「新しくカーポートを建てたいけど、台風で壊れたりしないか心配…」
「どうせ買うなら、最初から台風に強い製品を選びたい!」
大切なお車を雨や紫外線から守るカーポート。しかし、毎年のように日本列島を襲う大型台風によって、屋根が飛んだり、柱が曲がったりする被害が後を絶ちません。
実は、カーポートの台風への強さは、設置する前の「製品選び」の段階で、そのほとんどが決まってしまいます。
この記事では、これからカーポートの新設や建て替えを検討しているあなたのために、
- カタログに必ず書いてある「耐風圧強度」の正しい見方
- 台風に圧倒的に強いカーポート、3つの共通点
- LIXILやYKK APなど、人気メーカーの高耐風圧モデルを比較
- 後付けで強度をアップできる、必須のオプションパーツ
など、台風被害で後悔しないための「カーポート選びの全知識」を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
あなたの地域は大丈夫?カーポート選びの第一歩「耐風圧強度」を知ろう
カーポートのカタログを見ると、必ず「耐風圧強度 〇〇m/s相当」という表記があります。これは、そのカーポートが「秒速〇〇メートルの風速まで耐えられるように設計されている」ことを示す、最も重要な性能指標です。
| 耐風圧強度の目安 | どんな風に耐えられる? |
|---|---|
| 38m/s 相当 | 一般的なカーポートの標準的な強度。多くの台風に耐えられるが、大型台風には不安が残ることも。 |
| 42m/s 相当 | より強い台風にも耐えられる、ワンランク上の強度。台風が多い地域ではこのレベル以上が推奨される。 |
| 46m/s 相当 | 業界最高クラスの強度。非常に強い勢力の台風にも耐えうる、高い安心感を持つ。 |
| 50m/s以上 | スチール折板屋根など、最強クラスのカーポートが持つ強度。 |
※これらの数値はメーカーの基準値であり、保証値ではありません。
地域の基準風速「V0(ブイゼロ)」を確認しよう
では、自分の地域ではどれくらいの強度が必要なのでしょうか。その目安となるのが、建築基準法で定められた「基準風速 V0(ブイゼロ)」です。これは、地域ごとに想定される最大風速を国が定めたもので、30m/s~46m/sの範囲で設定されています。
新しくカーポートを選ぶ際は、まずお住まいの地域のV0値を確認し、それを満たすか上回る耐風圧強度を持つ製品を選ぶことが、防災の基本となります。
(V0値は、施工業者に尋ねればすぐに教えてもらえます。)
より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)
台風に圧倒的に強いカーポート、3つの共通点
耐風圧強度の数値に加え、構造や素材にも注目することで、より台風に強いカーポートを見分けることができます。
1. 柱が両側にある「両支持タイプ」
車の出し入れのしやすさから人気の「片支持タイプ(2本柱)」に比べ、屋根の両側を4本以上の柱でしっかりと支える「両支持タイプ」は、構造的に揺れにくく、圧倒的に風に強いです。特に2台用以上を検討している場合や、周囲に風を遮るものがない開けた場所では、両支持タイプを選ぶと安心感が格段に違います。
2. 屋根材が頑丈な「スチール折板(せっぱん)屋根」
一般的なポリカーボネート製の屋根パネルは、強風で「しなる」ことで風の力を受け流しますが、限界を超えると外れて飛散するリスクがあります。
一方、頑丈な鋼板を波型に折り曲げて強度を高めた「スチール折板屋根」は、素材自体が非常に強固。太いボルトで骨組みにがっちりと固定されるため、屋根パネルが飛散する心配がほとんどありません。
雪にも非常に強いため、豪雪地帯だけでなく、台風が多い地域でも最強の選択肢と言えます。
3. 複数の柱で支える「多台数用」
当然ながら、1台用よりも2台用、2台用よりも3台用と、柱の本数が増えるほどカーポート全体の強度は増します。駐車スペースに余裕があるなら、将来のことも見越して大きめのサイズを選ぶことも、結果的に防災性能を高めることに繋がります。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
人気メーカーの最強モデルはこれ!高耐風圧カーポート比較
では、具体的にどんな製品が台風に強いのでしょうか。人気メーカーの高耐風圧モデルをいくつかご紹介します。
| メーカー | 製品名 | 最大耐風圧強度 | 屋根材の種類 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| LIXIL | カーポートSW | 46m/s相当 | スチール折板 | 業界最高クラスの強度を誇るフラッグシップモデル。安心感を最優先するならこれ。 |
| YKK AP | レオンポートneo | 46m/s相当 | スチール折板 | LIXILのSWと並ぶ、高強度折板カーポートの人気モデル。 |
| LIXIL | カーポートSC | 46m/s相当 | アルミ | アルミ屋根のスタイリッシュなデザインと、最高クラスの強度を両立。グッドデザイン賞受賞。 |
見落としがち!購入時に必ず付けたい「最強オプションパーツ」
標準的なポリカーボネート屋根のカーポートでも、オプションパーツを追加することで耐風性能を大幅に向上させることができます。建ててから後悔しないよう、新設時にぜひ検討したい必須オプションをご紹介します。
1. 着脱式サポート柱
特に片支持タイプのカーポートには必須と言えるオプションです。柱のない側に、台風接近時など必要な時だけ補助的な柱を取り付けることで、カーポートを一時的に両支持のような安定した状態にします。屋根の揺れやねじれを劇的に抑え、パネルの脱落や柱の変形リスクを大幅に軽減します。
2. 屋根材ホルダー(パネル抜け防止材)
ポリカーボネート屋根の最大の弱点である「パネルの飛散」を防ぐための重要なパーツです。屋根パネルの上からアルミ製のバーなどで押さえつけ、下からの吹き上げる風によるパネルの浮き上がりや脱落を強力に防ぎます。
まとめ:最高の台風対策は「最初の製品選び」にあり
今回は、これからカーポートを設置する方に向けて、台風で後悔しないための製品選びのポイントを解説しました。
- カーポート選びの基本は、地域の「基準風速V0」をクリアする「耐風圧強度」を持つ製品を選ぶこと。
- 構造は「両支持タイプ」、屋根材は「スチール折板」が圧倒的に台風に強い。
- 標準的なポリカ屋根でも、「サポート柱」と「屋根材ホルダー」は必須の防災オプション。
- 間違っても、自分でネットをかけるなどの危険な対策はしないこと。
台風による被害は、受けてからでは手遅れです。修理費用がかさむだけでなく、飛散した屋根材がご近所に被害を及ぼす可能性もゼロではありません。
「安さ」だけでカーポートを選ぶ時代は終わりました。これからのカーポート選びは、「防災性能」という視点が不可欠です。この記事を参考に、あなたの地域、予算、そして求める安心感に最適な一台を選び、大切な愛車と穏やかな日常を、未来の台風からしっかりと守りましょう。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
【累計6,000件以上の施工実績】
屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
【専門資格を持つ職人が対応】
弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。
【お客様の声】
「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。