「屋根のカバー工法って、断熱効果もあるって本当?」
「夏の2階の暑さがひどいけど、カバー工法で涼しくなる?」
「断熱効果を高めるには、どんな屋根材を選べばいいの?」
既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねる「屋根カバー工法」。
葺き替えよりも費用を抑えて屋根を一新できる人気の工法ですが、近年、その「断熱効果」にも大きな注目が集まっています。
「屋根が二重になるから断熱性が上がる」と聞いても、具体的にどれほどの効果があるのか、本当に体感できるレベルなのか、疑問に思いますよね。
この記事では、屋根カバー工法の「断熱」という側面に特化して、
- カバー工法で断熱性がアップする「2つの理由」
- 【最重要】断熱効果を最大限に引き出す、屋根材選びの3つの鉄則
- 「遮熱」との違いは?どちらを重視すべき?
- 断熱効果ランキング!最強の屋根リフォームは?
などを、屋根リフォームが初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、屋根カバー工法が持つ断熱効果の真実が分かり、夏の暑さ・冬の寒さに悩まない快適な住まいを実現するための具体的な方法が身につきます。
1. なぜ?屋根カバー工法で断熱性が向上する2つの理由
屋根カバー工法を行うと、なぜ断熱性が向上するのでしょうか?その理由は、工事によって生まれる「2つの層」にあります。
理由①:屋根が「二重構造」になるから
カバー工法では、既存の屋根材(主にスレート)を剥がさずに、その上から新しい屋根材を被せます。これにより、屋根が「新しい屋根材」+「古い屋根材」の二重構造になります。
この古い屋根材が、新たな断熱層として機能し、熱の伝わりを和らげてくれるのです。
理由②:屋根材と屋根材の間に「空気層」ができるから
新しい屋根材を取り付ける際、下地として「胴縁(どうぶち)」という木材を設置します。これにより、古い屋根と新しい屋根の間に数センチの「空気層」が生まれます。
この空気層が、ペアガラス窓と同じ原理で熱の移動をブロックし、断熱効果をさらに高めてくれるのです。
この「屋根の二重化」と「空気層の形成」により、屋根カバー工法は、何もしない状態に比べて確実に断熱性を向上させることができます。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)
2.【最重要】断熱効果を最大化する!屋根材選びの3つの鉄則
カバー工法の断熱効果は、どの屋根材を選ぶかで劇的に変わります。夏の暑さ対策を本気で考えるなら、以下の3つのポイントは絶対に外せません。
鉄則①:【必須】「断熱材一体型」の金属屋根を選ぶ
これが最も重要なポイントです。
カバー工法で主流の「金属屋根(ガルバリウム鋼板など)」には、製品の裏側にウレタンフォームなどの断熱材が一体化されたタイプがあります。
この断熱材が、太陽の熱を強力にブロックし、室内への熱の侵入を防ぎます。また、金属屋根の弱点である「雨音のうるささ」を軽減する遮音効果も期待できます。
断熱性を重視するなら、この「断熱材一体型」を選ぶことは、もはや必須条件と言えるでしょう。
- 代表的な断熱材一体型屋根材
- アイジー工業「スーパーガルテクト」
- ニチハ「横暖ルーフ」シリーズ
鉄則②:「遮熱塗料」が塗布された製品を選ぶ
「断熱」と似た言葉に「遮熱」があります。
- 断熱: 熱の伝わりを「遅らせる」(ダウンジャケット効果)
- 遮熱: 太陽光(熱)を「反射する」(日傘効果)
現在の高機能な金属屋根材は、表面に太陽光を反射する「遮熱塗料」が標準で塗装されています。
「断熱材」で熱の伝わりを抑え、「遮熱塗料」でそもそも熱を吸収させない。このダブルの効果で、夏の厳しい日差しから室内を守ります。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
鉄則③:色は「明るい色」を選ぶ
これは遮熱効果を高めるためのポイントです。
黒い服が熱を吸収し、白い服が熱を反射するのと同じで、屋根材の色も「白」に近い明るい色であるほど太陽光を反射しやすくなります。
ある実験では、屋根の色を黒から白に変えるだけで、屋根裏の温度が9℃も下がったというデータもあります。
断熱・遮熱効果を最大限に引き出したいなら、シルバーやライトグレー、ベージュといった明るい色を選ぶのがおすすめです。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
3. 断熱効果ランキング!最強の屋根リフォームは?
断熱性を高めるリフォームには、カバー工法以外にも様々な方法があります。効果の高い順にランキング形式で見てみましょう。
| 順位 | リフォーム方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 断熱改修(天井裏) | 天井裏にグラスウールなどの断熱材を敷き詰める。最も直接的で効果が高い。 |
| 2位 | 屋根通気工法 | カバー工法に「通気層」を加え、熱気を排出する仕組みを作る。非常に高い効果。 |
| 3位 | 屋根カバー工法(断熱材一体型) | 本記事で解説。屋根の刷新と同時に断熱性も向上できる、コストパフォーマンスに優れた方法。 |
| 4位 | 遮熱塗装 | 屋根に遮熱塗料を塗る。手軽だが、効果は上記の方法に比べて限定的。 |
結論
- 断熱性だけを追求するなら → 天井裏への断熱材追加
- 屋根の劣化も解決しつつ、断熱性も高めたいなら → 屋根カバー工法
屋根の劣化が進んでいる場合、屋根の刷新と断熱性の向上を同時に実現できる「屋根カバー工法」は、非常に合理的でコストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。
4.【相乗効果】「換気棟」の設置で、さらに涼しく!
カバー工法の断熱効果をさらに高めるための“秘策”が「換気棟(かんきむね)」の設置です。
これは、屋根のてっぺん(棟)に取り付ける換気部材で、屋根裏にこもった熱気や湿気を、煙突のように外部へ排出してくれます。
断熱材一体型の屋根材で熱の侵入を防ぎ、それでも入ってしまった熱気は換気棟から逃がす。この組み合わせで、夏の2階の暑さを劇的に改善することが可能です。
カバー工法を行う際は、ぜひ換気棟の設置も併せて検討しましょう。
5. まとめ
屋根カバー工法は、単に屋根をきれいにするだけでなく、夏の暑さや冬の寒さを和らげる「断熱効果」も期待できる、一石二鳥のリフォーム方法です。
- 屋根カバー工法は、「屋根の二重化」と「空気層」により、標準でも断熱性が向上する。
- 断熱効果を最大化する秘訣は、「①断熱材一体型」「②遮熱塗料」「③明るい色」の3つ。
- プロのおすすめは、アイジー工業「スーパーガルテクト」やニチハ「横暖ルーフ」。
- 屋根の刷新と断熱性向上を両立できる、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢。
- 「換気棟」をプラスすれば、さらに効果アップ!
実際に、カバー工法を施工されたお客様からは「2階の夏の暑さが、以前より明らかに過ごしやすくなった」という喜びの声を数多くいただきます。
屋根の劣化にお悩みで、かつ夏の暑さも解決したいとお考えなら、断熱材一体型の金属屋根によるカバー工法は、あなたの暮らしをより快適にするための最適な選択肢の一つとなるでしょう。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
【累計6,000件以上の施工実績】
屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
【専門資格を持つ職人が対応】
弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。
【お客様の声】
「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。