瓦屋根の修理の基礎知識

日本の住宅には欠かせない瓦屋根。
ご自宅を守るだけではなく、太陽光も遮り、室内の温度や湿度にも影響します。
しかし、瓦屋根も万能ではありません。
雨漏りや自然災害による被害で修繕や補修が必要になることもあります。

そこで、イザというときに備えて瓦屋根修理の基本的な知識を知っておきましょう。

 

 

瓦屋根修理の必要性

瓦屋根は、最も寿命が長い屋根材で、きちんとメンテナンスをしていれば、40年~50年以上使える耐久性能を持っています。
しかし、瓦の素材がどれだけ高い耐久性能を持っていたとしても、瓦以外の建材の耐久性が低ければ、定期的にメンテナンスを行い、修理すべき部分には修理を施す必要が出てきます。

瓦漆喰を例にとると、漆喰は瓦よりも耐久期間が短く、10年ほどです。
10年たつと、漆喰が剥がれて落ち始めます。
瓦がしっかりと固定されなくなり、地震や突風で瓦がずれ、衝撃で瓦が落下することもあります。

また、瓦の下の野地板やルーフィングも瓦よりも耐久期間が短いため、痛んでいた李、破れていたりすれば、雨漏りが発生しやすくなります。

瓦屋根の点検や修理は、定期的にあるいは、気になる部分が出てきたり、雨漏りが発生したりしたときに行うべきです。

 

瓦屋根修理のチェックポイント

瓦屋根修理が必要なのかどうかは、自分でもチェックすることができます。
屋根工事業者やリフォーム業者は、悪質な業者も多く、高い料金を請求されることもありますので、まずはセルフチェックを行い、屋根修理をすべきか、業者に点検を依頼するか、DIYで応急処置を施すか、などの正確な判断を行いましょう。

よくあるチェックポイントは、漆喰の剥がれです。
特に屋根の一番高いところにある棟部分や桟瓦との重なり部分は隙間があり、漆喰が剥がれやすい箇所です。

他に棟瓦のズレや曲がりも雨漏りの原因となります。
瓦の部分の割れやズレはその隙間から雨水が浸入し、気づいたときには、雨漏りがひどくなっています。
瓦のクギ浮きや色あせも、素人が見てもすぐにわかる屋根修理のチェックポイントです。

 

瓦屋根修理は自分でやるか?業者に依頼するか?

瓦屋根の修理は、自分でやったほうがいい、という人もいます。
確かに個人でも材料などが手に入りやすくなっており、DIYに人気が出ていることから、日曜大工感覚で瓦屋根修理をやろうとする人もいます。

費用の問題ではなく、屋根の上での高所作業は、屋根構造を熟知しており、屋根の修理経験がなければ、他の箇所を破損させたり、根本的な修理にならなかったりします。
修理のやり直しやケガの恐れもありますので、瓦屋根業者に依頼したほうが無難です。

瓦屋根修理では、割れた瓦を新しい瓦に交換したり、場合によっては、ルーフィングや野地板の補修を行います。

他に、漆喰の剥がれが酷ければ、それを取り除き、再度漆喰を塗り込みます。
浮いたクギは抜いて、新しいクギを打ち直して、瓦をしっかりと固定します。

粘土瓦ではなく、セメント瓦屋根を使用している場合は、表面の状態を見ながら再塗装を検討してください。

 

瓦屋根修理を業者に依頼する場合の注意点

瓦屋根の修理費用は、一般に20万円~150万円程度が目安です。
瓦の交換修理や棟瓦の積み直しなどの修理内容であれば、100万円以上の費用がかかります。
クギの打ち直しや漆喰修理でも、20万円~80万円程度の費用を見ておきましょう。

お近くの業者、全国規模で展開している大手業者など、工事内容と修理費用の相場をよく見て、相見積もりを行い、安易にご自宅近くの業者に修理依頼をしないようにしましょう。

また、台風や突風などの自然災害による屋根の破損であれば、火災保険の風災補償が適用になり、保険金で屋根修理が可能になります。

屋根修理に関してのさまざまなアドバイスが的確で、実績や工事事例の豊富な瓦屋根修理業者を選んでください。

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