HOME » 外装関連工事・リフォーム » 屋根塗装・外壁塗装 » 【屋根リフォーム究極の選択】塗装か葺き替えか?メリット・デメリットと最適な選び方を徹底解説!
屋根スレート

「うちの屋根、そろそろメンテナンスが必要みたいだけど、塗装と葺き替え、どっちがいいんだろう…?」

戸建てにお住まいの方なら、いつかは直面する屋根のリフォーム。大切なマイホームを守るためとはいえ、費用も手間もかかる一大イベントですよね。特に、「塗装」と「葺き替え」は代表的な工事ですが、どちらを選ぶべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな屋根リフォームの大きな選択肢である「塗装」と「葺き替え」について、

  • そもそも、塗装と葺き替えって何が違うの?
  • それぞれのメリット・デメリットは?
  • 費用や工事期間はどれくらい変わるの?
  • どんな場合に塗装が向いていて、どんな場合に葺き替えが必要なの?
  • 賢い業者の選び方や注意点はある?

といった疑問に、初心者の方にも分かりやすく、具体的な情報を交えながら徹底比較します。
この記事を読めば、あなたのご自宅の屋根の状態や将来設計に合った、最適なリフォーム方法を見つけるためのヒントが得られるはずです。

1. まずは基本をおさえよう!「屋根塗装」と「屋根葺き替え」の違いとは?

屋根のメンテナンスと聞いて、まず思い浮かぶのがこの2つかもしれません。それぞれの工事内容と目的を理解することが、適切な選択への第一歩です。

屋根塗装とは?

  • 目的
    既存の屋根材の表面に新しい塗料を塗ることで、美観を回復し、防水性や耐久性を向上させること。屋根材自体を保護し、寿命を延ばす効果が期待できます。
  • 工事内容
    高圧洗浄で汚れを落とし、下地処理(サビ落とし、ひび割れ補修など)を行った後、下塗り・中塗り・上塗りと複数回に分けて塗料を塗布します。
  • イメージ
    屋根材の「お化粧直し」や「保護コーティング」のようなイメージです。

屋根葺き替えとは?

  • 目的
    既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換すること。屋根そのものを一新し、根本的な機能回復と耐久性の向上を目指します。
  • 工事内容
    現在の屋根材を剥がし、その下にある防水シート(ルーフィング)や野地板(下地材)の状態を確認・補修(または交換)した上で、新しい屋根材を設置します。
  • イメージ
    屋根の「完全リニューアル」です。

【補足】屋根カバー工法(重ね葺き)とは?

葺き替えと似ていますが、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい軽量な屋根材を被せる工法です。葺き替えに比べて費用を抑えられ、工期も短いというメリットがあります。ただし、屋根の重量が増すため、建物の構造や既存屋根材の種類によっては施工できない場合があります。

比較ポイント屋根塗装屋根葺き替え屋根カバー工法
工事の規模比較的軽微大規模中規模
屋根材の交換しない(既存の屋根材を活かす)する(古い屋根材を撤去し、新しい屋根材に)しない(既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる)
下地の状態確認限定的(表面から見える範囲)可能(屋根材撤去時に詳細に確認・補修できる)不可(既存屋根材の下は見えない)
主な目的美観回復、防水性向上、屋根材保護、寿命延長屋根機能の根本的回復、耐久性大幅向上、軽量化など既存屋根の延命、断熱性向上、葺き替えより安価

このように、塗装と葺き替え(カバー工法含む)は、工事の目的や規模、得られる効果が大きく異なります。

2. どっちを選ぶ?屋根塗装と葺き替えのメリット・デメリットを徹底比較!

それぞれの工事方法には、メリットとデメリットがあります。ご自身の状況や優先順位と照らし合わせて比較検討しましょう。

屋根塗装のメリット・デメリット

屋根塗装
メリットデメリット
費用が比較的安い: 葺き替えに比べて工事費用を抑えられる。屋根材自体の寿命は延びない: あくまで表面保護。屋根材そのものの劣化が激しい場合は効果が薄い。
工期が短い: 一般的に数日~1週間程度で完了することが多い。定期的な塗り替えが必要: 使用する塗料にもよるが、一般的に7~15年程度で再塗装が必要になる。
美観が向上する: 色褪せた屋根がきれいになり、家の印象が良くなる。屋根材の種類や状態によっては塗装できない: 劣化が著しい場合や、一部の屋根材(例:一部のノンアスベストスレート初期製品)は塗装不向き。
屋根材を保護し、劣化を遅らせる: 防水性や防カビ・防藻効果で屋根材を守る。下地の根本的な問題は解決できない: 雨漏りの原因が下地にある場合、塗装だけでは一時しのぎにしかならないことも。
色の選択肢が豊富: 好みの色を選んでイメージチェンジできる。塗装回数に限界がある: 何度も塗り重ねると塗膜が厚くなりすぎ、剥がれやすくなるなどの問題が出ることも(一般的に3回程度まで)。
比較的気軽にできるメンテナンス: 葺き替えに比べてハードルが低い。天候に左右されやすい: 雨天時は作業ができないため、工期が延びる可能性がある。

