スレート材は新築住宅で最も多く採用されている屋根材です。
そのスレート材の寿命や屋根塗装によってスレート材が延命できるのか?
などについて詳しく説明していきたいと思います。
スレート材の寿命は?
スレート材の寿命は、20年~25年と言われています。
瓦屋根やガルバリウム屋根と比べると耐用年数は短めです。
スレート屋根は定期的に塗装することで寿命は延びます。
しかし、逆に塗装することで寿命を短くしてしまうケースもあります。
特に2回目の屋根塗装は注意してください。
通常屋根材は、一枚一枚重ね合わせて張ってあります。
縦方向と横方向に継ぎ目ができます。
この継ぎ目は新築時にパテで埋めたり、コーキングしたりはしません。
そのため縦方向と横方向に重ね合わせの隙間が必ずできることになります。
縦方向から浸入した水は、横方向の隙間から流れて落ちていきます。
しかし何度も塗装を繰り返し、水の出口となる横方向の隙間が塗膜で埋まってしまうと、スレート材と下地材の中間で排出できない雨水が滞留する状態が起こります。
これが続くと雨漏りを引き起こす原因にもなります。
塗ったら終わりのような業者ではなく、雨漏りの知識があり、後々まで責任を持つことのできる塗装業者を選ぶことが重要です。
スレート屋根の寿命と屋根の寿命は違う!
スレート屋根の塗装をすることで、「屋根の寿命」が延びると考えている人がいるかもしれません。
それは間違いです。
スレート屋根の塗装をすることで「スレート材の寿命」が延びますが、「屋根の寿命」とはあまり関係がありません。
「屋根の寿命」はスレート材の下に敷いてあるアスファルトルーフィング(防水シート)の寿命です。
屋根の寿命=アスファルトルーフィングの寿命
スレート材が割れても雨漏りしませんが、ルーフィングが寿命で破けると雨漏りします。
アスファルトルーフィングとは板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水材料で主に家屋の屋根に敷いて、雨水が屋内に浸入するのを防ぐために用います。
屋根材を固定するときの釘やビスでルーフィングには釘穴が開いていますが、柔軟性があり水が漏れないようになっています。
しかし、経年劣化とともに、ルーフィングが固くなり釘の錆びで膨張するのに対応できずに、雨漏りが発生します。
このルーフィングの寿命は、30年程度と考えられています。
昨今のアスファルトルーフィングは改良がされており耐久性が60年という商品も存在するようです。
30年経過したら葺き替えかカバー工法
30年が経過したスレート屋根は、既にルーフィングが寿命です。
この場合、新しいルーフィングを設置しなければなりません。
屋根塗装だけおこなって、スレート材の延命をおこなっても雨漏りする確率は逆に高くなってしまいます。
雨漏りしたら屋根の寿命と考えて放置するのも一つの方法ですが、雨漏りしたときには、室内や天井裏などの工事で余計な費用がかかってしまいます。
そうならないためにも早めに葺き替えかカバー工法を計画しましょう。
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