「外壁塗装の見積もりに『微弾性フィラー』って書いてあるけど、これって一体何?」
「普通のシーラーと何が違うの?本当に必要なもの?」
「ひび割れが気になるけど、微弾性フィラーで本当に直るの?」
外壁塗装、特にモルタル壁の塗り替えを検討していると、必ずと言っていいほど登場するのが「微弾性フィラー(びだんせいフィラー)」という専門用語。
業者から「ひび割れ対策に最適です」と勧められても、一体どんな材料なのか、その効果や必要性がよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、外壁塗装における下塗りの主役「微弾性フィラー」について、
- そもそも「フィラー」とは?シーラーとの決定的な違い
- ひび割れを埋め、再発も防ぐ「3つの効果」
- 【価格】一般的な下塗り材と比べてどれくらい高い?
- デメリットや、使用する際の注意点
などを、塗装初心者の方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、微弾性フィラーの重要性が完全に理解でき、業者からの提案が適切かどうかを自分で判断できるようになります。
1. 微弾性フィラーとは?ひび割れに悩む外壁の「万能下地材」
微弾性フィラーとは、一言でいうと「わずかな弾力性(伸びる性質)を持った、厚付けできる下塗り塗料」のことです。
外壁塗装は通常「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りで仕上げますが、その最初の工程である「下塗り」で使用されます。
フィラー(Filler)は英語で「埋めるもの・詰め物」という意味。その名の通り、外壁の細かなひび割れや凹凸をパテのように埋めて、平滑な下地を作り出すのが主な役割です。
シーラーやプライマーとの違いは?
下塗り材には他に「シーラー」や「プライマー」もありますが、役割が異なります。
| 下塗り材の種類 | 主な役割 | 特徴 | イメージ |
|---|---|---|---|
| シーラー/プライマー | 接着剤 | サラサラしていて浸透性が高い。上塗り塗料の密着性を高める。 | 化粧水 |
| 微弾性フィラー | ひび割れ補修+下地調整+接着剤 | ドロっとしていて厚みが付く。3つの機能を兼ね備えた万能選手。 | 美容液+コンシーラー+化粧下地 |
このように、微弾性フィラーは、シーラーの「接着機能」に加え、ひび割れを埋める「補修機能」と、凹凸をならす「下地調整機能」を併せ持った、非常に高機能な下塗り材なのです。
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2. なぜモルタル壁におすすめ?微弾性フィラーの3大メリット
微弾性フィラーは、特にひび割れが発生しやすいモルタル外壁やALCパネルの塗り替えで絶大な効果を発揮します。
メリット①:軽微なひび割れ(ヘアークラック)を埋めてくれる
0.3mm未満の髪の毛のような細いひび割れ(ヘアークラック)であれば、微弾性フィラーを厚く塗り込むことで、パテ処理をしなくても埋めて隠すことができます。これにより、補修の手間とコストを削減しつつ、美しい下地を作ることが可能です。
メリット②:ひび割れの再発を防ぐ(追従効果)
「微弾性」という名の通り、塗膜にわずかな弾力性があります。塗装後に建物の揺れなどで新たなひび割れが発生しようとしても、塗膜がしなやかに伸びて動きに追従し、ひび割れが表面に出てくるのを防ぎます。ひび割れの「補修」と「予防」を同時に行えるのが最大のメリットです。
メリット③:防水性を高める
微弾性フィラーは厚く塗るため、それ自体が防水層の役割も果たします。ひび割れの隙間を埋め、雨水の浸入経路を断つことで、外壁の防水性を向上させ、建物を雨漏りから守ります。
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3. 微弾性フィラーの価格相場は?費用は高くなる?
高機能な分、費用も気になりますよね。一般的な下塗り材と比較してみましょう。
| 下塗り材の種類 | ㎡単価(材工価格) | 30坪住宅での費用目安 |
|---|---|---|
| シーラー/プライマー | 600円 ~ 900円 | 約8万円 ~ 12万円 |
| 微弾性フィラー | 700円 ~ 1,000円 | 約9万円 ~ 14万円 |
このように、一般的なシーラーと比較して、㎡単価で100円~200円程度、総額で1万円~3万円ほど高くなります。
しかし、軽微なひび割れの補修費用がこの中に含まれていると考えると、トータルコストではむしろ安くなるケースも多いです。ひび割れの多いモルタル外壁にとっては、非常にコストパフォーマンスの高い選択と言えるでしょう。
代表的な微弾性フィラー製品
これらの製品は、国内大手メーカーの信頼性の高い微弾性フィラーとして、多くの現場で使用されています。
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4.【最重要】微弾性フィラーのデメリットと使用上の注意点
万能に見える微弾性フィラーですが、その性能を正しく発揮させるためには、知っておくべきデメリットと注意点があります。
注意点①:大きなひび割れ(構造クラック)は埋められない
微弾性フィラーが対応できるのは、あくまで幅0.3mm未満のヘアークラックまでです。
それ以上の大きなひび割れ(構造クラック)は、別途シーリング材を充填するなどの本格的な補修作業が必要です。「フィラーを塗るから大丈夫」と、この補修を怠る業者は信用できません。
注意点②:密着性がシーラーよりやや劣る
微弾性フィラーは、ひび割れを埋めるための「充填材」が多く含まれている分、下地に浸透して密着させる力は、サラサラしたシーラーに劣ります。
そのため、外壁の劣化が激しく、表面が粉状になっている(チョーキングがひどい)場合は、先にシーラーを塗って下地を固めてから、その上に微弾性フィラーを塗るという、下塗りを2回行う工法が推奨されます。
注意点③:施工する職人の技術力で仕上がりが変わる
微弾性フィラーは、粘度が高くドロっとしているため、均一な厚みで塗るのが難しい材料です。技術のない職人が塗ると、ローラーの跡(模様)が残ってしまい、最終的な仕上がりの美観を損ねることがあります。
微弾性フィラーの扱いに慣れた、経験豊富な業者に依頼することが重要です。
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5. まとめ
微弾性フィラーは、単なる下塗り材ではありません。ひび割れの補修、再発防止、防水性の向上という複数の役割を一度にこなす、モルタル外壁の塗り替えに欠かせない多機能な下地調整材です。
- 微弾性フィラーとは、弾力性のある厚付け可能な下塗り材のこと。
- 最大のメリットは、軽微なひび割れの「補修」と「予防」が同時にできること。
- 特にひび割れしやすい「モルタル外壁」「ALCパネル」に最適。
- 費用はシーラーより少し高いが、補修費込みと考えればコスパは良い。
- 成功のカギは、下地の状態を正しく診断し、適切な使い方のできる信頼できる業者を選ぶこと。
もしあなたの家がモルタル外壁で、ひび割れに悩んでいるなら、次回の塗り替えでは「下塗りに微弾性フィラーを使いますか?」と業者に質問してみてください。その一言で、業者の知識レベルを測ることができ、より質の高い塗装工事に繋がるはずです。
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