太陽光発電システムが普及していますが、新築時に施工するのではなく、後付けで設置する場合に注意する点が一つあります。
これまでは穴を開ける設置方法が一般的でしたが、数十年経った後、雨漏りなどのトラブルを引き起こすことが多くなっています。
そこで、現在では太陽光パネルを穴をあけずに設置する工法が、一般的になってきています。
穴を開ける工法はなぜNGなのか?
従来は穴をあけてソーラーパネルを取り付けるのが一般的でした。
しかし、雨漏りなどの問題があり現在は穴の開けない工法などがあります。
今回は、穴のあけない太陽光パネルの方法についてご紹介します。
既存の住宅や屋根に太陽光パネルを設置する場合は、屋根に穴を開けて設置することが一般的でした。
初期の頃はトラブルもなかったのですが、太陽光パネル設置による太陽光発電システムが普及し、次第に年数がたつにつれて、予想しなかったトラブルが発生しています。
穴を開ける工法も、気軽に設置でき、建材一体型の屋根材と比べても安価なメリットがありましたが、次第に劣化し、コーキングから雨水が浸入するようになりました。
つまり、雨漏りの直接的な原因になってしまう困った問題が発生するようになったわけです。
最新の穴を開けない太陽パネル設置工法
そんな中、先進的な技術を開発したメーカーが登場しました。
屋根に穴を開けない設置工法を開発し、すでに施工実績数も増えています。
あるメーカーの屋根に穴を開けない設置工法では、特殊な金具により、積雪や強風にも負けない強度を発揮し、複雑な形状の金属屋根、瓦屋根にも対応できるようになっています。
大手のパナソニックなども、同社が提供している耐震住宅に穴を開けない独自の工法を使用した「機能屋根システム」を販売しています。
穴を開けない太陽パネル設置方法は、いくつかの種類がありますが、まだ新しい技術ですので、施工実績の多い業者に相談したほうがよいでしょう。
屋根に穴をあけない工法
家を守ってくれる大事な屋根ですから、できれば穴をあけずに設置を行いたいですよね。
ここではいくつかの「屋根に穴をあけずに太陽光パネルを設置する工法」をご紹介します。
PVグリップ工法
屋根の突起部分や、溝に金具を挟み固定してからモジュールの架台を取り付ける工法です。
金具素材はサビに強い「アルミめっきステンレス」を採用しており、メンテナンスも不要。
キャッチ工法
オリジナルの太陽電池固定金具(キャッチ金具)を屋根材に取り付ける工法です。強度を十分確保した上で、屋根に一切穴をあけないため、雨漏りが発生しないよう開発されています。
機能屋根システム
機能屋根システムはパナソニック株式会社 エコソリューションズ社が開発した工法で、屋根全体をシステム製品として開発することで、穴を開けずに太陽光パネルを取り付けることができます。
屋根自体を機能屋根システムに変える必要があるので、新築の方向けの工法になります。
まとめ
太陽光発電を自宅に設置することには多くの利点があり、特に長期的には経済的なメリットや環境への貢献が期待できます。しかし、そのせいで屋根が傷んだり、雨漏りの原因になっては本末転倒です。
取り付けの際には信頼できる業者としっかりと相談し、納得したうえで工事に取り組みましょう。