HOME » 屋根材の種類と特徴 » 板金工事 » 【費用と時期】屋根板金の塗装|費用相場とサビ補修の方法、長持ちさせる秘訣をプロが解説
屋根工事 屋根修理

「訪問業者に『屋根の板金が錆びていますよ』と指摘された…」
「屋根のてっぺんの金属部分、色が褪せてきたけど塗装は必要なの?」
「板金だけの塗装っていくらかかるんだろう?」

スレート屋根や金属屋根の家にお住まいの方なら、一度は「屋根板金」の劣化について気になったことがあるかもしれません。

屋根板金は、屋根の頂点や面と面のつなぎ目など、雨水の侵入リスクが最も高い場所に取り付けられた「金属製のガードマン」です。この部分の劣化は、即、雨漏りに繋がるため、非常に重要なメンテナンス対象となります。

この記事では、そんな「屋根板金の塗装」に徹底的にフォーカスし、

  • 塗装が必要な3つの主要な屋根板金とは?
  • 塗装すべき時期を見極める劣化サイン
  • 工事にかかるリアルな費用相場
  • 塗装を長持ちさせるための最重要工程

などを、初心者の方にも分かりやすく解説します。正しい知識で、雨漏りのリスクから大切なお住まいを守りましょう。

そもそも「屋根板金」とは?塗装が必要な3つの重要箇所

屋根板金とは、屋根の特定の箇所に取り付けられる加工された金属板の総称です。主に以下の3つの部分が、塗装メンテナンスの対象となります。

① 棟板金(むねばんきん)② 谷板金(たにばんきん)③ 水切り板金(雨押え)
場所屋根の一番高い頂点部分。スレート屋根や金属屋根に使われる。屋根の面と面がぶつかるの部分。雨水が集まる通り道。外壁と屋根が接する部分など。
役割頂点からの雨水の侵入を防ぐ。屋根に降った雨を集め、雨樋へスムーズに流す。壁と屋根の隙間からの雨水の侵入を防ぐ。

これらの板金部分は、常に紫外線や雨風に直接晒されるため、屋根の中でも特に劣化しやすいパーツなのです。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

なぜ塗装が必要?屋根板金のサビを放置する本当のリスク

屋根板金工事

「少し錆びているくらい、大丈夫だろう」と考えるのは非常に危険です。屋根板金の塗装が劣化し、サビが発生すると、以下のような深刻な事態を引き起こします。

  1. サビが進行し、板金に「穴」が開く
    金属である板金は、サビを放置すると徐々に腐食し、最終的には穴が開いてしまいます。
  2. 穴から雨水が侵入し、「雨漏り」が発生する
    屋根の急所である板金に穴が開けば、雨水はダイレクトに建物の内部へ侵入します。特に雨水が集中する谷板金の穴あきは、大規模な雨漏りの原因となります。
  3. 内部の木材が腐食し、大規模な修理が必要になる
    侵入した雨水は、板金の下にある木材(貫板など)や、屋根の下地(野地板)を腐らせます。気づいた時には、塗装だけでは済まない大規模な交換工事(数十万円〜)が必要になるケースも少なくありません。

板金の塗装は、こうした最悪の事態を防ぐための「予防メンテナンス」として非常に重要です。

塗装のタイミングはいつ?見逃してはいけない劣化サイン

屋根板金の塗装は、新築または前回のメンテナンスから7年~15年が目安です。ただし、環境によって劣化速度は異なるため、年数だけでなく以下のサインが見られたら塗装を検討しましょう。

  • 色褪せ:新築時と比べて色が薄く、くすんで見える。塗膜の防水機能が低下し始めているサインです。
  • 塗膜の剥がれ:塗装がパリパリと剥がれている状態。板金が直接外部に晒され、非常に錆びやすい危険な状態です。
  • チョーキング現象:板金を手で触ると、白い粉が付着する状態。塗膜が劣化して粉状になっています。
  • サビの発生最も分かりやすく、緊急性の高いサインです。茶色いサビや白い斑点状のサビを見つけたら、早急に専門業者に相談しましょう。

屋根板金塗装の費用相場はいくら?

屋根板金の塗装費用は、「板金部分だけを塗装するか」「屋根全体の塗装と同時に行うか」で大きく変わります。

① 板金部分のみを塗装する場合:5万~10万円(+足場代)

棟板金だけ、谷板金だけなど、部分的に塗装する場合の費用です。作業自体は数万円ですが、高所作業のため別途15万~25万円の足場代が必要になることがほとんどです。

② 屋根全体の塗装と同時に行う場合:屋根塗装費用に含まれる

屋根全体の塗装(30坪で40万~60万円程度)を行う場合、板金塗装は一連の作業として工事費用に含まれるのが一般的です。
屋根塗装には必ず足場が必要になるため、足場代を共有できるこのタイミングで一緒に行うのが、最もコストパフォーマンスが高い選択です。

塗装を10年以上長持ちさせる!2つの最重要工程

棟板金 交換

ガルバリウム鋼板などの金属板金は表面がツルツルしているため、ただ塗料を塗るだけではすぐに剥がれてしまいます。塗装を長持ちさせるには、塗装前の「下地処理」が命です。

  1. ケレン作業(目荒らし)
    サンドペーパーや専用工具で、古い塗膜やサビを徹底的に削り落とす作業です。同時に、塗装面に意図的に細かい傷(目荒らし)をつけることで、塗料の食いつきを良くします。この作業を手抜きすると、数年で塗装が剥がれる原因になります。
  2. 錆止め塗料(プライマー)の塗布
    ケレン作業の後、仕上げの塗料を塗る前に、必ず錆止め効果のある下塗り塗料(プライマー)を塗ります。これがサビの再発を防ぎ、上塗り塗料の密着性を高める重要な役割を果たします。

業者に見積もりを依頼する際は、「ケレン」と「錆止め塗装」が工程にしっかり含まれているか、必ず確認しましょう。

DIYでの塗装は絶対NG!プロに任せるべき理由

ポイント

「板金だけなら自分で塗れそう」と思うかもしれませんが、屋根板金の塗装は専門知識が必要な難しい作業です。

  • 危険性:屋根の上での作業は、転落による死亡事故のリスクが常に伴います。
  • 品質の問題:適切な下地処理(ケレン)や錆止めを行わないと、1~2年で再び剥がれやサビが発生し、費用が無駄になります。
  • 雨漏りのリスク:知識なく作業すると、水の通り道を塞いでしまい、かえって雨漏りを引き起こす可能性があります。

安全と品質、そして長期的なコストを考えれば、必ず経験豊富な専門業者に依頼しましょう。

まとめ

屋根板金は、お住まいを雨漏りから守るための重要な防衛ラインです。その機能を維持するためには、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。

  • 塗装の目的サビを防ぎ、穴あきや雨漏りを未然に防ぐこと。
  • 塗装の時期7年~15年が目安。サビや塗膜の剥がれを見つけたら早めに相談。
  • 費用相場:屋根全体の塗装と同時に行うのが最もお得。
  • 成功の鍵「ケレン(下地処理)」と「錆止め塗装」を徹底してくれる業者を選ぶこと。

「うちの屋根板金、そろそろかも…」と感じたら、まずは信頼できる塗装業者に無料点検を依頼し、プロの目で状態を確認してもらうことから始めましょう。早期のメンテナンスが、大きなトラブルと出費を防ぐ最良の策です。

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「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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