「屋根のリフォームを考えているんだけど、『カラーベスト』ってよく聞くけど、種類がたくさんあってよくわからない…」
「『コロニアル』っていうのも聞くけど、カラーベストと何が違うの?」
マイホームの屋根選び、特に「カラーベスト」シリーズについて、こんな疑問をお持ちではありませんか?
カラーベストは、ケイミュー株式会社(旧クボタ)が生み出した、日本の住宅で非常にポピュラーなスレート屋根材のシリーズ名です。あまりにも有名になったため、その中の代表的な商品「コロニアル」の名前と共に、スレート屋根の代名詞のように使われることもあります。
でも実は、現在の「カラーベスト」シリーズには、それぞれ個性を持ったたくさんの商品ラインナップがあるんです! 「一番安いのでいいや」「よく聞く名前だからこれ」と安易に選んでしまうのはもったいない!
この記事では、カラーベストシリーズの全貌を明らかにし、各商品の特徴、価格帯、そしてあなたにピッタリのカラーベストを見つけるための選び方を、分かりやすく解説していきます。
まずはおさらい:カラーベストとコロニアルの関係って?
まずは、簡単におさらいです。
- スレート屋根: セメントなどを主原料とした薄い板状の屋根材の総称。
- カラーベスト: ケイミュー社が作るスレート屋根のシリーズ名(ブランド名)。
- コロニアル: カラーベストシリーズの中で、昔から最も有名で普及していた商品名。
【イメージ:自動車で例えると…】
- スレート屋根 = 自動車
- カラーベスト = トヨタ(ブランド名)
- コロニアル = カローラ(昔の代表的な車種/商品名)
昔は「スレート屋根といえばコロニアル」という時代もありましたが、技術は進化し、今のカラーベストシリーズは、デザインも性能も多様化しています。さあ、どんな種類があるのか見ていきましょう!
▼ カラーベストとコロニアル、スレートの違いについて詳しくはこちらの記事をご覧ください
最新版!ケイミュー「カラーベスト」シリーズ徹底比較
現在(または近年)の主要なカラーベストシリーズと商品を、特徴や価格帯と共に比較してみましょう。価格はあくまでメーカー定価や一般的な目安(坪/税込)であり、実際の工事費用とは異なる点にご注意ください。
シリーズ名 | 商品名 | 主な特徴 | コーティング | 色の持ち(目安) | 価格帯(目安/坪) | 厚さ(mm) | おすすめポイント |
クァッド | コロニアルクァッド | ベーシック、スタンダード、最もリーズナブル | アクリルコート | ☆☆ | 約15,000円~ | 5.2 | とにかく初期費用を抑えたい方向け |
グラッサ | コロニアルグラッサ | 高耐久、色あせしにくい、ベーシックデザイン、カラー豊富 | グラッサコート | ☆☆☆ | 約15,400円~ | 5.2 | バランス重視!長くキレイを保ちたい方の定番 |
グラッサ | コロニアルグラッサ・シャッフル | グラッサベースに3色混ぜ葺き、個性的 | グラッサコート | ☆☆☆ | 約16,700円~ | 5.2 | シンプル+αの個性を求める方向け |
遮熱グラッサ | コロニアル遮熱グラッサ | グラッサ+遮熱機能、夏場の室温上昇抑制 | グラッサコート(遮熱) | ☆☆☆ | 約16,000円~ | 5.2 | 夏の暑さ対策・省エネに関心がある方向け |
プレミアムグラッサ | レイシャスグラッサ | 高級感、岩肌調の凹凸、大判一文字葺き | グラッサコート | ☆☆☆ | 約17,400円~ | 6.0 | 本物志向、すっきりした高級感を求める方向け |
プレミアムグラッサ | グラッサ600 | 高級感、石目調の凹凸、小割一文字葺き | グラッサコート | ☆☆☆ | 約17,800円~ | 6.0 | 天然石調の質感と繊細なデザインを好む方向け |
