「家の外壁を、高級感のあるタイルにしたいけど、どんな種類があるの?」
「タイルって、本当にメンテナンスフリーなの?」
「サイディングと比べて、費用はどれくらい高くなる?」
重厚な高級感と、いつまでも色あせない美しさで、多くの人を魅了する「外壁タイル」。
新築やリフォームにおいて、「どうせなら良いものを」と考える方にとって、憧れの選択肢の一つですよね。
しかし、一口に外壁タイルと言っても、その素材やサイズ、貼り方によって、見た目の印象も性能も大きく異なります。
この記事では、「外壁タイルの種類」に特化して、
- 知っておきたい「3つの素材」の違い(磁器質・せっ器質・陶器質)
- 印象がガラリと変わる!サイズや貼り方の種類
- タイル外壁のメリットと、後悔しないためのデメリット
- サイディングなど、他の外壁材との費用・メンテナンス比較
などを、家づくりが初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、外壁タイルの種類の違いが完全に理解でき、あなたの理想の住まいに最適なタイルを選ぶための知識が身につきます。
1.【基本のキ】知っておきたい!タイルの3つの素材(種類)
外壁タイルは、原料の土や石の配合、そして焼く温度の違いによって、主に3つの種類に分けられます。この素材の違いが、タイルの性能を決定づけます。
| 素材の種類 | 磁器質(じきしつ) | せっ器質(せっきしつ) | 陶器質(とうきしつ) |
|---|---|---|---|
| 焼成温度 | 1250℃以上の高温 | 1200℃前後 | 1000℃前後 |
| 吸水率 | ほぼ0%(非常に低い) | 低い | 高い |
| 特徴 | 硬く、非常に丈夫。汚れや傷に強く、耐久性が最も高い。 | 磁器質と陶器質の中間的な性質。自然な風合い。 | 吸水しやすく柔らかい。主に内装用。 |
| 外壁への適性 | ◎ 最適 | 〇 | × 不向き |
【プロの結論】
雨風や紫外線に常にさらされる外壁には、吸水率が極めて低く、非常に硬くて丈夫な「磁器質タイル」を選ぶのが基本です。
吸水率が高い陶器質タイルを外壁に使うと、冬場に染み込んだ水分が凍ってタイルが割れてしまう「凍害」のリスクがあるため、原則として使用されません。
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2. 見た目の印象を決める!タイルのデザイン(種類)
タイルの魅力は、その豊富なデザインバリエーションにあります。代表的なデザインの種類を見ていきましょう。
サイズによる種類
タイルの大きさは、外観の印象を大きく左右します。
- 二丁掛(にちょうがけ)タイル
レンガのサイズ(227mm×60mm)が基準の、横長のスタンダードなタイル。落ち着いた安定感のある印象を与えます。 - ボーダータイル
二丁掛よりもさらに細長い形状のタイル。シャープでスタイリッシュ、モダンな雰囲気を演出するのに最適です。 - 50角(ごじゅっかく)タイル
約5cm四方の正方形タイル。レトロで可愛らしい印象や、モザイクタイルのような使い方もできます。
貼り方(目地割り)による種類
タイルをどのように並べるかでも、印象は大きく変わります。
- 通し目地(芋目地)
縦横の目地を一直線に揃える貼り方。規則正しく、スッキリと整然とした印象になります。 - 馬目地(うまめじ)
レンガ積みのようの、目地を互い違いにずらして貼る方法。動きとリズムが生まれ、カジュアルで温かみのある印象になります。
3. 外壁タイルのメリット・デメリット
なぜ外壁タイルは高級なイメージがあるのでしょうか?その理由となるメリットと、知っておくべきデメリットを整理しましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ① 圧倒的な高級感と重厚感 | ① 初期費用が高い |
| ② 塗装メンテナンスが原則不要 | ② 重量があり、耐震性に配慮が必要 |
| ③ 傷や紫外線に非常に強く、美しさが長持ちする | ③ 施工不良による剥落のリスクがある |
| ④ デザインやカラーが豊富 | ④ 部分的な補修が難しい場合がある |
メリット①:塗装メンテナンスが原則不要
これが最大のメリットです。
サイディングやモルタル壁が10年~15年ごとに数- 10万円~100万円以上の塗装費用がかかるのに対し、タイルは素材自体が劣化しないため、塗り替えの必要がありません。
初期費用は高くても、30年、40年という長期的な視点で見ると、トータルのメンテナンスコストは他の外壁材より安くなるケースが多いのです。
デメリット①:初期費用が高い
タイルは、材料費そのものが高価な上、職人が一枚一枚手で貼っていくため、施工に手間がかかります。そのため、一般的な窯業系サイディングと比較して、30坪の家で50万円~100万円以上、初期費用が高くなるのが一般的です。
| 外壁材の種類 | 30坪の初期費用目安 | 30年間の塗装費用(2回) | 30年間のトータルコスト |
|---|---|---|---|
| 窯業系サイディング | 150~250万円 | 約200万円 | 350~450万円 |
| 外壁タイル | 200~350万円 | 0円(目地補修費は別途) | 200~350万円 |
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4.【重要】タイルの施工方法(貼り方)の種類
タイルの耐久性は、どのように貼るかという「施工方法」に大きく左右されます。
- 湿式工法(昔ながらの方法)
現場で練ったモルタルを接着剤としてタイルを貼り付けていく工法。職人の技術力によって品質が大きく左右され、地震などで剥がれ落ちるリスクが比較的高いです。 - 乾式工法(現在の主流)
下地となるサイディングボードなどに、工場で生産された強力な接着剤でタイルを貼り付けていく工法。品質が安定し、剥落のリスクが大幅に軽減されています。現在、大手ハウスメーカーなどで採用されているのは、ほとんどがこの乾式工法です。
業者を選ぶ際は、どちらの工法を採用しているか、剥落に対する保証はあるかなどを必ず確認しましょう。
5. まとめ:外壁タイルの種類は「性能」と「デザイン」で選ぼう
高級感と優れた耐久性を両立する外壁タイル。その種類を選ぶ際のポイントをまとめます。
- 素材の種類は、外壁に適した耐久性の高い「磁器質タイル」が基本。
- デザインの種類は、「サイズ」と「貼り方」の組み合わせで無限大。
- 最大のメリットは「塗装メンテナンスが不要」なこと。長期的なコストメリットは大きい。
- 最大のデメリットは「初期費用が高い」こと。
- 施工方法は、剥落リスクの低い「乾式工法」がおすすめ。
外壁は、これから何十年もあなたの家の顔となる部分です。目先の価格だけでなく、将来のメンテナンス計画や、あなたがどんなデザインの家に住みたいかを総合的に考え、後悔のない選択をしてください。
気になるタイルが見つかったら、ぜひ実物のサンプルを取り寄せ、太陽光の下でその質感や色合いを確かめてみることをお勧めします。
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