代表的な屋根材の種類や特徴

屋根種類 特徴

 一般住宅に使用されている屋根材では、瓦やスレート、金属屋根などを多く見かけるかもしれませんが、その種類は豊富で、お住まいの地域や予算、お好みに応じた屋根材を選ぶことができます。そこで、よく選ばれる代表的な屋根材の種類や特徴を簡単にまとめました。

金属系の屋根材

・ガルバリウム鋼板

 近年主流となっている金属製の屋根材です。アルミニウム、亜鉛、シリコンにより一定の割合で構成されたアルミ亜鉛合金めっき鋼板です。他の鋼板よりも高い耐久性を持ち、錆びに強く、軽量です。耐震性にも優れています。カバー工法にも使用されており、寿命は最大で30年です。15~20年ごとに塗装メンテナンスが必要となる場合があります。

・トタン

 価格が安く、継ぎ目が少ないので施工も簡単です。錆びには弱いですが、継ぎ目がないので雨漏りしません。軽量で耐震性に優れています。耐久性がなく、10~20年しか使えません。定期的な塗装メンテナンスが必要で、メンテナンスを行わないと錆びが発生しやすい金属屋根です。断熱性能が低いので、別途断熱施工が必要です。

・銅板

 銅板製の屋根は、同じ金属製の屋根材の中でも錆びにくいというメリットがあります。塗装は不要ですが、雨により緑青(ろくしょう)とよばれる化合物ができ、銅の腐食を防ぎ、耐久性を高める効果があります。銅板も軽量で耐震性が高く、耐用年数は50~60年と長めです。銅板の施工費は高めですが、耐用年数を考えると費用対効果に優れている屋根材です。

スレート系の屋根材

・化粧スレート(カラーベスト・コロニアル)

 一般住宅で最も使用されてる屋根材です。商品名ではカラーベストやコロニアルと呼ばれています。化粧スレートと天然スレートがあります。化粧スレートは、セメントに繊維を混ぜて固めて製造されており、軽量で低価格です。経年劣化が早く、色あせや割れが見られます。塗装メンテナンスが必要です。

 2000年以前に製造されたスレートには、アスベストが含まれている可能性があり、葺き替え時の撤去処分費用が高額で専門家による撤去作業が必要です。天然スレートは、粘板岩を使用した屋根材です。玄昌石が使用されており、値段も高額です。天然スレートは、丈夫な天然石を使っていますので、耐候性、断熱性、耐久性の全ての面において優れた屋根材です。

粘土系の屋根材

 代表的な粘土瓦といえば、日本瓦です。粘性のある土を瓦に成形・乾燥した後、1000度以上の高温で焼き上げて完成します。和形、平形、スパニッシュ瓦などの種類があります。50年以上、中には100年以上の耐久年数を持つ瓦もあります。釉薬瓦と無釉薬瓦・いぶし瓦などがあります。

セメント系の屋根材

 プレスセメント瓦と呼ばれ、セメントと硬質細骨材と水で混錬したモルタル瓦です。粘土瓦と形が似ていますが、表面を塗装します。熱に強いという特徴がありますが、定期的な塗装メンテナンスが必要です。耐用年数は、30~40年です。

 他にもモニエル瓦と呼ばれる同じ材料を使っていてもセメント量の少ないセメント系の屋根材があります。洋風屋根によく使用され、耐火性が高く、費用も低く抑えられます。塗料で着色できることからカラーバリエーションが豊富です。

 

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