HOME » 外装関連工事・リフォーム » 屋根塗装・外壁塗装 » 【相場が分かる】コロニアル屋根の塗装費用はいくら?安く抑える秘訣と見積もりの見方をプロが解説!
屋根塗装 見積もり 価格

「うちのコロニアル屋根、そろそろ塗装が必要かな?」
「塗装の見積もりを取ったけど、この金額って本当に適正価格?」

日本の戸建て住宅で最も普及している屋根材「コロニアル(スレート)」。新築から10年を過ぎると、色あせやコケが気になり始め、塗装メンテナンスを検討する方が多くなります。

しかし、いざ業者に見積もりを依頼すると、

  • 思ったより高くて驚いた…
  • 専門用語ばかりで、何にいくらかかっているのか分からない…
  • 業者によって金額が全然違うけど、どれが本当なの?

と、費用に関する不安や疑問が尽きないのではないでしょうか。

この記事では、コロニアル屋根の塗装に特化して、30坪の家をモデルにしたリアルな費用相場から、1円でも安く、かつ高品質に仕上げるための秘訣、そして悪徳業者に騙されないための見積書のチェックポイントまで、初心者の方が「これだけ知っておけば大丈夫!」という情報をギュッと凝縮して解説します。

1.【結論】30坪のコロニアル屋根、塗装費用の総額相場は45万円~65万円!

まず結論から。一般的な30坪(屋根面積 約60~70㎡)の戸建て住宅の場合、コロニアル屋根の塗装にかかる費用総額の目安は以下の通りです。

塗料の種類耐用年数(目安)費用総額(30坪・足場代込み)こんな人におすすめ
シリコン塗料10年~13年45万円 ~ 55万円コストと性能のバランスを重視する方
フッ素塗料15年~20年55万円 ~ 65万円長期的なメンテナンスコストを抑えたい方
遮熱・断熱塗料10年~20年55万円 ~ 65万円夏の暑さ対策や省エネに関心がある方
ウレタン塗料6年~10年40万円 ~ 50万円とにかく初期費用を抑えたい方(非推奨)

※上記はあくまで目安です。屋根の劣化状況や形状、お住まいの地域によって費用は変動します。

現在、最も選ばれているのは「シリコン塗料」です。コストと耐久性のバランスが良く、多くの方にとって最適な選択肢と言えるでしょう。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

2. なぜこんなに高い?費用の内訳を「3つの要素」で徹底解剖!

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「思ったより高いな…」と感じた方もいるかもしれません。コロニアル屋根の塗装費用は、大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。この内訳を知ることが、適正価格を見抜く第一歩です。

① 塗料代(約20%~30%)

どのグレードの塗料を選ぶかで費用が変わります。塗料ごとの1㎡あたりの単価(㎡単価)を見てみましょう。

塗料の種類㎡単価(3回塗り)特徴
シリコン塗料2,300円 ~ 3,000円一番人気!コストパフォーマンス◎
フッ素塗料3,300円 ~ 4,800円高耐久だが高価。長期的に見るとお得。
遮熱・断熱塗料3,500円 ~ 5,500円付加価値が高いが、効果は家の構造による。
ウレタン塗料1,700円 ~ 2,200円安価だが耐久性が低く、屋根には不向き。

注意!

屋根は外壁よりも紫外線や雨風の影響を強く受けるため、塗料の劣化が1.5倍~2倍早いと言われます。外壁塗装で人気のウレタン塗料も、屋根に使うと5~7年で色あせてしまうため、屋根塗装ではシリコン以上のグレードを選ぶのが鉄則です。

② 足場代(約20%)

職人さんが安全かつ丁寧に作業するために、足場の設置は必須です。30坪の家の場合、15万円~20万円程度が相場です。
「屋根塗装だけなのに、こんなにかかるの?」と思われがちですが、安全と品質確保のための重要な費用です。

お得情報!

足場代は、屋根塗装でも外壁塗装でもほぼ同じ金額がかかります。もし外壁も10年以上メンテナンスしていないなら、屋根と外壁を同時に塗装するのが断然お得! 足場代を1回分(15万~20万円)まるごと節約できます。

③ 工事費・諸経費(約50%~60%)

塗装作業そのものにかかる人件費や、現場管理費、業者の利益などが含まれます。以下の作業は、コロニアル屋根の品質を左右する重要な工程です。

必須の作業工程㎡単価の目安なぜ必要?
高圧洗浄200円~350円/㎡古い塗膜やコケ、汚れを徹底的に洗い流し、塗料の密着性を高める。
下地処理(補修)20,000円~/一式ひび割れ(クラック)の補修や、棟板金の釘の打ち直しなどを行う。
縁切り(タスペーサー)300円~500円/㎡コロニアル屋根で最も重要!これがないと雨漏りの原因に。
養生300円~/㎡塗料が飛ばないように窓などをビニールで覆う。

【最重要ポイント】コロニアル屋根の「縁切り(えんぎり)」とは?

