HOME » 屋根修理・雨漏り » 屋根カバー工法 » 【屋根カバー工法のデメリット】後悔する前に知るべき5つのリスクと、失敗しないための全対策
屋根 カバー

「屋根リフォーム、カバー工法なら安くて早いって聞いたけど、デメリットはないの?」
「屋根が重くなって、地震の時が心配…」
「カバー工法で失敗したっていう話も聞くけど、何に気を付ければいい?」

既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねて葺く「屋根カバー工法(重ね葺き)」
解体費用がかからず、工期も短いため、特にスレート屋根のリフォームで非常に人気の高い工法です。

しかし、その手軽さや費用の安さといったメリットの裏には、知らずに進めると将来大きな後悔に繋がりかねない、深刻なデメリットやリスクが隠されています。

この記事では、屋根カバー工法の「デメリット」に特化して、

  • 後悔する前に知っておくべき「5つのデメリット」とその真相
  • 【最重要】カバー工法ができない屋根、やってはいけない屋根とは?
  • デメリットを回避し、失敗しないための具体的な対策
  • 「葺き替え」との違いと、どちらを選ぶべきかの判断基準

などを、屋根リフォームが初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、カバー工法が持つリスクを完全に理解し、あなたの家に本当に最適なリフォーム方法なのかを冷静に判断できるようになります。

1.【最大のデメリット】屋根の下地(野地板)の劣化を確認・補修できない

これが、カバー工法が抱える最も根本的で、最も深刻なデメリットです。

  • なぜ問題なのか?
    カバー工法は、既存の屋根材を剥がさずに、その上から新しい屋根を被せます。そのため、屋根材の下に隠れている「野地板(のじいた)」や「防水シート(ルーフィング)」といった、屋根の防水と構造を支える最も重要な部分の状態を、直接目で見て確認することができません。もし、すでに雨漏りが発生していて野地板が腐っていたり、防水シートが破れていたりする状態でカバー工法を行っても、それは問題に蓋をしているだけです。内部では劣化が進行し続け、数年後に深刻な雨漏りとして再発するリスクが非常に高いのです。
  • 対策は?
    契約前に、業者に屋根裏(小屋裏)に入ってもらい、下から野地板の状態を点検してもらいましょう。雨染みやカビ、腐食が見られる場合は、カバー工法ではなく、下地からやり直す「葺き替え」が必要です。「屋根裏も見ずに『カバー工法で大丈夫です』と言う業者」は非常に危険です。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

2. デメリット②:屋根の重量が増し、家の耐震性が低下する

屋根の重さと耐震性
  • なぜ問題なのか?
    既存の屋根の上に新しい屋根を重ねるため、当然ながら屋根全体の重量は増加します。カバー工法で主流の金属屋根は軽量ですが、それでも30坪の家で約300kg~500kg(大人5~8人分)もの重さがプラスされます。
    建物の一番高い部分が重くなると、地震の際の揺れが大きくなるため、家の耐震性に影響を与える可能性があります。
  • 対策は?
    1981年6月以降の新耐震基準で建てられた住宅であれば、構造計算上、問題ないとされるケースがほとんどです。しかし、旧耐震基準で建てられた古い住宅や、構造的に不安がある場合は注意が必要です。
    不安な場合は、リフォーム前に自治体などが実施している無料の耐震診断を受けることを検討しましょう。

3. デメリット③:施工できる屋根の種類が限られる

屋根工事 屋根修理
  • なぜ問題なのか?
    カバー工法は、平らな屋根の上にしか施工できません。そのため、凹凸の大きい「瓦屋根(和瓦・セメント瓦)」には、原則として施工することができません。
    瓦屋根の場合は、一度すべての瓦を降ろして下地からやり直す「葺き替え」か、瓦を再利用する「葺き直し」が基本的なメンテナンス方法となります。
  • 対策は?
    ご自宅の屋根が瓦屋根の場合は、カバー工法は選択肢から外れます。スレート屋根やアスファルトシングル、平らな金属屋根などが、カバー工法の主な対象となります。

4. デメリット④:将来のメンテナンス費用が高額になる

ポイント
  • なぜ問題なのか?
    カバー工法でリフォームした屋根が、さらに20年、30年と経過し、次のメンテナンスが必要になった場合を想像してみてください。その時は、二重になった屋根を両方とも剥がして処分する必要があります。
    これにより、通常の葺き替え工事に比べて、解体費用と廃材の処分費用が1.5倍~2倍近くかかってしまうのです。
  • 対策は?
    これはカバー工法の宿命とも言えるデメリットです。目先の工事費用だけでなく、将来的なメンテナンスコストまで含めた「ライフサイクルコスト」で、葺き替えと比較検討することが重要です。「一度カバー工法をしたら、次のリフォームは高くなる」ということを理解した上で選択しましょう。

5. デメリット⑤:屋根材の選択肢が限られる

  • なぜ問題なのか?
    前述の耐震性の問題から、カバー工法で使用できる新しい屋根材は、軽量であることが絶対条件です。そのため、選択肢は必然的に「金属屋根(ガルバリウム鋼板など)」か「アスファルトシングル」のほぼ2択に限られます。
    「次は瓦屋根にしたい」といった、重い屋根材への変更はできません。
  • 対策は?
    幸い、現在の金属屋根はデザインのバリエーションが非常に豊富です。モダンなデザインから、石粒付きで洋風に見えるものまで様々なので、その中から好みのものを選びましょう。

まとめ:デメリットを理解し、「葺き替え」とも比較検討しよう

メリットが多く、人気の高い屋根カバー工法ですが、決して万能なリフォーム方法ではありません。

カバー工法のデメリット対策法
① 下地の劣化を確認・補修できない屋根裏からの点検を徹底する。雨漏りがある場合はNG。
② 屋根が重くなり、耐震性が低下する軽量な屋根材を選ぶ。古い家は耐震診断を検討。
③ 瓦屋根には施工できない瓦屋根の場合は「葺き替え」か「葺き直し」を選択。
④ 将来のメンテナンス費用が高額になるライフサイクルコストで「葺き替え」と比較検討する。
⑤ 屋根材の選択肢が限られる軽量な金属屋根かアスファルトシングルから選ぶ。

【カバー工法と葺き替え、どちらを選ぶべき?】

  • 雨漏りしておらず、下地の劣化が軽微で、コストを抑えたいなら → カバー工法
  • 雨漏りしている、下地の腐食が心配で、根本的に解決したいなら → 葺き替え

屋根カバー工法で後悔しないためには、これらのデメリットを全て正直に説明し、あなたの家の状態を正確に診断した上で、葺き替えという選択肢も含めて最適なプランを提案してくれる、誠実で技術力の高い業者を見つけることが何よりも重要です。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

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【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

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