HOME » 外装関連工事・リフォーム » 外壁リフォーム » 【症状別】プロが教える外壁タイルの補修方法|ひび割れ・浮き・剥がれはいくらで直せる?
外壁 割れたタイルの壁

「外壁のタイルにひび割れを見つけた…」
「タイルの下が浮いている気がするけど、どうすればいい?」
「小さな補修でも、費用はやっぱり高いのかな?」

高級感と優れた耐久性で人気の外壁タイル。しかし、そんな丈夫なタイルも、経年劣化や外部からの衝撃で「ひび割れ」や「浮き」「剥がれ」といった不具合が生じることがあります。

たとえ小さな劣化でも、放置は絶対にNGです。隙間から雨水が侵入して建物の寿命を縮めたり、最悪の場合、タイルが剥落して通行人にケガをさせてしまう重大な事故につながる危険性もあります。

この記事では、そんな外壁タイルの「補修」に徹底的にフォーカスし、

  • 補修が必要な3大劣化症状とその原因
  • 【症状別】具体的な補修方法とリアルな費用相場
  • 費用対効果で考える「部分補修」と「全面改修」の境界線
  • 失敗しないための業者選びのポイント

などを、初心者の方にも分かりやすく解説します。早期発見・早期補修が、結果的に費用を抑え、住まいの安全を守る鍵となります。

なぜ補修が必要に?外壁タイル劣化の3大原因

外壁 タイル

まず、なぜタイルに補修が必要な劣化が起こるのか、その原因を知っておきましょう。

  1. 経年劣化
    太陽の熱や寒さによる温度変化で、タイルや下地のモルタルはわずかに膨張・収縮を繰り返します。この動きが長年続くことで、接着力が弱まり「浮き」につながったり、目地にひびが入ったりします。
  2. 地震や外部からの衝撃
    地震の揺れや、物がぶつかった衝撃で、硬いタイルに「ひび割れ」や「欠け」が発生することがあります。
  3. 施工不良
    新築時や前回のメンテナンス時の施工に問題があった場合、通常より早く「浮き」や「剥がれ」が発生することがあります。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【症状別】外壁タイルの正しい補修方法と費用相場

それでは、具体的な劣化症状ごとに、どのような補修が行われるのか、費用相場とあわせて見ていきましょう。

症状① タイルの「浮き」② タイルの「ひび割れ・欠け」③ タイルの「剥がれ・落下」
主な補修方法アンカーピンニング<br>エポキシ樹脂注入工法部分的なタイル張替え下地処理からのタイル張替え
費用相場500円~3,000円/枚3,000円~10,000円/枚3,000円~12,500円/枚<br>+下地補修費
特徴既存タイルを剥がさずに補修できるため、比較的安価。破損したタイルのみを交換する。剥がれた箇所の下地を補修してから、新しいタイルを張る。

① タイルの「浮き」補修:アンカーピンニング工法

タイルが下地から剥がれかけているが、まだ表面に残っている「浮き」の状態で行われる補修です。

  • 工事内容:浮いているタイルの目地に小さな穴を開け、そこからエポキシ樹脂という強力な接着剤を注入します。さらにステンレス製のピン(アンカーピン)を差し込んで、タイルと下地を物理的に固定します。
  • メリット:既存のタイルをそのまま活かせるため、見た目が変わらず、費用も比較的安く済みます。

② タイルの「ひび割れ・欠け」補修:部分的なタイル張替え

タイル自体が割れたり、角が欠けてしまったりした場合に行います。

  • 工事内容:破損したタイルとその周辺の目地を慎重に撤去します。その後、新しいタイルを接着剤で張り付け、最後に目地材を充填して仕上げます。
  • 注意点:新築から年数が経っていると、全く同じタイルが手に入らない場合があります。その際は、類似のタイルを探すか、特注することになり、費用や工期に影響が出ることがあります。

③ タイルの「剥がれ・落下」補修:下地処理からのタイル張替え

すでにタイルが剥がれ落ちてしまっている場合は、より慎重な作業が必要です。

  • 工事内容:タイルが剥がれた部分は、下地が露出して傷んでいる可能性が高いです。まず、下地の状態を確認し、必要であればモルタルなどで補修します。その後、新しいタイルを張り付けます。
  • ポイント:タイルの落下は重大事故につながる危険なサインです。1枚でも剥がれを発見したら、他の部分にも「浮き」が広がっている可能性が高いため、必ず専門業者による全面的な打診調査を依頼しましょう。

費用を大きく左右する「足場」の存在

屋根葺き替え 足場

ここで注意したいのが「足場代」です。上記はあくまで補修作業自体の費用相場であり、補修箇所が2階以上など高所にある場合は、安全な作業のために足場を組む必要があります。

  • 足場設置の費用相場約10万円~30万円

たとえタイル1枚の補修であっても、足場が必要になれば総額は一気に高くなります。そのため、足場を組むのであれば、タイル補修だけでなく、外壁全体の洗浄目地コーキングの打ち替え屋根の点検など、他のメンテナンスも同時に行うと、長期的に見て非常に効率的で経済的です。

「部分補修」で済む?「全面改修」が必要?費用対効果の判断基準

「小さなひび割れだけど、部分補修で本当に大丈夫?」
「浮きが広範囲にあるけど、全部張り替えるべき?」

補修範囲の判断は非常に重要です。

  • 部分補修で良いケース
    • ひび割れや浮きが数枚〜十数枚程度と局所的である。
    • 築10年未満で、全体的な劣化はまだ見られない。
  • 全面的な張替えや改修を検討すべきケース
    • 専門家による打診調査の結果、広範囲に浮きが確認された場合。
    • 雨漏りが発生するなど、下地自体の深刻な劣化が疑われる場合。
    • 建物の美観を一新したい場合。

小さな劣化のうちに対応すれば、補修費用は最小限に抑えられます。しかし、広範囲の浮きを放置し、大規模な剥落事故や雨漏りが起きてからでは、補修費用は何倍にも膨れ上がります。早期発見・早期対応が、費用対効果を高める最大のポイントです。

まとめ:タイルの異常は放置が一番の損!まずは専門家へ相談を

外壁タイルの補修は、美観の回復はもちろん、建物の耐久性と安全性を守るために不可欠なメンテナンスです。

  • 補修のサイン:「ひび割れ」「浮き」「剥がれ」を見つけたら、放置せず早めに専門家へ相談。
  • 補修方法と費用:症状に応じて「樹脂注入(浮き)」や「部分張替え(割れ・剥がれ)」などがあり、費用は1枚あたり数百円~数万円が目安。
  • 足場代に注意:高所作業では別途10万円以上の足場代がかかるため、他のメンテナンスも同時に行うのがお得。
  • 早期対応が鍵:小さな補修で済ませることが、結果的に最も費用対効果が高い。

「このくらいのひび割れなら大丈夫だろう」という自己判断が、将来の大きな出費や事故につながる可能性があります。タイルの異常に気づいたら、まずは信頼できる専門業者に無料点検を依頼し、プロの目で正確な診断をしてもらうことから始めましょう。

クイック屋根工事

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