【効果絶大】低汚染塗料とは？驚きのセルフクリーニング機能と長期的なコスト削減メリット

「せっかく外壁塗装するなら、いつまでもキレイな状態を保ちたい！」
「道路沿いの家だから、排気ガスや砂埃の汚れがすぐに目立ってしまう…」
「雨で汚れが勝手に落ちる『低汚染塗料』って、本当にそんなに効果があるの？」

外壁の美観を長期間キープしたいと願うすべての方に、今、最もおすすめしたいのが「低汚染塗料（ていおせんとりょう）」です。

しかし、「本当に汚れないの？」「普通の塗料と何が違うの？」「価格は高いんじゃない？」など、その実力については分からないことだらけですよね。

この記事では、数多くの塗装を手掛けてきた専門家が、「低汚染塗料とは何か？」という基本から、

• 雨で汚れが流れ落ちる「セルフクリーニング」の2つの仕組み
• シリコン・フッ素など、種類別の性能と価格を徹底比較
• 導入前に知っておくべきデメリットと注意点
• どんな家に低汚染塗料はおすすめなのか？

などを、初心者の方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を最後まで読めば、低汚染塗料の全てが分かり、あなたの家に最適な選択ができるようになります。

1. 低汚染塗料とは？「雨で汚れが落ちる」魔法の仕組み

低汚染塗料とは、一言でいうと「汚れが付着しにくく、たとえ付着しても雨水で洗い流されやすい特殊な機能を持った塗料」のことです。
まるで魔法のように聞こえますが、これにはちゃんとした科学的な仕組みがあります。主に2つのタイプが存在します。

①【主流】親水性（しんすいせい）タイプ：水の膜で汚れを浮かせて洗い流す

これが現在最も主流のメカニズムです。
一般的な塗料（撥水性）は水を玉のように弾きますが、低汚染塗料の表面は非常に水と仲が良い「親水性」を持っています。

1. 外壁に排気ガスや砂埃などの汚れが付着します。
2. 雨が降ると、塗膜と汚れの間に雨水が入り込み、薄い水の膜を作ります。
3. 汚れが水の膜によって浮かび上がります。
4. 浮き上がった汚れは、そのまま雨水と一緒に洗い流されます。

この「セルフクリーニング効果」によって、面倒な壁の掃除をしなくても、雨が降るたびに外壁がきれいになるのです。

②【特殊】光触媒（ひかりしょくばい）タイプ：光の力で汚れを分解する

酸化チタンなどを主成分とし、太陽の光（紫外線）が当たると化学反応を起こす特殊なタイプです。

1. 太陽光が当たると、塗膜表面で強力な分解力を持つ活性酸素が発生します。
2. この活性酸素が、付着した排気ガスなどの有機系の汚れを分解します。
3. 分解されて付着力が弱まった汚れが、雨水で洗い流されます。

空気清浄効果なども期待できる高機能塗料ですが、施工が非常に難しく、現在は親水性タイプが主流となっています。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル　0120-905-454　（平日・土曜　9:00～18:00）

2. 低汚染塗料の3大メリット！ただキレイなだけじゃない？

低汚染塗料を導入するメリットは、単に「外壁がキレイに保たれる」だけではありません。

メリット①：メンテナンスコストの大幅な削減

これが最大のメリットです。
外壁が汚れにくいということは、美観を維持するための洗浄作業や、汚れが原因で早まる塗り替えの必要がなくなるということです。
一般的な塗料では10年で汚れが気になり始めるところ、低汚染塗料なら15年以上美しい状態をキープできるケースも珍しくありません。長期的に見れば、将来のメンテナンス費用を数十万円単位で節約できる可能性があります。

メリット②：建物の資産価値を維持・向上

外観は、建物の第一印象を決める重要な要素です。常に清潔で美しい外観を保つことは、建物の資産価値を高く維持することに直結します。
特に賃貸物件や店舗などでは、美しい外観が入居率や集客力に直接影響するため、非常に有効な投資と言えるでしょう。

メリット③：塗料本来の性能を長持ちさせる

外壁に付着する汚れは、見た目を悪くするだけでなく、塗膜そのものを劣化させる原因にもなります。汚れが付着しにくい低汚染塗料は、紫外線や雨風から外壁を守るという塗料本来の保護機能を、より長期間にわたって維持することができるのです。

