HOME » 外装関連工事・リフォーム » 屋根塗装・外壁塗装 » 【屋根塗装は何年ごと?】「10年説」は嘘!本当の塗り替え時期と寿命を延ばす秘訣をプロが解説

「屋根の塗装って、だいたい10年くらいでやるものだよね?」

家を建てたり、リフォームを検討したりする中で、一度は耳にするこの「10年説」。多くの方が、この数字を目安にメンテナンスを考えているのではないでしょうか。

しかし、私たちプロの視点から言わせていただくと、この「10年」という数字は、実は非常に曖昧で、場合によっては危険ですらあります。

なぜなら、屋根塗装の本当のタイミングは、

  • どんな屋根材が使われているか?
  • どんな種類の塗料で塗るか?
  • どんな環境に家が建っているか?

によって、5年にもなれば、20年以上もつ場合もあるからです。

「10年経ったから」という理由だけで塗装を先延ばしにすると、気づかぬうちに屋根の劣化が進行し、雨漏りなどの深刻なトラブルに繋がることも…。

この記事では、そんな「屋根塗装の時期」に関する誤解を解き、

  • 「10年説」が必ずしも正しくない、衝撃的な理由
  • 【屋根材別】新築後の「最初の塗り替え」は何年後?
  • 【塗料別】2回目以降の塗り替えは何年ごとに行うべきか?
  • 年数よりも確実!塗り替え時期を知らせる「5つの劣化サイン」

など、あなたの家の屋根に本当に必要なメンテナンス時期を見極めるための全知識を、徹底的に解説します!

なぜ「10年説」は危険なのか?屋根と外壁の過酷な環境の違い

「外壁塗装は10年が目安」と言われることが多いですが、屋根は外壁とは比べ物にならないほど過酷な環境に置かれています。

  • 紫外線:太陽からの紫外線を真上から、遮るものなく浴び続ける。
  • 雨・風:雨水を直接受け止め、常に風雨にさらされる。
  • :夏場には表面温度が70℃以上になることも。

このため、外壁なら10年もつ塗料でも、屋根に使った場合は6~8年程度で寿命を迎えてしまうことも珍しくありません。屋根と外壁を同じ「10年」というものさしで考えるのは、非常に危険なのです。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【新築後】最初の屋根塗装は何年後?屋根材別の目安

見積書 屋根修理

新築で購入した家の、最初の塗り替え時期は、使われている屋根材の種類によって大きく異なります。

屋根材の種類最初の塗り替え時期の目安特徴
スレート(コロニアル)8年 ~ 15年日本の住宅で最も普及。セメント製のため、塗装による防水機能が失われると劣化が早い。
ガルバリウム鋼板10年 ~ 25年金属製で耐久性が高い。表面の塗膜が劣化し、色褪せやサビが見られたら塗り替え時期。
セメント瓦10年 ~ 20年スレート同様、素材自体に防水性がないため、定期的な塗装が必須。
トタン7年 ~ 10年非常にサビやすいため、早めのメンテナンスが必要。近年ではあまり使われない。
粘土瓦(陶器瓦・いぶし瓦)塗装は原則不要<br>(30年以上)瓦自体が焼き物で、半永久的な耐久性を持つ。塗装の必要はないが、漆喰や下地のメンテナンスは必要。

【2回目以降】次の塗り替えは何年ごと?塗料のグレードで決まる!

屋根塗料

一度塗装リフォームをした後の、2回目以降の塗り替えタイミングは、その時に「使用した塗料の耐用年数」で決まります。

塗料の種類(グレード)耐用年数(塗り替えの目安)特徴
シリコン塗料10年 ~ 15年コストと耐久性のバランスが良く、現在の主流。迷ったらこれを選ぶのが一般的。
フッ素塗料15年 ~ 20年高耐久で汚れにくい。初期費用は高いが、塗り替え回数を減らせるため長期的にはお得。
無機塗料20年 ~ 25年最も長寿命な塗料。メンテナンスの手間を極力減らしたい方向け。
アクリル・ウレタン塗料5年 ~ 10年安価だが耐用年数が短く、屋根の過酷な環境には不向き。現在ではあまり推奨されない。

【ポイント】

1回目の塗装でフッ素塗料などの高耐久な塗料を選べば、次の塗り替えは15年以上先になり、生涯のメンテナンスコストを抑えることができます。

年数より確実!屋根が発する塗り替え時期のSOSサイン5選

「うちは築何年だっけ…?」と忘れてしまっても大丈夫。屋根は、劣化が進むと必ず目に見えるサインを出してくれます。年数だけでなく、これらの症状で判断するのが最も確実です。

1. 色褪せ

新築時や前回の塗装時と比べて、屋根の色が明らかに薄くなったり、くすんだりしている状態。これは塗膜の防水機能が低下し始めた初期サインです。

2. コケ・カビの発生

屋根が緑や黒っぽく見えるのは、塗膜の防水性が失われ、屋根材が水分を含むようになった証拠。コケやカビが根を張ると、屋根材の劣化をさらに加速させます。

3. 塗膜の剥がれ

塗装がパリパリと剥がれている状態。屋根材が直接紫外線や雨風にさらされるため、劣化が一気に進みます。早急な塗り替えが必要です。

4. 金属部分のサビ

トタン屋根 さび落とし

トタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根や、屋根の頂上にある棟板金に赤茶色のサビが見られる場合。放置すると穴が開き、雨漏りの直接的な原因になります。

5. ひび割れ(クラック)

屋根工事 ひび割れ

スレートやセメント瓦に髪の毛のような細いひび割れ(ヘアクラック)が見られる状態。ここから雨水が浸入し、冬場に凍結して割れを広げる「凍害」を引き起こす可能性があります。

まとめ:「我が家の屋根は何年?」を知り、最適なメンテナンス計画を

今回は、誤解されがちな屋根塗装の時期について、本当の目安を詳しく解説しました。

  • 屋根塗装の「10年説」はあくまで目安。屋根は外壁より劣化が早く、鵜呑みにするのは危険。
  • 新築後の最初の塗り替えは「屋根材」の種類で決まり、8年~25年と大きな幅がある。
  • 2回目以降の塗り替えは、前回使用した「塗料」の耐用年数が目安となる。
  • 年数以上に確実なのは、色褪せやコケ、ひび割れといった「劣化サイン」で判断すること。

屋根塗装は、適切なタイミングで行うことで、最小限の費用で最大の効果を発揮します。逆に、タイミングを逃すと、塗装だけでは済まない大規模な修理が必要になり、結果的に高額な出費につながってしまいます。

この記事を参考に、まずは「我が家の屋根材は何で、築何年か」「どんな塗料で、いつ塗装したか」を確認してみてください。それが、あなたの大切な住まいを、これから先も長く、健やかに保つための最適なメンテナンス計画を立てる、最初の、そして最も重要な一歩となるはずです。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

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弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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