「家の雨樋が古くなって、ひび割れや変形がひどい…そろそろ限界かも」
「どうせ修理するなら、この際まるごと新しく交換したい。でも、費用は一体いくらかかるんだろう?」
「部分修理と全交換、どっちがお得?見積もりを取る前に、大体の相場を知っておきたい」
築20年以上が経過したお住まいで、雨樋の劣化は避けて通れない問題です。放置すれば、外壁の汚損や基礎の劣化、最悪の場合は雨漏りにつながることも。根本的な解決と将来にわたる安心を手に入れるためには、「雨樋の全交換」が最も確実な選択肢となります。
しかし、いざ交換となると、その費用相場や工事内容が不透明で、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「雨樋の交換費用」に徹底的に焦点を当て、
- 雨樋の全交換と部分交換、それぞれのリアルな費用相場
- 見積もりを100%理解するための詳細な単価と工事の内訳
- 費用を大きく左右する「足場」と「雨樋の素材」の重要性
- 【新設】写真で見る!雨樋交換の具体的な工事の流れ
- 高額な交換費用を賢く抑える3つの方法(火災保険の活用法も)
- 後悔しない!信頼できる業者の選び方と依頼のコツ
まで、雨樋交換を検討する上で知っておくべき全ての情報を、初心者の方にも分かりやすく、そしてどこよりも詳しく解説していきます。
【結論】雨樋の全交換費用は「20万円~70万円」が相場
まず、多くの方が最も知りたい結論からお伝えします。一般的な2階建て住宅(雨樋の総延長40m~60m)の場合、雨樋をすべて新しくする「全交換」にかかる費用は、およそ20万円~70万円が相場です。
「ずいぶん価格に幅があるな…」と感じたかもしれません。この大きな価格差が生まれる主な理由は、工事に必須となる「足場の有無」、そして「選ぶ雨樋の素材」、「建物の大きさや形状」という3つの要素が大きく関わってくるからです。
これに対し、破損した箇所だけを新しくする「部分交換」の場合は、足場が不要な1階部分であれば1万円~10万円程度で済むこともあります。
| 工事の種類 | 費用相場の目安 | こんな時に検討すべき? |
|---|---|---|
| 全交換 | 20万~70万円 (足場代込み) | ・築20年以上経過し、全体的に劣化している ・破損や不具合が広範囲にわたる ・外壁塗装など、他のリフォームと同時に行う ・屋根のデザインや家の外観を一新したい |
| 部分交換 | 1万~10万円 | ・破損が一箇所だけで、他の部分はまだ健全 ・築年数が浅い(10年未満など) ・台風などの突発的な被害 ・応急処置として、ひとまず費用を抑えたい |
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
なぜ高額に?雨樋交換費用の詳細な内訳と単価を大解剖
雨樋の全交換費用がなぜ数十万円にもなるのか、その詳細な内訳と各項目の単価相場を見ていきましょう。これを知ることで、業者から提示された見積書の内容が適正価格かどうかを判断する力が身につきます。
| 項目 | 単価の目安 | 30坪住宅での費用例 | 内容と解説 |
|---|---|---|---|
| 足場設置費 | 600~1,500円/㎡ | 15万~20万円 | 2階以上の高所作業で法律上必須となる仮設足場。交換費用の中で最も大きな割合を占める最重要項目。 |
| 既存雨樋の撤去・処分費 | 1,000円~/m | 3万~6万円 | 古い雨樋とそれを支える支持金具をすべて取り外し、産業廃棄物として適正に処分するための費用。 |
| 軒樋(のきどい)本体 | 2,000~5,000円/m | 8万~20万円 | 屋根の軒先に沿って設置する横方向の雨樋。選ぶ素材によって価格が大きく変動します。 |
| 竪樋(たてどい)本体 | 2,000~5,000円/m | 4万~10万円 | 外壁に沿って地面まで雨水を導く縦方向の雨樋。 |
| その他部材費 (集水器、支持金具など) | 2,000~5,000円/個 | 3万~8万円 | 軒樋の雨水を集める「集水器(じょうご)」や、雨樋を壁や屋根に固定する「支持金具(でんでん)」など、必須の関連パーツ。 |
| 施工費(取付工事費) | 費用に含まれることが多い | ― | 新しい雨樋を、雨水がスムーズに流れるよう適切な勾配を計算しながら設置していく、職人の技術料・人件費。 |
| 諸経費 | 工事費全体の5~15% | 3万~9万円 | 現場管理費、車両運搬費、近隣への挨拶回り、各種保険料、そして業者の利益などが含まれます。 |
ポイント
雨樋交換の費用は、「足場代」+「(雨樋の単価 × 総延長)+ 各種部材費」で大まかに計算できます。特に「足場代」の存在が、部分修理と全交換の費用を大きく分ける要因となっていることを覚えておきましょう。
より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)
【重要】交換費用と家の未来を左右する!雨樋の「素材」選び
雨樋を交換するなら、どの素材を選ぶかによって、初期費用、耐久性、そして家の外観イメージが大きく変わります。代表的な素材の特徴を比較し、ご自宅の予算やデザイン、求める耐久性に合わせて最適なものを選びましょう。
| 素材の種類 | 1mあたりの価格目安 | 耐久年数 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 塩化ビニル樹脂 | 2,000~3,500円 | 15~20年 | ・最も安価で、多くの住宅で標準的に採用されている ・施工しやすく、軽量 | ・紫外線に弱く、経年で硬化して割れやすい ・夏の熱による伸縮や変形が起こりやすい |
