HOME » その他の工事 » カーポートの修理やメンテナンス » 【雹に強い屋根材ランキング完全版】最強は?被害と対策、火災保険の賢い使い方まで専門家が徹底解説

「最近、ゴルフボール大の雹が降って車がボコボコに…というニュースをよく見るけど、うちの屋根は本当に大丈夫?」
「雹で屋根に穴が開いたら、雨漏りする?修理に一体いくらかかるんだろう…」
「これから屋-根をリフォームするなら、地震や台風だけじゃなく、絶対に雹に強い屋根材を選びたい!」

夏の風物詩ともいえる夕立。しかし、近年その様相は一変し、巨大な積乱雲がもたらすゲリラ豪雨と共に、「雹(ひょう)」が降る頻度と規模が増大しています。
硬い氷の塊が、空から機関銃のように無数に降り注ぐ雹害は、家の屋根にとって最も過酷で、そして予測が難しい試練の一つです。屋根材が割れたり、穴が開いたりすれば、それは即座に雨漏りに直結し、建物の寿命を縮める深刻なダメージにつながります。

この記事では、そんな突発的で破壊的な「雹に強い屋根」をテーマに、

  • 雹の破壊力と、屋根が被害を受けるメカニズム
  • 【屋根材別】雹への耐衝撃性ストレステスト!最強素材はこれだ
  • 【新設】雹害で起こる「二次被害」の恐怖と、見えないダメージの発見法
  • 見落とし厳禁!愛車を守るためのカーポート雹害対策
  • 【知らなきゃ大損】雹害修理に使える「火災保険」の正しい知識と申請手順
  • 後悔しない!雹害に強い屋根リフォームの具体的なポイント

まで、あなたの大切な住まいと財産を、年々激しさを増す雹の脅威から守るための全知識を、専門家の視点から分かりやすく、そしてどこよりも詳しく解説します。

雹の破壊力はどれくらい?屋根が受ける致命的なダメージとは

まず、雹がどれほどの破壊力を持っているのかを正しく認識することから始めましょう。「氷の粒」と侮ってはいけません。その大きさによって、被害のレベルは劇的に変化します。

  • 直径2cm以上(パチンコ玉サイズ)
    経年劣化したスレート屋根などに、目に見えないマイクロクラック(微細なひび割れ)が発生し始める。
  • 直径3cm以上(ゴルフボールサイズ)
    カーポートの屋根(ポリカーボネート)を貫通する可能性が高まる。スレート屋根は明確に割れ始める。
  • 直径5cm以上(テニスボールサイズ)
    伝統的な瓦屋根でも割れることがあり、金属屋根も凹むなど、深刻な被害が出始める。

握りこぶしを超えるような巨大な雹が、上空数千メートルから重力加速度を受けて落下してくるエネルギーは、まさに「空から無数の石つぶてが降ってくる」のと同じです。屋根材の表面を直接叩き、割れや凹み、穴あきといった致命的なダメージを与えます。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【徹底比較】雹に強い屋根材ランキング!あなたの屋根はどのレベル?

