瓦屋根のメリットとデメリット
瓦屋根のデメリット

和風建築といえば、瓦屋根です。
これまでの歴史の中で瓦屋根は日本の文化ともいえる地位を築いており、今でも使用されています。
瓦屋根が、和風建築に必ず使われる理由もたくさんのメリットがあるからです。
瓦屋根のメリットとデメリットを知り、ご自宅にも瓦屋根を設置してみませんか?

 

 

瓦屋根の特徴

日本の歴史的な建物にも必ず使われている瓦。
新しさはありませんが、その重厚感や耐久性などは、他の屋根材を圧倒しており、今でも使われています。
瓦は、高温で焼き固めて作る焼き物と同じです。
日本の夏、特に屋根の部分は想像以上に高温になります。

瓦は、高温にも耐えうる耐久性を持っています。
焼き物といえば、土器、壺、お皿などが今もそのままの形で地面の土の中から発見されることがあり、経年劣化にも強いことが証明されています。

同じ瓦であっても、釉薬を使用する瓦と使用していない瓦があります。
釉薬を塗ってから高温で焼き固めると、化学反応により美しい発色が見られます。
瓦の色は、釉薬によるもので、色あせず、再塗装が不要です。

瓦屋根の技術も進化しています。
以前より軽量化され、簡単にずれたり、落ちたりしないようになっています。
屋根の葺き替え工事でも再び瓦屋根を採用したり、葺き直しを行うことがあります。

 

瓦屋根のメリット

瓦は塗料を使用していません。
釉薬を塗ってから高温で焼き固めるときに、化学反応により美しい発色が生じます。
この発色は色あせることがありません。
いつまでも美しい色を保っています。
他の屋根材は塗料で着色しているため、定期的に再塗装を行う必要があります。

瓦は建築時のコストが高いのがデメリットですが、瓦そのものは半永久的に使用できる素材です。
長期間メンテナンスが不要であることを考えると、トータルコストも安くなりメリットとして考えることができます。

瓦は、熱を伝えにくいうえに、屋根裏に空間ができるため断熱効果が高く、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を生み出します。

その他のメリットは、遮音性が高く、独特のデザインの瓦なら、高級感や重厚感が出るといったところです。

 

瓦屋根のデメリット

瓦は粘土を原料として高温で焼き固めています。
そのため、他の屋根材と比べても重量が重くなっています。
屋根が重いと重心が高くなります。
重心が高いと地震で揺れやすくなり、瓦がずれたり、落ちたりする可能性が高くなります。
大地震で屋根の下敷きになったり、倒壊の危険性が高くなったりするのも瓦屋根の古い建物です。

瓦屋根が重いため、建物の基礎や構造の工事を強化する必要があります。
そのため、他の屋根材と比べると、建築費が高くなります。

瓦屋根は今でも採用されていますが、その数も減ってきています。
瓦屋根の施工ができる職人が減っているのも事実です。
そのため、仕事のできる職人の確保が難しくなっており、職人の高齢化も懸念されています。

 

瓦屋根の葺き替え工事

「瓦屋根は半永久的に使える」という意味は、あくまでも「瓦」という素材に関してのものです。
実際には、瓦屋根であっても、メンテナンスが必要ですし、雨漏りがすることがあり、修理も必要です。
これは、瓦以外の屋根の部材が劣化したり、破損したりすることから必要になるものです。
具体的には、漆喰部分の補修や棟瓦の積み直し、瓦の交換などを行うことが多くなります。

瓦屋根であっても、20年や30年程度で、葺き替えや葺き直しを行うことがあります。
瓦屋根から金属やスレートなどの他の屋根材に変更する場合も、価格面だけではなく、メリットやデメリットをよく考えてから、後悔しないような屋根の葺き替え工事を行ってください。
瓦がまだ使用できるのに、他の屋根材に葺き替えを勧める業者も存在するからです。

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