| ガルバリウム鋼板 | 3,000~5,000円 | 20~30年 | ・金属なのにサビに強く、塩化ビニルより耐久性が高い ・軽量で建物への負担が少ない ・モダンでシャープな外観が近年の住宅デザインと好相性 | ・塩化ビニルより高価 ・表面に深い傷がつくと、そこからサビる可能性がある |
| 銅 | 8,000~15,000円 | 60年以上 | ・非常に頑丈で、圧倒的な耐久性を誇る ・経年で「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる青錆が発生し、他にない独特の風格と重厚感が増す | ・非常に高価で、高級住宅や神社仏閣、こだわりの和風建築などに使われる ・酸性雨に弱く、都市部では穴が開きやすい環境もある |
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
雨樋交換の具体的な工事の流れ(全交換の場合)
「実際にどんな工事をするの?」という疑問にお答えするため、雨樋の全交換工事の一般的な流れをステップごとにご紹介します。
【STEP1】足場の設置と養生
まず、安全かつ効率的に作業を行うための足場を設置します。同時に、汚損を防ぐため、建物全体をメッシュシートで覆います。
【STEP2】既存雨樋の撤去
軒樋、竪樋、そしてそれらを固定している支持金具をすべて取り外します。
【STEP3】新しい支持金具の取り付け
雨水がスムーズに集水器へ流れるよう、レーザー測定器などを使って正確な勾配(傾斜)を計算し、新しい支持金具を取り付けていきます。この工程が、職人の腕の見せ所です。
【STEP4】新しい雨樋(軒樋・竪樋)の設置
支持金具に軒樋をはめ込み、集水器や継ぎ手を接着剤でしっかりと固定。その後、竪樋を壁に取り付け、軒樋と連結させます。
【STEP5】最終確認と足場の解体
実際に水を流してみて、水漏れや流れの悪い箇所がないか最終チェックを行います。問題がなければ、足場を解体・撤収し、周辺を清掃してすべての工事が完了です。
雨樋交換の費用を賢く抑える3つの方法
高額になりがちな雨樋の全交換。少しでも費用負担を軽くするために、ぜひ知っておきたい3つの方法をご紹介します。
1. 火災保険の活用を検討する【自然災害が原因の場合】
台風、強風、大雪などの自然災害が原因で雨樋が破損し、交換が必要になった場合は、ご加入の火災保険(風災・雪災補償)が適用される可能性があります。経年劣化だけが原因の場合は対象外ですが、「あの台風をきっかけに、一気に状態が悪化した」という場合は、諦めずに保険会社に連絡してみましょう。
2. 相見積もりで「適正価格」と「信頼できる業者」を見極める
費用を抑えるための王道かつ最も効果的な方法が、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。1社だけの見積もりでは、その金額や工事内容が妥当なのか客観的に判断できません。必ず3社程度の専門業者に見積もりを依頼し、単純な総額だけでなく、使用する部材の種類、単価、保証内容などをしっかり比較検討しましょう。
3. 外壁・屋根塗装と同時に行い「足場代」を丸ごと節約する
これは最も賢い節約術です。もし、近い将来に外壁や屋根の塗装リフォームを計画しているなら、そのタイミングで雨樋の交換を行うのがベストです。
なぜなら、塗装工事では必ず足場を設置するため、高額な足場代(15万~20万円程度)を一度の工事で共有できるからです。足場が必要な工事を別々のタイミングで行うと、その都度この費用が発生してしまい、トータルで大きな損失となってしまいます。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
まとめ:雨樋交換は計画的に。家の寿命を守るための重要な投資です
今回は、「雨樋の交換費用」について、その相場から内訳、費用を抑えるコツまでを網羅的に解説しました。
- 雨樋の全交換費用は、足場代を含めて20万~70万円が相場。
- 費用は「足場の有無」「選ぶ素材」「建物の大きさ」で大きく変動する。
- 見積もりでは、各部材の単価や数量が明記されているかを確認することが重要。
- 自然災害による破損は「火災保険」、他のリフォームとの「同時施工」、そして「相見積もり」が費用を抑える3大ポイント。
雨樋の交換は、決して安い工事ではありません。しかし、それは家の防水機能を回復させ、外壁や基礎を雨水の脅威から守り、結果として住まいの寿命を延ばすための非常に重要な「先行投資」です。
この記事を参考に、ご自宅の雨樋の状態と将来のメンテナンス計画を照らし合わせ、適切なタイミングで、信頼できるパートナー(業者)と共に、後悔のない雨樋交換を実現してください。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
【累計6,000件以上の施工実績】
屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
【専門資格を持つ職人が対応】
弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。
【お客様の声】
「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。