では、どの屋根材がこの過酷な衝撃に最も耐えることができるのでしょうか?耐衝撃性の観点から、ランキング形式で見ていきましょう。

順位屋根材の種類雹への強さ雹害を受けた場合の特徴と解説
1位金属屋根
(ガルバリウム鋼板など)
◎ 非常に強い【特徴】
 鋼板が持つ特有のしなやかさ(柔軟性)が、雹が衝突した瞬間の衝撃エネルギーを巧みに吸収し、跳ね返します。表面にエクボのような小さな凹みができることはありますが、素材自体が割れたり穴が開いたりする可能性は極めて低いです。軽量で耐震性にも優れるため、地震・台風・雹という日本の三大自然災害に対して、最もバランスの取れた防御力を誇ります。
【製品例】 
アイジー工業「スーパーガルテクト」、ニチハ「横暖ルーフ
2位粘土瓦(陶器瓦)◯ 強い【特徴】
 1000℃以上で焼き締められた非常に硬い素材で、厚みもあるため、ゴルフボールサイズ程度までの雹ではびくともしません。しかし、焼き物であるため柔軟性はなく、握りこぶしを超えるような巨大な雹が繰り返し直撃すると、衝撃に耐えきれず割れてしまうことがあります。
【メリット】
 もし割れてしまっても、その一枚だけを新しいものに交換する「差し替え」が可能で、修理が比較的容易という大きな利点があります。
3位自然石粒仕上げ金属屋根◯ 強い【特徴】
 1位の金属屋根の表面に、天然石の粒を厚くコーティングした高機能屋根材。金属の強度に加え、表面のザラザラした石粒層が最初に衝撃を吸収・分散させるため、非常に高い耐久性を持ちます。塗装メンテナンスが不要というメリットもあります。
【製品例】
 ディートレーディング「エコグラーニ
4位アスファルトシングル△ 条件による【特徴】
 ガラス繊維のシートにアスファルトを染み込ませた柔軟な素材のため、衝撃を「いなす」能力に長けており、意外と割れにくいです。しかし、経年劣化で表面の石粒が剥がれ、シートが硬化していると、雹の衝撃で裂けたり穴が開いたりする可能性があります。築年数が浅ければ強く、古くなると弱くなるという特性があります。
5位スレート(コロニアル)✕ 非常に弱い【特徴】
 セメントを主成分とする薄い板状の屋根材で、柔軟性がないため雹の衝撃でパリッと非常に割れやすいです。特に、経年劣化で表面の塗装が剥げ、素材自体が水分を吸ってもろくなっている状態だと、小さな雹でも簡単にクモの巣状のひび割れや貫通穴が発生します。雹害のリスクが最も高い屋根材と言っても過言ではありません。

結論として、雹に対して最も信頼性が高く、安心できるのは、衝撃を吸収し跳ね返す柔軟性を持つ「金属屋根(ガルバリウム鋼板)」と言えるでしょう。

【新設】見えないダメージが一番怖い!雹害で起こる「二次被害」とその発見法

屋根工事 ひび割れ

雹の被害は、目に見える「割れ」や「穴」だけではありません。すぐには気づかない、しかし確実に建物を蝕んでいく「二次被害」こそが、本当に恐ろしいのです。

  • マイクロクラックからの浸水
    スレート屋根などにできた、肉眼では見えにくい無数の微細なひび割れ(マイクロクラック)。ここから雨水がじわじわと染み込み、屋根の下の防水シートや野地板をゆっくりと腐らせていきます。雨漏りとして表面化するのは、数ヶ月〜数年後ということも珍しくありません。
  • 防水シートの損傷
    雹の衝撃は、屋根材を貫通せずとも、その下の防水シートにダメージを与えている可能性があります。特にスレートが割れた場合、その下の防水シートも一緒に破れているケースが多く見られます。
  • 雨樋の破損・詰まり
    雹は屋根だけでなく、雨樋も直撃します。プラスチック製の雨樋は簡単に割れたり穴が開いたりします。また、屋根から剥がれ落ちた屋根材の破片が雨樋に詰まり、排水不良を起こすこともあります。

【二次被害の発見法】

雹が降った後は、たとえ屋根に目立った被害が見えなくても、一度は専門業者に点検を依頼することを強くおすすめします。プロは、屋根裏に入って雨染みの痕跡がないか確認したり、実際に屋根材を数枚めくって下の防水シートの状態を確認したりすることで、こうした見えないダメージを発見することができます。

【要注意!】見落としがちなカーポートの雹害と、愛車を守るための具体的な対策

住宅の屋根と同じくらい、いや、それ以上に雹の被害を受けやすいのが「カーポート」です。カーポートの屋根材として最も広く使われている「ポリカーボネート」は、雹の衝撃で簡単にバキバキに割れたり、穴が開いたりしてしまいます。

穴が開くだけならまだしも、貫通した雹が下に停めてある大切な愛車を直撃し、ボディやガラスがボコボコに…という最悪のケースも少なくありません。車の修理代は数十万円に及ぶこともあり、経済的なダメージは計り知れません。

