「外壁の目地に使われているゴムみたいなの、何て言うの?」
「コーキングにも種類があるって聞いたけど、何が違うの?」
「うちのサイディング壁には、どの種類のコーキングがおすすめ?」
サイディング外壁の板と板の継ぎ目(目地)や、窓サッシの周りを埋めている、ゴム状の材料。それが「コーキング(シーリング)」です。
一見地味な存在ですが、このコーキングは、建物の揺れを吸収し、雨水の浸入を防ぐという、お家を守る上で非常に重要な役割を担っています。
しかし、このコーキングにも様々な種類があり、外壁材や塗装の有無によって最適な種類を選ばないと、数年でひび割れたり、周りを真っ黒に汚してしまったりと、深刻なトラブルの原因になります。
この記事では、外壁に使われるコーキングの種類に特化して、
- 主流の4大コーキングを性能・価格・寿命で徹底比較!
- 「シリコン」と「変成シリコン」の決定的な違いとは?
- 塗装するなら絶対コレ!「ノンブリードタイプ」の重要性
- 【プロが厳選】外壁補修におすすめのコーキング製品
などを、リフォーム初心者の方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、まるで専門家のように、あなたの家に最適なコーキングの種類を自信を持って選べるようになります。
1.【一目で分かる】外壁用コーキング4大種類の徹底比較表
まず、現在、外壁補修で主に使用される4種類のコーキングの特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 変成シリコン | ポリウレタン | アクリル | シリコン |
|---|---|---|---|---|
| 主成分 | 特殊ポリマー | ポリウレタン樹脂 | アクリル樹脂 | シリコン樹脂 |
| 耐用年数 | 10年~15年 | 5年~10年 | 5年~10年 | 5年~10年 |
| 塗装 | ◎ 可能 | ◎ 可能 | 〇 可能 | × 不可 |
| 価格 | 高い | 標準 | 安い | 安い |
| 耐久性 | ◎ 高い | 〇 | △ 低い | 〇 |
| 汚れにくさ | ◎(ノンブリード) | △(ブリードしやすい) | △ | 〇 |
| 主な用途 | サイディング目地、ALC目地 | コンクリートのひび割れ補修 | 新築時のALC目地 | キッチン・浴室などの水回り |
【プロの結論】
現在の外壁コーキングで、最もバランスが良く、主流となっているのは「変成シリコン」です。特別な理由がない限り、変成シリコンを選んでおけばまず間違いありません。
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フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)
2.【種類別】それぞれのコーキングの特徴を深掘り!
それでは、各種類のコーキングを一つずつ詳しく見ていきましょう。
種類①:変成シリコンコーキング【外壁補修のオールラウンダー】
- 特徴
耐久性、耐候性、柔軟性のバランスが非常に良く、様々な外壁材にしっかりと密着します。最大のメリットは、コーキングの上から塗装ができること。また、後述する「ブリード現象(黒ずみ汚染)」が起きにくい製品が多いのも特徴です。 - メリット
- 塗装が可能で、美しく仕上がる
- 耐久性が高く、長持ちする(10年以上)
- 汚れにくい(ノンブリードタイプ)
- デメリット
- 他の種類に比べて価格が高い。
- 他の種類に比べて価格が高い。
- こんな場所におすすめ
サイディング外壁の目地、ALCパネルの目地、塗装を前提としたあらゆる外壁の補修
種類②:ウレタンコーキング【ひび割れ補修の専門家】
- 特徴
密着性と弾力性に非常に優れており、硬化後も柔軟性を保ちます。そのため、コンクリートやモルタルのひび割れ(クラック)補修に最適です。コーキングの上からの塗装も可能です。 - メリット
- 高い弾力性でひび割れの動きに追従する
- 密着性が高く、剥がれにくい
- デメリット
- 紫外線に非常に弱い。塗装で保護しないと、数年で劣化してしまう。
- 汚れやすい(ブリードしやすい)。
- こんな場所におすすめ
塗装前のコンクリート・モルタル外壁のひび割れ補修
種類③:アクリルコーキング【湿った場所が得意な旧主流】
- 特徴
水性のコーキングで、湿った場所にも施工しやすいのが特徴です。かつては新築のALCパネルの目地などでよく使われていました。 - メリット
- 価格が最も安い
- 水性なので扱いやすい
- デメリット
- 耐久性が非常に低い。硬化すると肉痩せ(体積が減る)しやすく、ひび割れやすい。
- 耐久性が非常に低い。硬化すると肉痩せ(体積が減る)しやすく、ひび割れやすい。
- プロの視点
耐久性の低さから、現在では外壁の補修で積極的に使われることはほとんどありません。
種類④:シリコンコーキング【水回りのプロフェッショナル】
- 特徴:
ホームセンターなどでもお馴染みの、最も一般的なコーキング。耐水性・耐熱性に優れ、主にキッチンや浴室、洗面台などの水回りで使用されます。 - メリット:
- 耐水性・耐熱性が非常に高い
- 価格が安い
- デメリット:
- コーキング材から「シリコンオイル」という油分が染み出すため、塗装を強力に弾いてしまい、上から塗装することができません。
- 【最重要】絶対に外壁に使ってはいけない!
もし外壁の補修にシリコンコーキングを使ってしまうと、その部分だけ塗装ができなくなり、まだら模様の無残な仕上がりになってしまいます。外壁補修には絶対に使用しないでください。
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3.【最重要】「ノンブリードタイプ」を選ばないと真っ黒に!?
コーキング選びで、種類と同じくらい重要なのが「ノンブリード(NB)」という表記の有無です。
ブリード現象とは?
コーキングに含まれる「可塑剤(かそざい)」という油分が、時間と共に表面に染み出し、その上にホコリや汚れが付着して、目地周りが真っ黒に汚染されてしまう現象です。
特に、ウレタンコーキングはブリードを起こしやすい性質があります。
ノンブリード(NB)タイプは、この可塑剤が含まれていない、または染み出しにくいように改良された製品です。
外壁塗装を行う場合は、必ず「ノンブリードタイプ」の変成シリコンまたはウレタンコーキングを選ぶことが、美しい仕上がりを長持ちさせるための絶対条件です。
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4. まとめ:最適なコーキングの種類は「場所」と「塗装の有無」で決まる
複雑に見えるコーキングの種類ですが、選び方は意外とシンプルです。
- 塗装するサイディング・ALCの目地なら → 「変成シリコン(ノンブリード)」一択!
- 塗装するモルタルのひび割れ補修なら → 「ウレタン(ノンブリード)」
- 塗装しない場所(水回りなど)なら → 「シリコン」
- 外壁には絶対に「シリコン」は使わない!
コーキングは、外壁全体の寿命を左右する非常に重要な部分です。DIYでの補修も可能ですが、材料の選定ミスや施工不良は、かえって劣化を早める原因になります。
特に家全体の目地を補修する「打ち替え」は、専門的な技術が必要です。大切なマイホームを守るためにも、信頼できる専門業者に相談し、あなたの家に最適な種類のコーキングを提案してもらうことを強くおすすめします。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
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屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
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