテナンスフリーの屋根材への「化粧直し」
    塗装が不要な「陶器瓦」などで、色を変えたいという美観目的の場合に、高耐久な塗料を1回だけ塗る、というケースはあり得ます。しかし、これは防水や保護が目的ではないため、一般的な塗装とは全く意味合いが異なります。
  • 「1回塗り仕上げ用」の特殊な塗料
    一部の製品には「1回塗り仕上げ」を謳う塗料も存在します。しかし、これらはDIY向けや応急処置用であることが多く、プロが長期的な耐久性を保証する屋根塗装で使われることはまずありません。

まとめ:屋根塗装の回数は「3回塗り」が絶対の正解!

屋根塗装の費用を抑えたい気持ちはよく分かります。しかし、「1回塗り」という選択は、その代償があまりにも大きい危険な賭けです。

  • 1回塗りのリスクまとめ
    • 数年で剥がれる → 再塗装で余計な費用がかかる
    • 雨漏りを引き起こす → 家の構造に大ダメージ
    • メーカー保証の対象外 → トラブル時に誰も責任を取ってくれない

大切なマイホームを長く守るため、そして無駄な出費を避けるためにも、屋根塗装は「下塗り1回+上塗り2回=合計3回塗り」が絶対のルールであると覚えておきましょう。

もし業者から「1- 回塗りで安くできますよ」という提案があったら、それは手抜き工事の危険信号です。その業者には依頼せず、必ず3回塗りの工程と料金を正直に説明してくれる、誠実な業者を選ぶようにしてください。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

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弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

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