HOME » 台風・災害対策 » 【2022年法改正対応】あなたの家の瓦屋根、次の台風で飛ばされるかも?プロが教える最強の台風対策と自己防衛策
屋根修理 耐用年数

「大型台風のニュースを見ると、うちの瓦屋根が心配…」
「瓦が飛ばないように、事前にできる対策ってあるの?」

毎年やってくる台風シーズン。テレビで瓦が散乱する映像を見るたびに、ご自宅の屋根は大丈夫かと不安になりますよね。

実は、近年の台風被害を受けて、瓦屋根の基準は大きく変わっています。古い工法で建てられた瓦屋根は、確かに強風に弱い側面がありますが、正しい知識と適切な対策を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことが可能です。

この記事では、

  • なぜ台風で瓦が飛ばされてしまうのか?そのメカニズム
  • 台風が来る直前に自分でできる、緊急チェックポイント
  • 根本的な解決策となる「防災瓦」とは?
  • 万が一、瓦を飛ばしてしまった場合の責任問題

など、瓦屋根の台風対策に関するすべてを、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!

なぜ瓦は台風で飛ばされるのか?意外と知らない2つの原因

「瓦は重いから風で飛ばない」と思われがちですが、それは大きな誤解です。瓦が飛散する主な原因は、屋根の「外から」と「内から」の2つの風の力です。

原因1:屋根の隙間から入り込む「下からの風」

瓦屋根は、一枚一枚が完全に密閉されているわけではありません。経年劣化で生じた瓦のズレや、棟板金・漆喰の隙間から強風が吹き込むと、屋根の内側で気圧が高まります。この下から瓦を押し上げる力が、瓦を浮き上がらせ、吹き飛ばしてしまうのです。

原因2:割れた窓から侵入する「室内からの風」

意外かもしれませんが、割れた窓も瓦が飛ぶ原因になります。
強風で窓ガラスが割れると、室内に突風が吹き込み、天井裏を通って屋根を内側から直接押し上げます。これが「屋根が爆発するように吹き飛んだ」という現象の正体です。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

法律も変わった!あなたの家の瓦屋根はどの世代?

実は、瓦屋根の強度は建てられた年代によって大きく異なります。大きな転換点となったのが、阪神・淡路大震災後の2001年(平成13年)です。

建築時期工法の特徴強風への耐性
~2001年頃まで瓦を釘で固定せず、土台の土に載せているだけの「旧工法(湿式工法など)」が多い。弱い
2001年~2021年業界の自主基準「ガイドライン工法」が普及。軒先や棟など、重要な部分の瓦を釘で固定。やや強い
2022年1月以降(新築)建築基準法が改正され、全ての瓦を釘やビスで固定することが義務化非常に強い

つまり、2001年以前に建てられ、一度も屋根のリフォームをしていない家は、特に台風被害のリスクが高いと言えます。

【台風直前!】屋根に登らずにできる緊急セルフチェックリスト

台風が近づいている時、危険を冒して屋根に登る必要はありません。地上から安全に確認できるチェックポイントで、緊急のリスクがないか確認しましょう。

  • 【チェック1】瓦の「ズレ・浮き・割れ」はないか?
    双眼鏡などを使うとよく見えます。一枚でも明らかにズレていたり、ひび割れていたりすると、そこが風の侵入口になります。
  • 【チェック2】棟の「漆喰(しっくい)」は崩れていないか?
    屋根の頂上にある、瓦を固定している白い部分(漆喰)がボロボロに剥がれていたり、中の土が見えていたりしないか確認しましょう。棟が崩れると、そこから連鎖的に瓦が剥がれていきます。
  • 【チェック3】雨樋にゴミは詰まっていないか?
    雨樋が落ち葉などで詰まっていると、豪雨の際に雨水が屋根に逆流し、雨漏りの原因になります。