愛車を雹害から守るための2つの選択肢

  1. 屋根材を「高耐衝撃グレード」のものに交換する
    通常のポリカーボネートよりも厚みがあり、耐衝撃性を大幅に高めた「強化ポリカーボネート」や、物置や工場にも使われる非常に頑丈な金属製屋根材「スチール折板(ガルバリウム鋼板)」に屋根材を交換することで、カーポートの防御力を格段にアップできます。
  2. 【重要】10年~15年での定期的な張り替えを計画する
    ポリカーボネートは、日々の紫外線によって経年劣化し、新品の時に持っていた粘り強さ(柔軟性)が失われ、徐々に硬化していきます。設置から10年以上経過した古いカーポートは、新品時に比べて非常に割れやすくなっているため、大きな被害が出る前に屋根材を計画的に張り替えることを強くおすすめします。
  3. 【知らなきゃ大損!】雹による屋根の修理には「火災保険」が使える!
    もし、雹によってご自宅の屋根やカーポートに被害が出てしまった場合、その修理費用は非常に高額になる可能性があります。しかし、ここで絶対に諦めてはいけません。あなたが加入している火災保険の「雹災(ひょうさい)補償」が、その修理費用をカバーしてくれる可能性が非常に高いのです。

火災保険を正しく、最大限に活用するための手順

  1. 【最重要】被害状況の「証拠写真」を撮りまくる
    まず何よりも先に、スマートフォンで構いませんので、「いつ」「どこが」「どのように」壊れたかが分かる証拠写真を、できるだけ多く撮影してください。屋根全体の写真、破損箇所のアップ写真、そして可能であれば、降ってきた雹の大きさが分かる写真(メジャーや100円玉などを横に置く)も撮っておくと、後の交渉で非常に有利になります。
  2. 保険会社へ速やかに連絡
    契約している保険会社または代理店に速やかに連絡し、「◯月◯日に降った雹で屋根に被害を受けた」旨を伝えて事故受付をします。保険金の請求に必要な書類一式を送ってもらいましょう。
  3. 信頼できる修理業者に点検と「保険申請用の見積書」を依頼
    修理業者に連絡し、被害状況の点検と、修理のための正式な見積書を作成してもらいます。この時、必ず「火災保険の申請に使います」と伝え、保険会社が納得できるような、被害状況の詳細が記載された見積書を作成してもらうことが重要です。
  4. 保険会社へ必要書類を提出し、審査を待つ
    保険金請求書、被害写真、修理見積書などを保険会社に提出します。その後、保険会社による審査(場合によっては、第三者機関である損害保険登録鑑定人による現地調査)を経て、支払われる保険金額が決定します。

まとめ:雹に強い屋根選びと、万が一の備えが未来の安心をつくる

今回は、予測不可能で破壊的な「雹」の脅威に備えるための、屋根の対策について詳しく解説しました。

  • 雹に最も強い屋根材は、衝撃を吸収・反発する柔軟性を持つ「金属屋根(ガルバリウム鋼板)」。
  • スレート屋根は雹に最も弱く、粘土瓦は巨大な雹でなければ耐えられる。
  • 家の屋根だけでなく、カーポートの屋根材の経年劣化にも注意が必要。10年を目安に点検・交換を検討する。
  • 万が一の雹害には「火災保険」が適用できる可能性が高い。被害の証拠写真の撮影が何よりも重要。

気候変動の影響で、これまで雹とは無縁だった地域でも、いつゴルフボール大の雹が降ってくるか分からない時代です。「うちは大丈夫」と過信せず、この記事を参考に、ご自宅の屋根材の種類と状態を今一度確認してみてください。そして、これからリフォームを検討する際には、「雹への強さ」という新たな視点を加えて屋根材を選ぶことが、これからの時代、あなたと家族、そして大切な財産を守るための、最も賢明な選択となるでしょう。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

【専門資格を持つ職人が対応】

弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

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