「家を建てるなら、やっぱり風格のある瓦屋根に憧れる…」
「瓦屋根って、具体的にどんなメリットがあるの?」
「地震に弱いって聞くけど、実際のところどうなの?」
日本の美しい風景に溶け込む、伝統的な「瓦屋根」。
重厚感のある見た目だけでなく、実は日本の厳しい気候風土を乗り越えるための、先人たちの知恵が詰まった非常に高機能な屋根材であることはご存知でしたか?
「でも、重くて地震に弱いんじゃない?」「値段も高そう…」といったデメリットのイメージが先行し、その本当の価値が見過ごされがちです。
この記事では、瓦屋根が持つ素晴らしいメリットに焦点を当て、
- 他の屋根材を圧倒する!瓦屋根ならではの5つのメリット
- 【必見】デメリットとその対策法をプロが正直に解説
- 陶器瓦・セメント瓦など、種類によるメリットの違い
- 瓦屋根を選ぶべきなのは、どんな人?
などを、家づくりが初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、瓦屋根の本当の魅力と価値が分かり、自信を持って選択できるようになります。
1.【結論】瓦屋根の最大のメリットは「圧倒的な耐久性と低メンテナンスコスト」
まず結論から。数ある瓦屋根のメリットの中でも、最大の魅力は「驚異的な長寿命」と、それに伴う「メンテナンスコストの低さ」です。
一般的なスレート屋根や金属屋根が10年~20年ごとに塗装メンテナンスが必要なのに対し、陶器瓦(粘土瓦)は塗装が一切不要で、瓦自体の耐用年数は50年~100年以上と言われています。
| 屋根材の種類 | 瓦屋根(陶器瓦) | スレート屋根 | 金属屋根(ガルバリウム) |
|---|---|---|---|
| 耐用年数 | 50年~100年以上 | 20年~30年 | 25年~40年 |
| 塗装メンテナンス | 原則不要 | 10年~15年ごとに必要 | 10年~20年ごとに必要 |
| 30年間のメンテナンス費用 (30坪の家) | 約30万円 (漆喰・部分補修) | 約100万円 (塗装2回) | 約60万円 (塗装1回) |
初期費用は他の屋根材より高くなりますが、塗り替えにかかる費用が不要なため、30年、40年という長い目で見ると、トータルコストでは最も経済的な屋根材となり得るのです。
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2. まだある!知られざる瓦屋根の5つのメリット
驚異的な耐久性に加え、瓦屋根は日本の暮らしを快適にする、様々な優れたメリットを持っています。
メリット①:夏は涼しく、冬は暖かい(高い断熱性)
瓦屋根は、瓦とその下の野地板(下地)との間に厚い「空気層」ができます。
この空気層が、魔法瓶や二重窓と同じ役割を果たし、外の熱を室内に伝えにくくします。
そのため、夏の厳しい日差しによる室温上昇を和らげ、冬は室内の暖かさを外に逃がしにくくする、高い断熱効果を発揮します。冷暖房の効率が上がり、省エネにも繋がるのです。
メリット②:雨音が静か(優れた遮音性)
瓦は素材自体に厚みがあり、重量もあるため、音を吸収・遮断する能力に優れています。
金属屋根で気になることが多い、激しい雨が打ち付ける「バラバラ」という雨音も、瓦屋根ならほとんど気にならず、室内は静かに保たれます。
メリット③:デザイン性が高く、風格のある外観
瓦屋根ならではの重厚感と、独特の曲線美や陰影は、他の屋根材では表現できない風格と高級感を住まいに与えます。伝統的な和瓦だけでなく、南欧風のS形瓦や、モダンな平板瓦(F形)など、デザインのバリエーションも豊富です。
メリット④:部分的な修理が可能
瓦は一枚一枚が独立しているため、万が一、台風の飛来物などで一枚が割れてしまっても、その一枚だけを交換するという部分的な修理が可能です。屋根全体を張り替える必要がなく、修理費用を安く抑えることができます。
メリット⑤:環境に優しい自然素材
瓦の主原料は「粘土」。自然界に存在する土から作られ、製造時や廃棄時の環境負荷が少ない、サステナブルな建材です。
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3. 無視できない!瓦屋根のデメリットと、その対策法
多くのメリットを持つ瓦屋根ですが、もちろんデメリットも存在します。しかし、その多くは現代の技術や工法で対策が可能です。
| デメリット | 対策法 |
|---|---|
| ① 重いため、耐震性で不利になる | 建物の構造計算をしっかり行い、耐震基準を満たす。「ガイドライン工法」で施工する。 |
| ② 初期費用(建築コスト)が高い | 長期的なメンテナンスコストを含めた「トータルコスト」で比較検討する。 |
| ③ 地震や台風でズレたり、落下したりするリスク | 全ての瓦を釘やビスで固定する「防災瓦」と「ガイドライン工法」で対策する。 |
| ④ 施工できる職人が限られる | 瓦屋根の施工実績が豊富な、信頼できる業者を選ぶ。 |
【重要】「瓦屋根は地震に弱い」は昔の話?
「地震で瓦が落ちてくる」というイメージは、主に昔の「土葺き工法」で施工された古い瓦屋根のものです。
現在では、全ての瓦を釘やビスで下地に固定し、瓦同士もしっかりと連結させる「ガイドライン工法(防災工法)」が標準となっています。この工法で施工された瓦屋根は、阪神・淡路大震災クラスの揺れにも耐えることが実験で証明されており、「瓦屋根=地震に弱い」というイメージは、もはや過去のものとなりつつあります。
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4. 瓦屋根のメリットを享受できるのは、どんな人?
メリット・デメリットを踏まえると、瓦屋根は以下のような方に特におすすめです。
- 一つの家に長く住み続けたい、将来のメンテナンスコストを抑えたい方
- 重厚感のある、風格漂う和風・洋風の外観が好きな方
- 夏の暑さや、雨音のうるささを軽減し、快適な室内環境を重視する方
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5. まとめ
今回は、瓦屋根が持つ多くのメリットについて詳しく解説しました。
- 最大のメリットは、塗装不要で50年以上持つ「圧倒的な耐久性」と「低いメンテナンスコスト」。
- 「断熱性」「遮音性」にも優れ、日本の暮らしを快適にする。
- デメリットである「重さ」や「地震への弱さ」は、現代の「防災瓦」と「ガイドライン工法」で大幅に改善されている。
- 初期費用は高いが、長期的な「トータルコスト」で見れば、非常に経済的な選択肢。
「重い」「高い」「地震に弱い」といった古いイメージだけで選択肢から外してしまうのは、非常にもったいないことです。
瓦屋根の持つ本当のメリットを正しく理解し、他の屋根材と総合的に比較検討することで、後悔のない、満足のいく家づくりを実現してください。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
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