3.【種類別】低汚染塗料の性能と価格を徹底比較

低汚染塗料にも、ベースとなる樹脂によっていくつかのグレードが存在します。代表的な3種類を比較してみましょう。

樹脂の種類	特徴	耐用年数（目安）	㎡単価（3回塗り）
シリコン系	コストパフォーマンスに優れ、現在の主流。十分な耐久性と低汚染機能を持つ。	10年～15年	2,500円～3,500円
フッ素系	高い耐久性を誇り、低汚染機能との相乗効果で、長期間にわたり美観と性能を維持。	15年～20年	3,500円～4,800円
無機系	最高級の耐久性を持つ。汚れが付きにくい無機物の特性と親水性で、最高の低汚染性能を発揮。	20年以上	4,500円～5,500円

プロの視点
現在最も人気があり、コストと性能のバランスが良いのは「シリコン系」の低汚染塗料です。一般的なシリコン塗料より少し高価ですが、その価値は十分にあります。
「とにかく長持ちさせたい」「塗り替えの回数を減らしたい」という場合は、「フッ素系」や「無機系」を選ぶと、20年近く美しい外観を保つことも夢ではありません。

代表的な低汚染塗料

• アステックペイント「超低汚染リファインSi-IR」（シリコン系）
• エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」（ラジカル制御＋低汚染）
• 日本ペイント「パーフェクトトップ」（ラジカル制御＋低汚染）

4.【最重要】低汚染塗料のデメリットと注意点

魅力的な低汚染塗料ですが、導入前に知っておくべきデメリットも存在します。

デメリット①：初期費用が割高になる

高機能な分、一般的な同グレードの塗料と比較して、㎡単価で500円～1,000円程度、総額で5万円～15万円ほど価格が高くなります。
ただし、前述の通り、長期的なメンテナンスコスト削減効果を考えれば、十分に元が取れる投資と言えるでしょう。

デメリット②：ひび割れ（クラック）に弱い製品もある

低汚染塗料の多くは、汚れの付着を防ぐために硬い塗膜を形成します。そのため、一部の製品は建物の動きに追従する「弾性（柔軟性）」が低く、ひび割れが起きやすいモルタル外壁などでは、細かなクラックが発生しやすいという弱点がありました。
（※近年は、弾性機能を併せ持った低汚染塗料も開発されています）

デメリット③：「全く汚れない」わけではない

セルフクリーニング効果は非常に高いですが、万能ではありません。

• 雨が当たらない場所は汚れる： 軒下やベランダの内側など、雨がかからない場所ではセルフクリーニング効果は発揮されません。
• 粘着性の高い汚れは落ちにくい： 樹液や鳥のフンなど、粘着性の高い汚れは洗い流されにくい場合があります。

5. どんな家に低汚染塗料はおすすめ？

では、具体的にどのようなお家に低汚染塗料は特に効果的なのでしょうか。

• 交通量の多い道路沿いの家（排気ガス汚れに効果大）
• 公園や畑の近くの家（砂埃汚れに効果大）
• 白や淡い色など、明るい色で塗装したい家（雨だれの黒い筋汚れが目立ちにくくなる）
• メンテナンスの手間やコストを将来的に減らしたい家
• 店舗やアパートなど、美観が重要な建物

これらの条件に一つでも当てはまるなら、低汚染塗料を検討する価値は非常に高いと言えます。

6. まとめ

低汚染塗料は、単に「汚れにくい」というだけでなく、長期的なコスト削減や建物の資産価値維持にも貢献する、非常に賢い選択です。

• 低汚染塗料とは、雨で汚れが落ちる「セルフクリーニング効果」を持つ塗料。
• メリットは「メンテナンスコスト削減」「資産価値の維持」「塗料の長寿命化」。
• デメリットは「初期費用が割高」「ひび割れに弱い製品もある」こと。
• 主流は「シリコン系」。長期的な効果を求めるなら「フッ素系」「無機系」も視野に。
• 道路沿いや、白系の外壁にしたい場合に特に効果を発揮する。

外壁塗装は、10年に一度の大きな投資です。目先の価格だけでなく、10年後、15年後のお家の姿と、将来かかるであろうメンテナンスコストまで見据えて塗料を選ぶことが、後悔しないための最大の秘訣です。
「いつまでも美しい我が家」を実現するために、ぜひ低汚染塗料を選択肢の一つとして検討してみてください。

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