「外壁塗装の現場で、家全体を覆っているあのネットは何?」
「飛散防止ネットって言うらしいけど、一体何のためにあるの?」
「あれがないとダメなの?費用はかかる?」
外壁塗装や屋根の工事現場で見かける、建物全体をぐるりと囲んだメッシュ状のシート。あれが「飛散防止ネット(ひさんぼうしネット)」です。
「ただの目隠しでしょ?」と思われがちですが、実はこのネット、安全でスムーズな塗装工事を行い、ご近所トラブルを防ぐために、絶対に欠かすことのできない非常に重要な役割を担っています。
この記事では、「飛散防止ネットとは何か?」という基本から、
- ネットが持つ「3つの重要な役割」
- もし設置しなかったら…起こりうる深刻なトラブル
- 費用はかかる?見積もりでの確認ポイント
- 工事中の防犯面や風通しは大丈夫?
などを、塗装工事が初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、飛散防止ネットの重要性が完全に理解でき、優良な塗装業者を見分ける一つの判断基準にもなります。
1. 飛散防止ネットとは?その正体と仕組み
飛散防止ネットは、一般的に「メッシュシート」や「養生シート」とも呼ばれ、ポリエチレンなどの丈夫な合成繊維で作られています。
その最大の特徴は、布のように完全に塞がれているのではなく、細かい網目(メッシュ)状になっていることです。
この網目構造が、飛散防止ネットの機能の秘密です。
- 風は通す: 網目から風が抜けるため、強風にあおられても足場ごと倒壊するリスクを軽減します。
- 物は通さない: 高圧洗浄の水しぶきや塗料の粒子、ホコリなどの小さな飛散物は、網目がしっかりとキャッチして外に漏らしません。
つまり、「風の抵抗を減らしつつ、飛散物はしっかり防ぐ」という、安全と機能性を両立させた賢い構造になっているのです。
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2.【最重要】飛散防止ネットの3つの役割
では、具体的に飛散防止ネットは、塗装工事においてどのような役割を果たしているのでしょうか。大きく分けて3つの重要な役割があります。
役割①:塗料や洗浄水の飛散を防ぎ、ご近所トラブルを防止する
これが最も重要な役割です。
塗装工事では、どうしても塗料や水が周囲に飛び散る可能性があります。
- 高圧洗浄時: 塗装前に行う高圧洗浄では、長年の汚れを含んだ水しぶきが広範囲に飛び散ります。
- 塗装時: ローラーや刷毛で塗る際も、塗料のしぶき(塗料はね)が飛び散ります。特にスプレー塗装(吹き付け)の場合は、塗料が霧状になって広範囲に飛散します。
もし、これらの飛散物がお隣の家の壁や、駐車してある車、干してある洗濯物に付着してしまったら…?
考えるだけで恐ろしいですよね。飛散防止ネットは、こうしたご近所トラブルを未然に防ぐための「防御壁」として、絶対に不可欠なのです。
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役割②:工具や部材の落下を防ぎ、人身事故を防止する
高所での作業中、職人が誤ってハンマーや刷毛、小さな部材などを落としてしまう可能性はゼロではありません。
もし下に通行人や駐車中の車があった場合、重大な人身事故や物損事故につながる恐れがあります。
飛散防止ネットは、こうした落下物を途中で受け止め、地上への落下を防ぐ「安全ネット」としての役割も果たします。
役割③:職人の安全と、工事品質を確保する
飛散防止ネットは、外部からの強風を和らげる効果もあります。これにより、作業中の職人が風にあおられてバランスを崩すのを防ぎ、安全に作業に集中できる環境を作ります。
また、風でホコリやゴミが飛んできて、乾いていない塗装面に付着してしまうのを防ぐ役割もあり、塗装の仕上がりの美しさ(品質)にも貢献しています。
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3. もし飛散防止ネットを設置しなかったら…?
「うちの周りは何もないから、ネットは要らないんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。しかし、ネットを設置しないことのリスクは計り知れません。
| 起こりうるトラブル | 具体的な被害 |
|---|---|
| 塗料・洗浄水の飛散 | ・隣家の外壁や窓、車、植木、洗濯物などを汚してしまう。 ・通行人の衣服を汚してしまう。 |
| 工具・部材の落下 | ・下にいる通行人や家族に当たり、大怪我をさせる。 ・駐車している車や自転車、庭の置物などを破損させる。 |
| 工事品質の低下 | ・強風で塗料が均一に塗れず、塗りムラが発生する。 ・飛んできたホコリが塗装面に付着し、仕上がりがザラザラになる。 |
| 業者・施主の信頼失墜 | ・「安全や近隣への配慮ができない業者(家主)だ」と、信頼を失う。 |
これらのトラブルは、損害賠償問題にまで発展する可能性もあります。飛散防止ネットは、こうした最悪の事態を防ぐための、最低限の備えなのです。
結論
優良な塗装業者であれば、飛散防止ネットの設置は「当たり前の標準作業」として行います。「ネットを張らずに安くしますよ」と提案してくる業者は、安全意識や近隣への配慮が欠如している可能性が非常に高いため、絶対に避けるべきです。
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4. 飛散防止ネットの費用はいくらかかる?
「そんなに重要なら、費用も高いんじゃないの?」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。
飛散防止ネットの設置費用は、通常「足場代」の中に含まれています。
| 項目 | 費用内訳 |
|---|---|
| 足場代 | ・足場の組立・解体・運搬費 ・飛散防止ネット(メッシュシート)設置費 |
| ㎡単価 | 800円~1,200円/㎡ |
| 30坪住宅の総額 | 15万円~25万円程度 |
見積書に「飛散防止ネット代」として独立した項目が記載されることは稀で、足場工事一式の中に標準で含まれているのが一般的です。
そのため、「ネットを外すから安くして」という交渉は、前述のリスクから業者が受け入れることはまずありません。
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5. よくある質問(Q&A)
工事中、風通しが悪くなったり、家の中が暗くなったりしませんか?
ネットは網目状なので、完全に光や風を遮断することはありません。多少暗くはなりますが、真っ暗になることはなく、風通しも確保されています。
防犯面が心配です。
ネットで覆われると、外部からの視線が遮られ、空き巣に狙われやすくなるという懸念は確かにあります。そのため、優良業者の多くは、センサーライトの設置を提案したり、「工事中」であることを示す看板を設置したりといった防犯対策を行っています。工事期間中は、普段以上に窓の施錠を徹底することも大切です。
台風の時など、強風でも大丈夫ですか?
飛散防止ネットは風をある程度通す設計になっていますが、台風などの極端な強風の場合は、風の抵抗を減らすために一時的にネットを畳んだり、取り外したりする安全措置を取ることがあります。
6. まとめ
外壁塗装工事における飛散防止ネットは、単なる覆いではなく、工事に関わるすべての人と物を守るための「必須アイテム」です。
- 飛散防止ネットは、塗料や水の飛散、工具の落下を防ぐ安全設備。
- ご近所トラブルを未然に防ぎ、良好な関係を保つための「配慮」の証。
- 費用は「足場代」に標準で含まれているのが一般的。
- ネットを設置しない業者は、安全意識が低く危険。
これから外壁塗装を検討される方は、見積もりや現場で、この飛散防止ネットが適切に設置・管理されているかをぜひチェックしてみてください。それは、その業者が安全と品質、そしてあなたとご近所のことを真剣に考えているかを見極める、一つの確かな指標となるはずです。
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