HOME » 屋根修理・雨漏り » 屋根修理・屋根工事DIY » その雨漏り、どの補修材で直す?ホームセンターで買える道具と選び方のコツをプロが解説
屋根補修 材料

突然の雨漏り。「天井から水が…!」そんな時、専門業者がすぐ来てくれるとは限りません。被害の拡大を防ぐために、まず自分でできる「応急処置」を知っておくことは非常に重要です。

しかし、焦って不適切な補修材を選んだり、間違った使い方をしたりすると、かえって雨漏りを悪化させてしまう危険性があります。

この記事では、プロの視点から、ホームセンターなどで手に入る代表的な雨漏り補修材の種類と、それぞれの正しい選び方・使い方を詳しく解説します。あくまで「応急処置」であること、そして「安全第一」であることを念頭に、正しい知識で冷静に対処しましょう。

雨漏り補修の大原則:「応急処置」と「安全第一」

Stop!

DIYでの補修を考える前に、最も重要な2つの原則を心に留めてください。

  1. DIYはあくまで「応急処置」
    ご自身での補修は、根本的な原因を解決する「修理」ではありません。あくまで専門業者が来るまでの一時的な止血です。処置後は必ずプロの点検を受け、本格的な修理を行いましょう。
  2. 安全が最優先。高所作業は絶対に無理をしない
    屋根の上や2階の窓からの作業は、転落すれば命に関わる重大な事故につながります。少しでも「危ない」と感じたら、作業を中断する勇気を持ってください。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【状況別】どの補修材を選ぶべき?代表的な3タイプを比較

雨漏りの状況によって、最適な補修材は異なります。まずは代表的な3つのタイプの特徴を掴みましょう。

補修材の種類防水テープシーリング材(コーキング)防水塗料・スプレー
主な用途明確なひび割れ・穴・亀裂隙間・ひび割れの充填広範囲の細かいひび割れ・染み込み
メリット手軽で失敗が少ない高い密着性と防水性作業が簡単で広範囲をカバーできる
デメリット凹凸面に弱い、接着力は下地次第技術が必要、失敗すると後処理が大変耐久性が低い、あくまで表面的な処置
難易度初心者向け中級者向け初心者向け

補修材① 防水テープ|貼るだけの簡単・確実な応急処置

原因箇所がはっきりと特定できている場合に最もおすすめなのが、防水テープです。「貼るだけ」なので技術的な難易度が低く、初心者でも確実な応急処置が可能です。

どんな時に使う?

  • スレート屋根のひび割れ
  • 金属屋根(トタン屋根など)の小さな穴や錆びた部分
  • 棟板金の継ぎ目や浮いている箇所の一時固定

選び方のポイント

ホームセンターには様々なテープがありますが、「屋外用」「防水」と明記されたものを選びましょう。

  • ブチルゴム系:伸縮性が高く、多少の凹凸にもフィットしやすい万能タイプ。迷ったらコレがおすすめです。
  • アルミ系:表面がアルミで覆われており、紫外線に強く耐候性が高いです。金属屋根の補修に適しています。

使い方のコツ: 効果を最大限に発揮させる秘訣は「下地処理」にあります。貼る面のホコリ、汚れ、水分、油分を雑巾などで徹底的に拭き取り、完全に乾いた状態で貼り付けてください。汚れた面に貼ってもすぐに剥がれてしまいます。

補修材② シーリング材(コーキング)|隙間を埋める万能充填剤

ひび割れや隙間を「埋めて」防水する、プロの現場でも多用される補修材です。防水テープでは対応しきれない複雑な形状の隙間などに有効ですが、少し技術が必要です。

どんな時に使う?

  • 外壁のひび割れ(クラック)
  • 窓サッシまわりと外壁の隙間
  • 屋根材の小さな欠け部分の充填

選び方のポイント:『変成シリコン』一択!

シーリング材には多くの種類があり、ここで選択を間違えると後で大変なことになります。屋外の雨漏り補修で使う場合は、必ず「変成(へんせい)シリコン」と書かれたものを選んでください。

種類特徴と比較
変成シリコン【屋外に最適】 耐候性が高く、硬化後に上から塗装が可能
シリコン【屋外はNG】 安価で撥水性が高いが、塗料を弾くため塗装ができない。主にキッチンや浴室などの水まわり用。
ウレタン密着性が高いが、紫外線に弱い。必ず塗装で保護する必要がある。

使い方のコツ: 「コーキングガン」という専用の道具が必要です。接着力を高める下塗り材「プライマー」を塗布してから充填すると、耐久性が格段に向上します。

補修材③ 防水塗料・スプレー|広範囲の染み込みに対処

住宅用 防水スプレー

目に見える大きな破損はないものの、広範囲からじんわり雨水が染み込んでいるような場合や、無数の細かいひび割れがある場合に有効です。

どんな時に使う?

  • コンクリート製の陸屋根やベランダの床
  • モルタル外壁の細かいひび割れ全体
  • 一時的に屋根材全体の防水性を高めたい時

選び方のポイント

  • スプレータイプ:手軽に広範囲に吹き付けられますが、膜が薄く耐久性は低いです。数日~数週間持てば良い、という緊急時に。
  • 液体ゴムタイプ:刷毛やローラーで塗るタイプ。厚い防水膜を形成できるため、スプレーよりは長持ちします。

使い方のコツ: 効果は下地処理で決まります。高圧洗浄機やブラシで汚れやコケを徹底的に落とし、完全に乾燥させてから塗布しないと、すぐに剥がれてしまいます。

【警告】素人DIYの落とし穴!これだけはやってはいけないNG補修

良かれと思ってやった応急処置が、雨漏りを悪化させるケースは後を絶ちません。以下のNG例は絶対に避けてください。

  • NG例①:水の「出口」を塞いでしまう
    屋根材の重なり部分や、壁と屋根の取り合いにある「水切り板金」の隙間は、内部に入った水を排出するための重要な「出口」です。ここをシーリング材で完全に塞いでしまうと、水の逃げ場がなくなり、内部で水が溜まって深刻な雨漏りを引き起こします。「隙間=悪」とは限りません。
  • NG例②:外壁・屋根に「シリコン」シーリングを使う
    安価なためつい手に取りがちですが、屋外にシリコンシーリングを使うと、その部分だけ塗料を弾いてしまい、将来外壁塗装をする際に非常に厄介なことになります。補修跡がまだらのように残ってしまい、見栄えが最悪になります。
  • NG例③:ガムテープや養生テープで済ませる
    これらのテープには防水性がなく、太陽光ですぐに劣化し、粘着剤が外壁にこびりついてしまいます。補修どころか、後片付けが大変になるだけです。

まとめ

突然の雨漏りにも、正しい知識があれば冷静に応急処置が可能です。まずはホームセンターで適切な補修材を手に入れましょう。

  • ピンポイントのひび割れには、手軽で確実な「防水テープ」
  • 外壁などの隙間には、将来の塗装も可能な「変成シリコン」のシーリング材。
  • 広範囲の染み込みには、一時しのぎとして「防水塗料・スプレー」

繰り返しになりますが、これらはすべて「応急処T処」です。処置を終えたら、できるだけ早く専門業者に連絡し、根本的な原因調査と修理を依頼してください。そして何より、ご自身の安全を最優先に行動することが大切です。

クイック屋根工事

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「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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