プレミアムグラッサ | グラッサ600・シャッフル | グラッサ600ベースに2色混ぜ葺き、躍動感 | グラッサコート | ☆☆☆ | 約19,100円~ | 6.0 | 高級感+にぎやかな色使いで個性を際立たせたい方向け |
グランネクスト | Uroko (うろこ) | 個性的デザイン、魚の鱗のような形状、グラデーション | グラッサコート | ☆☆☆ | (要問合せ・高価) | 6.0 | 他にはないユニークなデザインを求める方向け |
グランネクスト | Hishi (ひし) | 個性的デザイン、菱形のライン | グラッサコート | ☆☆☆ | (要問合せ・高価) | 6.0 | シャープでモダンな個性を表現したい方向け |
(注)
- 価格帯は参考資料に基づいた目安であり、変動する可能性があります。実際の工事費用は別途かかります。
- 色の持ち(目安)は、☆が多いほど長持ちする傾向を示します(メーカー基準)。
- グラッサコート vs アクリルコート: 下記で詳しく解説します。
- 厚さ: プレミアムグラッサやグランネクストは少し厚みがあり(6.0mm)、より重厚感や立体感が出ます。
- シャッフル葺き: 複数の色を混ぜて葺くことで、単色にはない深みやリズム感が生まれます。色の組み合わせは決まっている場合が多いですが、個性的な外観を演出できます。
「グラッサコート」と「アクリルコート」はどう違う?
カラーベスト選びで重要なのが、表面のコーティングの違いです。特に「グラッサコート」と標準的な「アクリルコート」の違いは、耐久性やメンテナンス計画に大きく影響します。
コーティング種類 | 特徴 | 耐久性 (色持ち) | 塗り替え目安 | 採用製品例 |
グラッサコート | ケイミュー独自の無機系塗膜。紫外線に非常に強く、色褪せしにくい。汚れも付きにくい。 | 非常に高い (☆☆☆) | 約30年程度※ | コロニアルグラッサ、遮熱グラッサ、プレミアム系 など |
アクリルコート | 一般的なアクリル樹脂塗料。紫外線により徐々に劣化・色褪せが進む。 | 標準的 (☆☆) | 約10年~15年 | コロニアルクァッド |
※グラッサコートの「約30年」は、あくまで色褪せに対する耐久性の目安であり、メーカーが塗り替え不要を保証するものではありません。立地条件や環境により異なります。
ポイント
初期費用は「コロニアルクァッド(アクリルコート)」が最も安いですが、10~15年後に塗装費用がかかる可能性が高いです。「グラッサコート」製品は初期費用が少し高くなりますが、塗り替えまでの期間が長いため、長期的なトータルコストで考えると、結果的に安くなる可能性があります。
あなたに合うカラーベストはどれ?選び方のポイント5つ!
たくさんの種類があって迷ってしまいますよね。以下のポイントを参考に、ご自身の希望に合ったカラーベストを選びましょう。
- 予算で絞り込む!
- まずは大まかな予算を考えましょう。
- コスト最優先なら → クァッド シリーズ (コロニアルクァッド)
- バランス重視なら → グラッサ シリーズ
- デザインや機能性を重視するなら → 遮熱グラッサ、プレミアムグラッサ、グランネクスト
- デザインの好みは?
- シンプル・ベーシックが好き → クァッド、コロニアルグラッサ
- 高級感・重厚感が欲しい → プレミアムグラッサ シリーズ (特に岩肌調や石目調の凹凸)
- 他の家と差をつけたい! → シャッフル系、グランネクスト シリーズ (Uroko, Hishi)
- 色も重要!各商品で豊富なカラーバリエーションがあるので、カタログやサンプルで確認しましょう。
- 耐久性・色持ちを重視する?