コロニアルは薄い板が重なり合っています。塗装すると、その重なり部分が塗料でくっついてしまい、水の逃げ場がなくなってしまいます。これが毛細管現象を引き起こし、雨漏りの原因になるのです。
これを防ぐため、「タスペーサー」という小さな部材を差し込んで隙間を確保する作業が「縁切り」です。見積もりにこの項目がない業者は絶対に避けましょう!

3. 【実例で学ぶ】悪徳業者に騙されない!見積書の正しい見方

適正価格を知るには、正しい見積書の見方をマスターするのが一番です。ここに、30坪のコロニアル屋根(シリコン塗装)を想定した「優良業者の見積書サンプル」を用意しました。これとあなたの見積もりを比べてみてください。

【優良業者の見積書サンプル(コロニアル屋根塗装)】

  • 建坪:30坪(屋根面積:67㎡)
  • 塗料:シリコン系塗料
項目単位数量単価(円)金額(円)
【共通工事】
仮設足場(飛散防止ネット含む)185850157,250
高圧バイオ洗浄6735023,450
養生一式120,00020,000
【屋根塗装工事】
下地処理(棟板金釘打ち等)一式120,00020,000
縁切り(タスペーサー設置)6730020,100
下塗り(浸透シーラー)6780053,600
中塗り(シリコン塗料)671,20080,400
上塗り(シリコン塗料)671,20080,400
小計455,200
消費税(10%)45,520
合計金額500,720

危険な見積書の見抜き方チェックリスト

あなたの手元にある見積書は大丈夫ですか?以下の項目に1つでも当てはまったら要注意です。

  • 「屋根塗装一式 〇〇円」としか書かれていない
    → 危険! どの工程にいくらかかるか不明瞭。手抜き工事の温床です。「下塗り」「中塗り」「上塗り」など、工程ごとに単価と金額が明記されているか確認しましょう。
  • 「縁切り」や「タスペーサー」の項目がない
    → 絶対にNG! コロニアル塗装の知識がないか、手抜きをするつもりの可能性があります。雨漏りのリスクが非常に高まります。
  • 塗料名が「シリコン塗料」としか書かれていない
    → 要注意。 「〇〇社製 スーパーシャネツサーモSi」のように、メーカー名と商品名まで具体的に記載されているのが親切な見積書です。どの塗料が使われるかしっかり確認しましょう。
  • 「キャンペーンで今だけ半額!」など、大幅な値引きがある
    → 危険信号! 塗装工事で50万円もの値引きはあり得ません。最初に高い金額を提示し、大幅に値引くことでお得感を演出する悪徳業者の典型的な手口です。10万円以上の値引きは疑ってかかりましょう。

4.【Q&A】コロニアル屋根塗装のよくある疑問、プロが本音で答えます!

最後に、お客様からよくいただく質問にお答えします。

Q1. そもそもコロニアル屋根って、本当に塗装は必要なんですか?

A1. はい、美観と屋根材の保護のために必要です。
コロニアル自体に防水性はなく、表面の塗膜が水を弾いています。塗装が劣化すると、屋根材が水を吸って脆くなり、ひび割れや反りの原因になります。屋根材を長持ちさせるためには、10年~15年ごとの塗装が推奨されます。ただし、屋根材自体の劣化が激しい(割れや欠けが多い)場合は、塗装ではなく「カバー工法」や「葺き替え」が必要になることもあります。

Q2. 塗装回数は多い方が良い?下塗りは1回で大丈夫?

A2. 基本は「下塗り1回+上塗り2回」の合計3回塗りが標準です。
ただし、コロニアルは劣化が進むと塗料を吸い込みやすくなります。その場合、下塗りを2回塗ることで、上塗り塗料の密着性が高まり、より長持ちする美しい仕上がりになります。下塗りを2回行う業者は、品質にこだわっている優良業者と言えるでしょう。

Q3. DIYで塗装すれば、もっと安くなりますよね?

A3. 費用は抑えられますが、リスクが非常に高く、おすすめできません。
高所作業の危険性はもちろん、高圧洗浄が不十分だったり、縁切りをしなかったりすると、数年で塗膜が剥がれたり、雨漏りを引き起こしたりする可能性があります。結果的にプロにやり直しを依頼することになり、余計な費用がかかるケースがほとんどです。大切なマイホームを守るためにも、専門業者に任せることを強く推奨します。

まとめ

コロニアル屋根の塗装は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、正しい知識を身につけ、適正な価格で、質の高い工事を行ってくれる信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要です。

  • 30坪の費用相場は45万~65万円。シリコン塗料がコスパ◎。
  • 費用は「塗料代」「足場代」「工事費」の3つで構成される。
  • 雨漏りを防ぐ「縁切り(タスペーサー)」は必須項目!
  • 見積書は「一式」表記を避け、工程ごとに詳細なものをもらう。
  • 外壁と同時に塗装すれば、足場代が節約できてお得。

この記事で得た知識を武器に、複数の業者から相見積もりを取り、じっくり比較検討してください。そうすれば、きっとあなたの納得のいく、満足度の高い屋根塗装が実現できるはずです。

クイック屋根工事

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