屋根葺き替えのメリット・デメリット

屋根 葺き替え
メリットデメリット
屋根が根本的に新しくなる: 新築同様の耐久性と機能を取り戻せる。費用が高い: 塗装に比べて工事費用が高額になる。
家の寿命を延ばす効果が高い: 屋根全体の耐久性が向上し、建物を長期間保護できる。工期が長い: 一般的に1~2週間程度、場合によってはそれ以上かかることもある。
下地の劣化も確認・補修できる: 雨漏りの根本原因を解消し、安心して暮らせる。工事中の騒音や振動が大きい: 近隣への配慮が必要になる場合がある。
耐震性の向上が期待できる(軽量な屋根材の場合): 重い瓦屋根から軽い金属屋根などに変更すると、建物への負担が軽減。廃材処理費用がかかる: 撤去した古い屋根材の処分費用が発生する。
屋根材の種類を選べる: 最新の高機能な屋根材や、デザイン性の高い屋根材に変更できる。施工中に雨漏りするリスク(一時的): 屋根を解体するため、養生が不十分だと雨水が浸入する可能性も。
長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられる場合も: 耐久性の高い屋根材を選べば、次のメンテナンスまでの期間が長くなる。

屋根カバー工法のメリット・デメリット

屋根カバー
メリットデメリット
葺き替えより費用が安く、工期も短い: 既存屋根の解体・撤去費用がかからないため。下地の劣化状況は確認できない: 既存屋根の下に問題が隠れている可能性がある。
廃材が少ない: 環境負荷が低く、処分費用も抑えられる。屋根の重量が増す: 建物の構造によっては施工できない場合がある。
断熱性・遮音性が向上する場合がある: 屋根が二重になるため。施工できる屋根材や形状に制限がある: 平らな屋根材(スレート、金属など)の上に施工するのが一般的。瓦屋根には基本的に不可。
工事中の雨漏りのリスクが低い: 既存の屋根が残っているため。将来的に葺き替えが必要になった際、二重の屋根材を撤去する必要があり、費用が割高になる可能性も。

これらのメリット・デメリットを理解した上で、ご自宅の状況に合わせてどちらが適しているか考えていきましょう。

3. 費用と工事期間はどれくらい違う?塗装 vs 葺き替え(カバー工法含む)

具体的な費用と工事期間の目安を知っておくことは、計画を立てる上で非常に重要です。

工事種類費用相場(一般的な30坪の戸建て)工事期間の目安
屋根塗装40万円~80万円7日~10日程度
屋根カバー工法80万円~150万円7日~14日程度
屋根葺き替え100万円~200万円以上10日~20日程度

※費用・期間に関する注意点

  • 上記はあくまで一般的な目安であり、屋根の面積、形状(複雑さ)、勾配(急かどうか)、使用する材料のグレード、足場の設置状況、既存屋根材の種類(特にアスベスト含有の場合の撤去費用)、下地の劣化状況など、多くの要因によって大きく変動します。
  • 詳細な費用は、必ず複数の専門業者に見積もりを依頼し、内訳をしっかりと確認しましょう。
  • 「付帯工事」として、軒天塗装、雨樋塗装・交換、破風板・鼻隠し塗装なども同時に行う場合があり、その費用も加算されます。

初期費用だけ見ると屋根塗装が最も安価ですが、長期的な視点で見るとどうでしょうか?
例えば、屋根塗装を10年ごとに行った場合と、耐久性の高い屋根材で葺き替えを行った場合を比較すると、30年、40年というスパンでは葺き替えの方がトータルコストを抑えられるケースもあります。

4. あなたの家はどっち?屋根塗装と葺き替えの選び方のポイント

「結局、うちの場合は塗装と葺き替え、どっちがいいの?」
この問いに答えるためには、いくつかの重要な判断基準があります。

屋根塗装がおすすめなケース

  • 築年数が比較的浅い(目安として築15年以内)
  • 屋根材自体の劣化が軽微(色あせ、軽微なひび割れ程度)
  • 雨漏りが発生していない
  • 下地(防水シートや野地板)に大きな問題がないと思われる
  • なるべく費用を抑えたい
  • 現在の屋根材をまだ活かしたい

