【平屋の屋根塗装】費用相場はいくら？足場は必要？安く抑える3つの秘訣をプロが徹底解説！

「平屋の屋根塗装って、だいたいいくらくらいかかるの？」
「2階建てより安いって聞くけど、本当？」
「平屋なら足場はいらないんじゃないの？」

シンプルで暮らしやすい平屋住宅。屋根のメンテナンスを考え始めたものの、費用がどれくらいかかるのか、2階建てと何が違うのか、分からないことだらけで不安に感じていませんか？

実は、平屋の屋根塗装は2階建てに比べて費用を安く抑えられる傾向にありますが、安易に「足場なし」で依頼すると、かえって損をしてしまう大きな落とし穴も潜んでいます。

この記事では、数多くの平屋住宅の塗装を手掛けてきた専門家が、

• 坪数・塗料別のリアルな費用相場
• 「足場は本当に必要か？」プロの正直な答え
• 費用を賢く抑えるための3つの裏ワザ
• 見積もりで絶対にチェックすべき5つのポイント

などを、初心者の方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を最後まで読めば、あなたの家の平屋の屋根塗装にかかる適正な費用が分かり、安心して質の高い工事を依頼できるようになります。

1.【結論】30坪の平屋の屋根塗装、費用相場は40万円～60万円！

まず、皆さんが一番知りたい結論から。
一般的な30坪（屋根面積 約80～100㎡）の平屋の場合、屋根塗装にかかる費用総額の目安は以下の通りです。

塗料の種類（グレード）	耐用年数（目安）	費用総額（30坪・足場代込み）	こんな人におすすめ
シリコン塗料	10年～15年	40万円 ～ 60万円	コストと性能のバランスを重視する方
フッ素塗料	15年～20年	50万円 ～ 70万円	長期的なメンテナンスコストを抑えたい方
遮熱・断熱塗料	10年～20年	50万円 ～ 70万円	夏の暑さ対策や省エネに関心がある方

※上記はあくまで目安です。屋根の形状や劣化状況によって費用は変動します。

2階建ての屋根塗装が45万円～65万円程度なので、平屋は5万円～10万円ほど安くなるのが一般的です。その理由は、高さが低いために「足場の規模が小さく済む」こと、そして「作業効率が良い」ためです。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル　0120-905-454　（平日・土曜　9:00～18:00）

2. 平屋の坪数別・塗料別！もっと詳しい費用相場一覧

お家の大きさや、選ぶ塗料によって費用は変わります。あなたの家に近い条件で、より具体的な費用感を掴んでみましょう。

【坪数別】平屋の屋根塗装 費用総額の目安（シリコン塗料・足場込み）

坪数	屋根面積の目安	費用総額の目安
20坪	55㎡～70㎡	35万円 ～ 55万円
30坪	80㎡～100㎡	40万円 ～ 60万円
40坪	110㎡～130㎡	50万円 ～ 75万円
50坪	140㎡～160㎡	60万円 ～ 90万円

なぜ屋根面積に幅があるの？

同じ坪数でも、屋根の形（切妻、寄棟など）や軒の出の長さによって、実際の屋根面積は変わるためです。

【塗料別】30坪の平屋 屋根塗装の費用総額（足場込み）

塗料の種類	耐用年数	㎡単価（3回塗り）	30坪の費用総額
アクリル	5～7年	1,400～1,600円	約30～45万円
ウレタン	6～10年	1,600～2,000円	約35～50万円
シリコン	8～12年	2,300～3,000円	約40～60万円
ラジカル	12～15年	2,300～3,700円	約40～65万円
フッ素	15～20年	3,800～4,800円	約50～70万円
無機	20～25年	4,000～5,000円	約55～80万円

プロの視点

屋根は紫外線や雨風の影響を最も強く受けるため、耐用年数が10年未満のアクリルやウレタン塗料はおすすめしません。数年で劣化してしまい、再塗装のコストがかさむため、「シリコン」以上のグレードを選ぶのが賢明です。

3.【最重要】平屋の屋根塗装に「足場」は本当に必要か？

「平屋なら脚立で作業できるし、足場はいらないでしょ？その分安くなるなら嬉しい！」
そう考える方も少なくありません。しかし、結論から言うと、ほとんどの場合で足場は必要です。

安易に「足場なし」で工事を依頼すると、次のような深刻なリスクが伴います。

• リスク①：職人の安全が確保できず、作業品質が低下する
  不安定な脚立での作業では、職人は常に落下のリスクと隣り合わせです。これでは丁寧な作業は望めません。結果として、塗りムラや塗り残しが発生し、塗料が本来持つべき耐久性を発揮できなくなります。
  
