「夏の2階がサウナみたいに暑い…屋根に塗る断熱塗料って本当に効果あるの?」
「遮熱塗料と断熱塗料、どっちを選べばいいか分からない!」
「費用は高いって聞くけど、それだけの価値はあるのかな?」
年々厳しくなる夏の暑さや、冬の底冷え。光熱費も高騰する中、「お家の断熱性能を高めたい」と考える方が増えています。その選択肢の一つとして注目されているのが、塗るだけで断熱効果が得られるという「断熱塗料」です。
しかし、「本当に塗るだけで効果があるの?」「値段が高い割に意味がなかったら…」と、その効果に半信半疑の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、数多くの住宅塗装を手掛けてきたプロの視点から、
- 断熱塗料が「熱」を抑える本当の仕組み
- 「遮熱塗料」との決定的な違いと比較
- 代表的な断熱塗料「ガイナ」などの特徴と費用相場
- 断熱効果を最大限に引き出すための3つの秘訣
などを、初心者の方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を最後まで読めば、断熱塗料の本当の実力が分かり、あなたの家に最適な夏の暑さ・冬の寒さ対策を見つけることができます。
1. そもそも「断熱塗料」とは?“塗る断熱材”の仕組み
断熱塗料とは、一言でいうと「熱の伝わりを遅らせる機能を持った特殊な塗料」です。代表的な製品である日進産業の「ガイナ」などが有名で、“塗る断熱材”とも呼ばれています。
その断熱性能の秘密は、塗料の中に含まれる「中空セラミックビーズ」にあります。
この非常に小さなセラミックの球体(中は空洞)が塗膜の中に何層にも重なることで、熱が塗膜を通過するのを邪魔し、熱の移動スピードを遅らせるのです。
- 夏の場合: 屋根が太陽光で熱くなっても、その熱が室内に伝わるのを遅らせる → 涼しくなる
- 冬の場合: 室内の暖房の熱が、屋根から外へ逃げていくのを遅らせる → 暖かさを保つ
このように、夏と冬、両方の季節で効果を発揮するのが断熱塗料の最大の特徴です。
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2.【最重要】「断熱塗料」と「遮熱塗料」、決定的な違いはコレ!
断熱塗料とよく比較されるのが「遮熱塗料」です。どちらも夏の暑さ対策に有効ですが、そのアプローチ(仕組み)が全く異なります。
| 断熱塗料 | 遮熱塗料 | |
|---|---|---|
| 仕組み | 熱の伝わりを「遅らせる」(熱の移動を抑制) | 太陽光(熱)を「反射する」(熱の吸収を防ぐ) |
| 主な効果 | 夏は涼しく、冬は暖かい(保温効果) | 夏は涼しい |
| 得意な季節 | オールシーズン | 夏に特化 |
| イメージ | ダウンジャケット、魔法瓶 | 日傘、白いTシャツ |
| 価格 | 高価 | 比較的安価 |
分かりやすく例えると…
- 遮熱塗料は、太陽光という攻撃(熱)を「防御(反射)」することに特化しています。
- 断熱塗料は、太陽光を防御(反射)しつつ、それでも貫通してきた攻撃(熱)の進行を「遅らせる」二段構えの防御壁です。
多くの断熱塗料は遮熱性能も併せ持っているため、一般的に「断熱塗料の方が、遮熱塗料より高機能で高価」と覚えておくと良いでしょう。
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3. 断熱塗料の5大メリット!ただ涼しいだけじゃない?
