マイホームの新築や外壁リフォームを考えるとき、多くの人が悩むのが「外壁材を何にするか?」という問題です。特に、デザイン性に優れた「タイル」と、現在の主流である「サイディング」は、比較検討されることが多い人気の外壁材です。
「高級感のあるタイルに憧れるけど、やっぱり高いのかな?」
「人気のサイディングは、実際どうなの?」
「結局、長い目で見てお得なのはどっち?」
見た目の好みだけでなく、費用や将来のメンテナンスまで考えると、どちらを選ぶべきか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、この二大外壁材「タイル」と「サイディング」に焦点を当て、「費用」「デザイン」「耐久性・メンテナンス」という3つの重要なポイントから、それぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較します。この記事を読めば、あなたのライフプランに最適な外壁材がどちらなのか、きっと見えてくるはずです。
まずは基本をおさらい!「タイル」と「サイディング」って何が違うの?
比較の前に、それぞれの外壁材がどのようなものか、簡単におさらいしましょう。
- 外壁タイル
土や石などを高温で焼き固めて作られた、無機質の建材です。これを一枚一枚、職人が手作業で壁に張り付けて仕上げます。重厚感と高級感が最大の特徴です。 - サイディング
セメント質や金属などの素材を工場で板状に加工した工業製品です。この板(サイディングボード)を現場で張り合わせて外壁を完成させます。デザインの豊富さと価格の手頃さから、現在の日本の住宅で最も広く使われています。
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【徹底比較①】費用|初期費用が安いのは?長期的に見てお得なのは?
家づくりにおいて、費用は最も気になるポイントの一つ。ここでは、「工事にかかる初期費用」と「将来のメンテナンスまで含めた長期的な総費用」の2つの視点で比較します。
初期費用は「サイディング」が圧倒的に安い!
新築時や張替えリフォーム時にかかる初期費用は、サイディングの方がタイルよりも大幅に安くなります。
| 外壁材 | 初期費用の相場(30坪の住宅) |
|---|---|
| サイディング | 100万~250万円 |
| 外壁タイル | 215万~400万円 |
この価格差の理由は、「材料費」と「施工費」にあります。サイディングは工場で大量生産されるため材料費が安く、施工も比較的簡単なため人件費を抑えられます。一方、タイルは高品質な素材と職人の手作業が必要なため、どうしても高価になります。
30年間のトータルコストは「タイル」が逆転する可能性大!
しかし、30年という長いスパンで考えると、話は大きく変わります。メンテナンス費用の差によって、初期費用の差が埋まり、最終的にはタイルの方が安くなるケースが多いのです。
【30年間のトータルコスト比較(目安)】
| 外壁材 | 初期費用 | 30年間のメンテナンス費用 | 30年間の総費用 |
|---|---|---|---|
| サイディング | 約150万円 | 約200万円<br>(塗装2回、コーキング2回) | 約350万円 |
| 外壁タイル | 約250万円 | 約50万円<br>(洗浄・目地補修1回) | 約300万円 |
サイディングは10~15年ごとに塗装とコーキングの打ち替えという大規模なメンテナンスが必要で、その都度100万円前後の費用が発生します。一方、タイルは塗装が不要で、必要なのは洗浄や目地の部分的な補修のみ。このメンテナンスコストの差が、長期的な総費用を大きく左右するのです。
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【徹底比較②】デザイン性|高級感のタイル vs バリエーションのサイディング
外観の印象を決めるデザイン性。どちらも魅力的ですが、その方向性は異なります。
外壁タイル:本物だけが持つ「高級感」と「重厚感」
タイルの最大の魅力は、焼き物ならではの深みのある質感と、本物だけが持つ高級感です。一枚一枚が異なる表情を持ち、光の当たり方で陰影が生まれ、建物に重厚な存在感を与えます。
写真では伝わりにくいですが、実物を見るとその差は歴然。流行に左右されない、時を経ても色褪せない美しさは、タイルならではの価値と言えるでしょう。
サイディング:どんなスタイルにも対応できる「デザインの豊富さ」
サイディングの強みは、その圧倒的なデザインバリエーションです。タイル調はもちろん、レンガ調、石積調、木目調、塗り壁調など、あらゆるテイストのデザインが揃っています。
工場生産のため品質が均一で、色や柄の組み合わせによって、モダンからナチュラルまで、思い通りの外観をリーズナブルに実現できるのが魅力です。
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【徹底比較③】耐久性とメンテナンス|手間がかからないのはどっち?
家の保護という観点から、耐久性とメンテナンスの手間を比較します。
外壁タイル:半永久的な耐久性と、少ないメンテナンス
タイルは無機質で非常に硬く、紫外線による色褪せや劣化がほとんどありません。また、吸水率が極めて低いため、雨によるダメージも受けにくいです。
そのため、サイディングのような定期的な塗り替えは一切不要。メンテナンスは、10年に一度程度の目地の点検・補修と、汚れが気になった際の洗浄くらいで済みます。このメンテナンスの手間が格段に少ないことが、タイルを選ぶ大きなメリットです。
サイディング:定期的なメンテナンスが必須
サイディング自体には防水性がなく、表面の「塗膜」によって保護されています。この塗膜が紫外線などで劣化すると、サイディング本体が水を吸ってしまい、反りやひび割れの原因になります。
また、ボードの継ぎ目を埋める「コーキング(シーリング)」も5~10年で劣化するため、定期的な打ち替えが必要です。
このように、美しい外観と性能を維持するためには、10~15年ごとの塗装とコーキングのメンテナンスが不可欠となります。
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結論:あなたにおすすめなのはどっち?
これまで比較してきた内容を元に、それぞれどのような方におすすめかをまとめました。
【比較まとめ表】
| サイディング | 外壁タイル | |
|---|---|---|
| 初期費用 | ◎ 安い | △ 高い |
| 長期コスト | △ 高い | ◎ 安い |
| デザイン性 | ◎ 種類が豊富 | ◯ 高級感がある |
| 耐久性 | ◯(塗装が必須) | ◎ 非常に高い |
| メンテナンス | △ 手間がかかる | ◎ 手間が少ない |
こんなあなたには「サイディング」がおすすめ!
- とにかく初期費用を抑えたい方
- 多彩なデザインの中から、好みの外観を手軽に実現したい方
- 将来的に色を変えるなど、リフォームを楽しみたい方
こんなあなたには「外壁タイル」がおすすめ!
- 初期費用はかかっても、長期的なトータルコストを抑えたい方
- メンテナンスの手間をできるだけ省きたい方
- 重厚感のある、流行に左右されない本物の質感を求める方
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まとめ
外壁材選びは、家の将来を左右する重要な決断です。「初期費用のサイディング」「長期コストのタイル」という大きな特徴を軸に、ご自身の予算やライフプラン、デザインの好みを照らし合わせて検討することが、後悔しない選択への第一歩です。
また、最近では高品質なタイルを標準仕様とすることで、初期費用を抑えて提供するハウスメーカー(ウィザースホームなど)も登場しています。
選択肢は一つではありません。それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、専門家とも相談しながら、あなたの理想の住まいに最適な外壁材を見つけてください。
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