一つでも当てはまる場合は、被害が大きくなる可能性があります。早めに専門業者に相談しましょう。

台風が来る前に!今すぐできる家周りの対策

ご近所 挨拶

屋根自体の補強はプロに任せるしかありませんが、被害を最小限に抑えるために自分でできる対策もあります。

  • 窓や雨戸をしっかり閉める(補強する)
    「原因2」で解説した通り、窓が割れると屋根が内側から吹き飛ぶリスクがあります。雨戸やシャッターは必ず閉め、ない場合は養生テープを米印に貼るだけでも飛散防止に効果があります。
  • 庭やベランダの物を片付ける
    物干し竿、植木鉢、ゴミ箱などが強風で飛ばされると、自宅や隣家の窓ガラスを割り、屋根を破損させる「凶器」になります。必ず家の中に入れるか、飛ばないようにしっかりと固定しましょう。
  • 屋根瓦飛散防止ネットをかける
    応急処置的ではありますが、ホームセンターなどで販売されているネットを屋根にかけることで、万が一瓦が浮いても飛散するのを防ぐ効果が期待できます。

根本的な解決策は「防災瓦」へのリフォーム

これらの対策はあくまで対症療法です。今後の大型台風に備え、根本的な安心を手に入れたいなら、「防災瓦」への葺き替えリフォームが最も確実な選択肢です。

防災瓦とは?

従来の瓦とは異なり、瓦同士をアームなどでがっちりとかみ合わせ(インターロック式)、一枚一枚を強力なビスで下地に固定する、災害に特化した瓦のことです。

  • 耐風性能:基準風速46m/sの暴風にも耐える高い耐風性能を誇ります。
  • 耐震性能:震度7クラスの揺れにも耐えることが実験で証明されています。
  • 防水性能:瓦同士がかみ合う構造で、下への雨水の侵入を防ぎます。
  • 軽量化:従来の土葺きの瓦屋根に比べ、屋根全体の重量を約半分に軽量化でき、耐震性も向上します。

古い工法の瓦屋根にお住まいで、今後の災害が不安な方は、葺き替えの際にこの「防災瓦」を検討してみてはいかがでしょうか。

万が一、瓦が飛んで隣家に被害を与えたら?責任問題について

ポイント

「うちの瓦が飛んで、お隣の車を傷つけてしまった…」
このような場合、損害賠償責任は発生するのでしょうか?

原則として、台風のような自然災害(不可抗力)が原因の場合、損害賠償責任は問われないとされています。

しかし、例外があります。
それは、屋根に明らかな劣化(瓦のズレや漆喰の崩れなど)があったにもかかわらず、それを放置していた場合です。この場合、「管理に問題があった」と見なされ、損害賠償責任を負う可能性があります。

日頃から定期的にメンテナンスを行い、その記録(業者との契約書や写真など)を残しておくことが、万が一の際に自分を守ることにも繋がるのです。

まとめ:正しい対策で、台風に強い瓦屋根へ

今回は、瓦屋根の台風対策について、その原因から具体的な方法までを解説しました。

  • 古い工法の瓦屋根は、下からの風の吹き上げで飛ばされやすい。
  • 台風直前は、地上から「瓦のズレ」「漆喰の崩れ」などを安全にチェックする。
  • 窓の補強や庭の片付けなど、家周りの対策も非常に重要。
  • 根本的な対策としては、強風・地震に強い「防災瓦」へのリフォームが最も効果的。
  • 日頃のメンテナンスが、万が一の際の賠償リスクを軽減する。

瓦屋根は、正しく施工・メンテナンスされていれば、非常に耐久性が高く、日本の気候に適した優れた屋根材です。ご自宅の屋根の状態を正しく把握し、適切な対策を講じることで、来るべき台風シーズンを安心して乗り切りましょう。もし少しでも不安があれば、迷わずプロの屋根診断を受けることをお勧めします。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

【専門資格を持つ職人が対応】

弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

まずは概算金額を知りたい方へ

クイック屋根工事では、【屋根工事価格シミュレーション】をご用意しています。
個人情報の記載は一切不要で、屋根の種類や平米数から概算費用を算出できます。
ぜひご活用ください。

まずは相談したい方へ

クイック屋根工事の電話、メール対応は工事のプロが行います。
「対応をメールのみにしてほしい」などのご要望にも臨機応変に対応いたします。
お気軽にご連絡ください。

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