• リスク②：塗料の飛散で、ご近所トラブルに発展する
  足場がないと、塗料の飛び散りを防ぐ「飛散防止ネット」を張ることができません。強風にあおられた塗料がお隣の家の壁や車に付着してしまったら、取り返しのつかないトラブルに発展します。
  
• リスク③：万が一の事故の際、責任を問われる可能性がある
  「足場なし」を施主側が強く要望した場合、もし職人が落下事故を起こしてしまうと、安全配慮義務違反として施主も責任を問われる可能性がゼロではありません。

費用をケチったつもりが、手抜き工事やご近所トラブル、最悪の場合は賠償問題にまで発展する可能性があるのです。
安全と品質を確保するため、そしてご自身を守るためにも、プロの業者から「足場が必要です」と提案された場合は、必ず設置するようにしましょう。

4. 費用を賢く抑える！平屋の屋根塗装を安くする3つの秘訣

「それでも、やっぱり少しでも安くしたい…」というのが本音ですよね。ご安心ください。品質を落とさずに費用を抑える、賢い方法が3つあります。

秘訣①：外壁塗装と「同時」に行う

これが最も効果的な節約術です。屋根塗装にも外壁塗装にも、約10万円～20万円の足場代がかかります。これらを別々に行うと、その都度足場代が発生してしまいます。

しかし、同時に行えば足場の設置・解体は1回で済み、足場代をまるごと節約できます。もし外壁も10年以上メンテナンスしていないのであれば、セットで工事することを強くおすすめします。

秘訣②：助成金・補助金を活用する

お住まいの自治体によっては、省エネリフォームの一環として屋根塗装に助成金を出している場合があります。特に、太陽光を反射して室温上昇を抑える「遮熱塗料」を使用する場合に対象となるケースが多いです。
「〇〇市 屋根塗装 助成金」で一度検索してみましょう。数万円～10万円程度の補助が受けられる可能性があります。

秘訣③：複数の業者から「相見積もり」を取る

塗装工事には「定価」がありません。同じ工事内容でも、業者によって見積もり金額は大きく異なります。必ず地元の信頼できる業者を2～3社選び、同じ条件で見積もり（相見積もり）を取りましょう。
これにより、あなたの家の適正な価格相場が分かり、不当に高い業者や、安すぎて手抜きが疑われる業者を見抜くことができます。

5.【見積もり公開】30坪平屋の費用の内訳をチェック！

実際に業者から見積もりをもらった際に、その内容が妥当かどうかを判断できるよう、30坪の平屋をシリコン塗料で塗装した場合の、より詳細な費用内訳の例を見てみましょう。

【30坪平屋・屋根塗装の見積もり例】

• 屋根面積：90㎡
• 塗料：シリコン系塗料

項目	数量	単価（円）	金額（円）
仮設足場（飛散防止ネット含む）	120㎡	800	96,000
高圧洗浄	90㎡	200	18,000
下地処理（ひび割れ補修など）	一式	–	20,000
縁切り（タスペーサー）	90㎡	300	27,000
屋根塗装（シリコン3回塗り）	90㎡	2,500	225,000
付帯部塗装（雨樋・破風など）	52m	800	41,600
養生・諸経費など	一式	–	30,000
		小計	457,600
		消費税(10%)	45,760
		合計金額	503,360

見積もりチェックの5大ポイント

1. 「足場」は含まれているか？
2. 「高圧洗浄」は含まれているか？
3. 「縁切り（タスペーサー）」は含まれているか？（※スレート屋根の場合、雨漏り防止に必須）
4. 「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本になっているか？
5. 「〇〇一式」が多く、内訳が不透明ではないか？

これらの項目がしっかり記載されているかを確認することが、手抜き工事を防ぎ、適正価格であるかを見極める重要なカギとなります。

まとめ

平屋の屋根塗装は、2階建てに比べて費用を抑えやすいというメリットがあります。しかし、そのメリットを最大限に活かし、かつ高品質な工事を実現するためには、正しい知識を持つことが不可欠です。

• 30坪の平屋の屋根塗装の費用相場は、足場込みで40万円～60万円。
• 安全と品質のため、平屋でも「足場」は原則として必要。
• 費用を抑えるなら「外壁との同時塗装」「助成金」「相見積もり」が有効。
• 見積もりでは「足場」「洗浄」「縁切り」「3回塗り」の項目を必ずチェック。

この記事を参考に、あなたの家に最適な塗装プランを見つけ、大切なマイホームを長く美しく守っていきましょう。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

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