屋根葺き替え(またはカバー工法)がおすすめなケース

  • 築年数がかなり経過している(目安として築20年以上)
  • 屋根材の劣化が著しい(広範囲の割れ、欠け、反り、サビによる穴あきなど)
  • 雨漏りがすでに発生している、または過去に発生したことがある
  • 下地の劣化が疑われる(天井にシミがある、雨音が異常に大きいなど)
  • 屋根材の耐用年数が近づいている、または過ぎている
  • 塗装では対応できない屋根材(例:著しく劣化したノンアスベストスレート初期製品)
  • 屋根の軽量化による耐震性向上を期待したい(特に重い瓦屋根から軽い金属屋根へ)
  • 長期的に安心して暮らしたい、次のメンテナンスまでの期間を長くしたい
  • カバー工法の場合:既存屋根材がスレートや金属屋根で、下地の状態が比較的良好と判断される場合

【重要な判断ポイント】下地の状態

屋根リフォームで最も重要なのは、屋根材の下にある防水シート(ルーフィング)や野地板の状態です。これらが劣化していると、いくら表面の屋根材をきれいに塗装しても、雨漏りの根本解決にはなりません。

  • 葺き替えであれば、下地の状態を直接確認し、必要に応じて補修・交換できるため、雨漏りのリスクを根本から断つことができます。
  • 塗装カバー工法では、下地の詳細な状態確認が難しいため、もし下地に問題がある場合は、後々大きなトラブルに繋がる可能性があります。

専門業者に点検を依頼する際には、屋根材の表面だけでなく、下地の状態についても可能な範囲で確認してもらい、適切なアドバイスを受けることが重要です。小屋裏(屋根裏)から野地板の状態を確認できる場合もあります。

5. 迷ったら専門家に相談!業者選びの注意点と見積もりのチェックポイント

最終的な判断は、専門知識を持つプロの意見を聞くのが一番です。信頼できる業者を選び、後悔のないリフォームを実現しましょう。

業者選びのポイント

  • 実績と専門性
    屋根工事の施工実績が豊富か、屋根に関する専門資格(かわらぶき技能士、建築板金技能士、外装劣化診断士など)を持つスタッフがいるか。
  • 詳細な現地調査と丁寧な説明
    屋根に実際にのぼったり、ドローンを活用したりして細かく調査してくれるか。写真などを見せながら、劣化状況や工事の必要性を分かりやすく説明してくれるか。
  • 複数の選択肢の提案
    塗装、カバー工法、葺き替えなど、複数の選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを説明した上で、最適なプランを提案してくれるか。
  • 明確な見積書
    「一式」ではなく、工事内容や使用材料、数量、単価などが細かく記載されているか。追加費用の発生条件なども確認しましょう。
  • 保証制度とアフターフォロー
    工事後の保証内容(保証期間、対象範囲)が明確か。定期点検などのアフターフォローがあるか。
  • 地域密長年の実績
    地元で長く営業している業者は、地域の気候や特性を熟知しており、信頼性が高い場合があります。

見積もりを比較する際のチェックポイント

  • 工事範囲は同じか?(足場工事、付帯工事の有無など)
  • 使用する材料(塗料の種類、屋根材のメーカー・製品名)は明記されているか?
  • 各工程の単価と数量は妥当か?
  • 諸経費の内訳は明確か?
  • 保証内容に違いはあるか?

焦らず、複数の業者から話を聞き、納得のいく説明と提案をしてくれる業者を選びましょう。

まとめ:屋根の状態と将来を見据えた最適な選択を

屋根の「塗装」と「葺き替え」は、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いかは一概には言えません。
大切なのは、

  • ご自宅の屋根の現在の状態(屋根材の種類、劣化の程度、下地の状態)を正確に把握すること
  • 今後その家にどれくらい住み続けるか、将来的なメンテナンス計画をどう考えるか
  • 予算はどれくらいか
    といった点を総合的に考慮し、専門家のアドバイスも参考にしながら、最適なリフォーム方法を選択することです。

目先の費用だけでなく、長期的な耐久性やメンテナンスコスト、そして何よりも安心して快適に暮らせることを第一に考え、後悔のない屋根リフォームを実現してくださいね。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

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「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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