断熱塗料を屋根に塗ることで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。
- 夏は涼しく、冬は暖かい(温熱環境の改善)
最大のメリットです。一年を通して外気温の影響を受けにくくなり、快適な室温を保ちやすくなります。 - 光熱費の削減(省エネ効果)
冷暖房の効率がアップするため、エアコンや暖房器具の使用を抑えられ、電気代・ガス代の節約に繋がります。 - 結露の抑制効果
塗膜が外気温と室温の急激な差を和らげるため、壁内や窓際の結露を抑制する効果が期待できます。これにより、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境に貢献します。 - 防音・遮音効果
塗膜に含まれるセラミックビーズが音を反射・吸収するため、屋根に当たる雨音などを軽減する副次的な効果もあります。 - 高い耐久性(長寿命)
断熱塗料のベースとなる樹脂は、一般的に耐久性の高いものが多く、耐用年数も15年~20年と長寿命です。塗り替え頻度を減らせるため、長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。
4. 断熱塗料の費用はいくら?代表製品と価格相場
高機能な分、費用も気になるところです。代表的な製品と、30坪の住宅で屋根塗装を行った場合の費用相場を見てみましょう。
| 代表的な製品名 | メーカー | 特徴 | ㎡単価(3回塗り) | 30坪の費用総額(足場込み) |
|---|---|---|---|---|
| ガイナ(GAINA) | 日進産業 | 断熱塗料の代名詞。JAXAのロケット技術を応用。遮音・防臭効果も。 | 3,800円~5,000円 | 60万円 ~ 85万円 |
| キルコ(KIRUCO) | シンマテリアルワン | 高い伸縮性を持ち、ひび割れに強い。金属屋根にもおすすめ。 | 3,500円~4,800円 | 55万円 ~ 80万円 |
※上記はあくまで目安です。屋根の形状や劣化状況によって費用は変動します。
一般的なシリコン塗料での屋根塗装が40万円~60万円程度なので、断熱塗料を選ぶと15万円~25万円ほど高くなるのが相場です。この初期投資を、将来の光熱費削減で回収できるかを考えるのがポイントになります。
5.【効果なし?】断熱塗装を成功させ、効果を最大化する3つの秘訣
「高いお金を払ったのに、効果が感じられなかった…」そんな最悪の事態を避けるため、断熱効果を最大限に引き出すための秘訣を3つご紹介します。
秘訣①:色は「白」か「淡い色」を選ぶ
これは最も重要なポイントです。
断熱塗料の効果は、「熱を伝わりにくくする断熱性能」と「熱を反射する遮熱性能」の掛け合わせで発揮されます。
もし黒などの濃い色を選んでしまうと、太陽光をどんどん吸収してしまい、塗料が持つ断熱性能だけではカバーしきれず、効果が半減してしまいます。
断熱効果を最大限に引き出したいなら、太陽光を最も反射する「白」や、それに近い「淡い色(ライトグレー、クリーム色など)」を選ぶのが鉄則です。
秘訣②:「屋根裏の換気」や「窓の断熱」と組み合わせる
お家の熱の出入りは、屋根だけでなく、壁や窓(開口部)からも起こります。特に夏場、家の中に入ってくる熱の約70%は窓からと言われています。
断熱塗装の効果をさらに高めるには、
- 屋根裏の換気を改善する(換気棟の設置など)
- 窓の断熱対策を行う(内窓の設置、断熱ガラスへの交換など)
といった他の断熱リフォームと組み合わせることが非常に効果的です。
秘訣③:断熱塗料の施工実績が豊富な業者に依頼する
断熱塗料は、一般的な塗料とは性質が異なり、適切な膜厚管理や丁寧な攪拌(かくはん)など、専門的な知識と技術が求められます。
施工に慣れていない業者が塗ると、性能が十分に発揮されなかったり、早期に剥がれが発生したりするリスクがあります。
必ず、「ガイナ」などの断熱塗料の施工実績が豊富な業者を選び、過去の施工事例などを見せてもらいましょう。
6. まとめ:断熱塗料は「未来への投資」。総合的な判断がカギ
屋根の断熱塗料は、夏の暑さと冬の寒さの両方を和らげ、一年を通して快適な住環境と省エネに貢献してくれる、非常に高機能な塗料です。
- 断熱塗料は「熱の伝わりを遅らせる」塗料。夏冬両方に効果あり。
- 「熱を反射する」遮熱塗料より高機能で、価格も高価。
- メリットは「快適性向上」「光熱費削減」「結露抑制」「防音」「長寿命」。
- 費用相場は、30坪で60万円~85万円が目安。
- 効果を最大化する秘訣は「淡い色選び」「他の断熱との併用」「実績豊富な業者選び」。
初期費用は高くなりますが、長期的な光熱費の削減や、塗り替え頻度の低減を考慮すると、「未来の快適さと家計への投資」と捉えることができます。
あなたの家の状況、予算、そして何より「どんな暮らしをしたいか」を総合的に考え、断熱塗装が最適な選択肢かどうかをじっくり検討してみてください。
クイック屋根工事
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