手頃な施工費用が人気の瓦棒葺きのメリット・デメリット

瓦棒 葺き

 トタン屋根では、「瓦棒葺き」が採用されることが多く、その理由の一つが施工費用の安さにあります。葺き替えやカバー工法にかかる費用も安く、メンテナンス費用もそれほどかからないことから、トータルコストが安くなるメリットがあります。ここでは、瓦棒葺きの費用やメリット・デメリットについて解説します。

瓦棒葺きとは?

「瓦棒葺き」は、「かわらぼうぶき」と読みます。瓦棒葺きの屋根は、瓦を使っていないことに注意しましょう。瓦棒葺きに使用されている屋根の素材は、トタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根が多く、40~50センチ間隔で縦棒が置かれている屋根です。

瓦棒葺きのメリット・デメリット

・メリット

 瓦棒葺きの屋根は、つなぎ目が少なく雨漏りしにくいというメリットがあります。傾斜の緩い「一寸勾配」でも施工可能であることから、屋根の上での施工も容易です。瓦棒葺きの屋根は、施工方法が他の屋根材に比べると簡単で、これまでの工事の施工実績が多い屋根材です。

・デメリット

 瓦棒葺きに使われている木材は、心木と呼ばれています。瓦棒葺きの屋根は降雨により、軒先から水を吸い上げてしまうことがあり、心木や屋根の内部の木材が腐ってしまうことがあります。

 トタンの耐用年数が、10~15年ほどであることから、塗装や錆び止めなどのメンテナンスを計画的に行う必要があります。特に錆びを放置すると、屋根に穴が開いてしまいます。瓦棒葺きでトタンを使用している場合は、雨漏り発生の危険性が高くなるデメリットがあります。錆びにくいガルバリウム鋼板を屋根材に使用すると、耐久年数は、25~30年にまで延びると言われています。

メンテナンスコストも安くなる瓦棒葺き

 縦葺き・瓦棒の設置費用の工事単価目安が、1平米あたり5500円~となっています。粘土系の瓦の施工費用の目安が、1平米あたり8000円~、ガルバリウム鋼板屋根の施工費用の目安が、1平米あたり6000~8000円ですので、他の屋根材に比べると初期費用が安くなっています。瓦棒葺きの屋根は、葺き替えやカバー工法などでも施工が容易で、費用が抑えられます。

 カバー工法なら、同時に通気断熱工法が可能で、金属屋根であっても、夏場の温度対策や断熱対策もコストがかかりません。カバー工法でも遮熱シートやルーフィングを使用できます。瓦棒葺きの葺き替え工事では、トタンからガルバリウム鋼板への葺き替え工事がよく実施されています。

 木造1階建て、屋根の面積が45平米の建物を例にご説明すると、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事なら撤去費用を含めて、65~80万円の施工費用、

 ガルバリウム鋼板へのカバー工法(重ね葺き工法)なら、既存屋根材の撤去費用が不要になるため、50~60万円の施工費用で済みます。

 

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