HOME » 屋根の修理費用・見積 » 【時期別】瓦屋根のメンテナンス計画|費用相場と適切な時期を知って家を長持ちさせる方法
屋根瓦 修理費用

「瓦屋根は丈夫だから、メンテナンスは必要ない」
そう思っていませんか?

確かに、瓦自体は50年以上も持つ非常に耐久性の高い屋根材です。しかし、瓦屋根は瓦だけでできているわけではありません。瓦を支える漆喰や、雨漏りを最終的に防いでいる防水シートなど、瓦よりも寿命が短い部材で構成されています。

これらの見えない部分の劣化を放置すると、ある日突然の雨漏りや、大規模な修理が必要になり、結果的に高額な費用がかかってしまいます。

この記事では、「壊れてから直す」のではなく、「壊れないように計画的に手入れする」という予防的な視点から、瓦屋根のメンテナンスにかかる費用と適切な時期を徹底解説します。長期的な視点でコストを抑え、大切なお住まいを長持ちさせる秘訣がここにあります。

なぜ瓦屋根に「計画的な」メンテナンスが必要なのか?

瓦屋根のメンテナンスが重要な理由は、瓦本体と、それ以外の部分の寿命(耐用年数)が大きく異なるからです。

部材役割耐用年数の目安
雨風から家を守る50年~100年以上
漆喰棟瓦を固定し、隙間を埋める15年~20年
防水シート瓦の下で雨漏りを防ぐ最終防衛ライン20年~30年
野地板(下地)防水シートと屋根材を支える板20年~30年

このように、瓦が無事でも、20~30年も経てば内部の防水シートは寿命を迎えます。これに気づかず放置すると、雨水が下地に浸透し、家の構造自体を傷めてしまうのです。計画的なメンテナンスは、こうした「見えない部分の劣化」を未然に防ぐために不可欠なのです。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【時期別】瓦屋根のメンテナンス計画と費用相場

お住まいの築年数に応じて、どのようなメンテナンスが必要になるのか、具体的な計画と費用相場を見ていきましょう。

時期(築年数)推奨されるメンテナンス費用相場主な目的
10年ごと専門家による点検無料~5万円瓦のズレ、漆喰の劣化などを早期発見
15年~20年漆喰補修工事5万~25万円棟瓦の固定力を回復させ、雨漏りを防ぐ
屋根塗装(※セメント瓦・モニエル瓦のみ)10万~40万円瓦自体の防水性を維持する
20年~30年葺き直し工事70万~130万円寿命を迎えた防水シートや下地を交換する
30年~50年以降葺き替え工事120万~250万円屋根全体を一新し、耐用年数をリセットする

【工事別】各メンテナンスの内容と費用詳細

次に、上記の計画で行われる各メンテナンス工事の内容を詳しく解説します。

①屋根塗装【費用相場:10万~40万円】

セメントやコンクリートが主成分の「セメント瓦」「モニエル瓦」に必要なメンテナンスです。瓦自体には防水性がないため、塗料で表面をコーティングしています。10年~20年で塗膜が劣化するため、定期的な塗り替えが必要です。
※粘土を焼き固めた「粘土瓦(和瓦・陶器瓦)」は、瓦自体に防水性があるため塗装は不要です。

②漆喰補修工事【費用相場:5万~25万円】

棟瓦の隙間を埋めている漆喰の劣化を補修する工事です。古い漆喰を剥がして新しい漆喰を詰め直します。これを怠ると棟が歪み、大規模な「棟瓦積み直し工事(10万~50万円)」が必要になることがあります。

③葺き直し工事【費用相場:70万~130万円】

瓦屋根のメンテナンスにおける非常に重要な工事です。瓦は再利用し、その下にある劣化した防水シートや野地板(下地)だけを新しく交換します。瓦本体の寿命が来る前に、一度はこの工事が必要になると考えておきましょう。雨漏りが発生した場合、この工事が必要なケースがほとんどです。

④葺き替え工事【費用相場:120万~250万円】

瓦と下地の両方が寿命を迎えた際に行う、屋根全体を新しくする工事です。既存の屋根をすべて撤去し、新しい屋根材を設置します。瓦から軽量な金属屋根などに変更することで、家の耐震性を向上させることもできます。

瓦屋根メンテナンス費用を賢く抑えるためのコツ

計画的なメンテナンスでも、費用は気になるところ。ここでは、費用を賢く抑えるためのポイントをご紹介します。

  1. 劣化症状が出る前の「予防メンテナンス」を心がける
    雨漏りなどの症状が出てからでは、下地の修理などで追加費用が発生します。「そろそろ20年だから、防水シートの状態を見てもらおう」というように、症状が出る前に先手を打つことが、結果的に最も費用を抑えることに繋がります。
  2. 相見積もりで適正価格を把握する
    メンテナンスを依頼する際は、必ず3社以上の業者から見積もりを取りましょう。同じ工事内容でも業者によって費用は異なります。比較検討することで、適正な相場を知り、信頼できる業者を選ぶことができます。
  3. 自然災害が原因なら火災保険の活用を
    メンテナンス時期と重なったタイミングで、台風や強風によって瓦がズレたり破損したりした場合、その修理には火災保険が適用される可能性があります。申請には専門的な知識が必要な場合もあるため、保険申請のサポート経験が豊富な業者に相談しましょう。
  4. 足場が必要な工事はまとめて行う
    屋根のメンテナンスには、多くの場合15万~25万円の足場代がかかります。もし外壁のメンテナンスも近い時期に考えているなら、屋根と外壁の工事を同時に行うことで、足場代を1回分に集約でき、トータルで数十万円の節約になります。

まとめ

瓦屋根を長持ちさせ、修理費用を抑える秘訣は、「計画的なメンテナンス」に尽きます。

  • 15年~20年漆喰のメンテナンス
  • 20年~30年防水シートのメンテナンス(葺き直し)
  • 30年~50年屋根全体のメンテナンス(葺き替え)

このサイクルを基本に、10年ごとの専門家による点検を挟むことで、大きなトラブルを未然に防ぎ、常に安心してお住まいで過ごすことができます。

「うちの屋根は大丈夫かな?」と少しでも気になったら、それがメンテナンスを始める最適なタイミングです。まずは専門業者に無料点検を依頼し、お住まいの現状を把握することから始めましょう。

クイック屋根工事

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「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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