- 「せっかくリフォームするなら、できるだけ長くキレイな状態を保ちたい!」という方は、**「グラッサコート」**採用の製品を選びましょう。
- → グラッサ、遮熱グラッサ、プレミアムグラッサ、グランネクスト の各シリーズ
- 「コロニアルクァッド」のアクリルコートは、グラッサコートに比べると色あせが早く、メーカーも10年~15年での再塗装を推奨しています。初期費用は安いですが、長期的なメンテナンスコストも考慮しましょう。
- 「せっかくリフォームするなら、できるだけ長くキレイな状態を保ちたい!」という方は、**「グラッサコート」**採用の製品を選びましょう。
- 特別な機能は必要?
- 夏の暑さが気になる、少しでも涼しくしたい → 遮熱グラッサ シリーズ
- 太陽熱を反射してくれるので、室温上昇を抑える効果が期待できます。特に西日が強いお家などにおすすめです。
- 夏の暑さが気になる、少しでも涼しくしたい → 遮熱グラッサ シリーズ
- メンテナンスについて
- どのカラーベストを選んでも、定期的な点検は必要です。
- 「グラッサコート」製品は色持ちが良いですが、全くメンテナンスフリーというわけではありません。コケや汚れが付着することもありますし、立地条件によっては劣化の進み具合も変わります。
- 特に「コロニアルクァッド」は、比較的早めの塗装メンテナンスが必要になる可能性が高いことを念頭に置きましょう。
▼ メンテナンスについてもっと詳しく知りたい方はこちら!
メンテナンスのサインを見逃さないで!
どのカラーベストを選んでも、定期的な点検と適切なメンテナンスは不可欠です。以下のようなサインが見られたら、専門業者に相談しましょう。
- 明らかな色褪せ、色ムラ
- カビ、コケ、藻の著しい発生(特に北面や日陰部分)
- 塗膜の剥がれ、ふくれ
- ひび割れ(クラック)、欠け(特に軒先や端の部分)
- 屋根材の反り、浮き
- 棟板金(屋根の頂上部分の金属)の釘浮き、サビ
放置すると雨漏りの原因になることもあります。早めの対処が重要です。
知っておきたい注意点と業者選び
- アスベスト
2004年以前製造の古いスレート屋根には注意。現在の製品は安全です。リフォーム時は適切な処理が必要です。 - 価格
見積もりは必ず複数業者から取り、総額と内訳をしっかり比較しましょう。「〇〇一式」ではなく、項目ごとに記載されているか確認を。 - 業者選びのポイント
- 施工実績: カラーベストの施工経験が豊富か?
- 資格: 建築業許可や、屋根工事関連の資格を持っているか?
- 説明の丁寧さ: 各商品のメリット・デメリットをきちんと説明してくれるか?
- 保証: メーカー保証とは別に、工事に対する保証(自社保証)があるか?
- 地域密着: 地元の業者であれば、何かあった時に迅速に対応してもらいやすい。
- 口コミや評判: インターネットや近所の評判も参考に。
▼ アスベストについて詳しくはこちらの記事をご覧ください
まとめ:理想の屋根を実現するために
ケイミューのカラーベストシリーズは、選択肢が豊富だからこそ、しっかり比較検討することが大切です。
- 予算と耐久性のバランスなら → グラッサシリーズ
- 初期コスト重視なら → クァッドシリーズ
- デザインや高級感を求めるなら → プレミアムグラッサシリーズ
- 夏の暑さ対策なら → 遮熱グラッサ
- とことん個性を追求するなら → グランネクストシリーズやシャッフル葺き
この記事を参考に、あなたのライフスタイルや家のデザイン、そして予算にぴったり合ったカラーベストを見つけてください。そして、信頼できるパートナー(施工業者)と一緒に、満足のいく屋根リフォームを実現しましょう!
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
【累計6,000件以上の施工実績】
屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
【専門資格を持つ職人が対応】
弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。
【お客様の声】
「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。