「モルタル外壁の塗り替えを考えているけど、どんな種類の塗料を選べばいいの?」
「リシンとかスタッコとか、仕上げ方の種類がたくさんあって違いが分からない…」
「ひび割れしやすいって聞くけど、それを防げるおすすめの塗料は?」
職人の手仕事による温かみと、デザインの自由度の高さが魅力の「モルタル外壁」。
しかし、その性質上「ひび割れ(クラック)」が発生しやすく、塗り替えの際には外壁材に合った塗料の種類を選ぶことが、美観と耐久性を長持ちさせる上で非常に重要になります。
この記事では、モルタル外壁の塗装に特化して、
- 知っておきたい「5つの仕上げ方の種類」とその特徴
- 【最重要】ひび割れ対策におすすめの「弾性塗料」とは?
- シリコン・フッ素など、塗料グレード別の費用と耐用年数
- あなたの家のモルタルに最適な塗料選びの3ステップ
などを、塗装初心者の方にも分かりやすく、徹底解説します。この記事を読めば、モルタル外壁の塗装に関する種類の違いが全て分かり、あなたの家に最適な塗り替えプランを見つけることができます。
1. そもそもモルタル外壁とは?特徴と塗装の必要性
モルタル外壁とは、セメント・砂・水を混ぜ合わせた材料を、職人が現場で手塗りして仕上げる湿式の壁のことです。サイディングのようにパネルを張り合わせる工法と違い、継ぎ目(目地)のない一体感のある美しい仕上がりが最大の特徴です。
しかし、モルタル自体には防水性がなく、表面の「塗装」によって防水機能が保たれています。この塗膜が紫外線や雨風で劣化すると、モルタルが水を吸い込み、ひび割れや剥がれといった劣化を引き起こします。
そのため、10年~15年周期での定期的な塗装メンテナンスが不可欠なのです。
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2.【仕上げ方の種類】あなたの家のモルタルはどのタイプ?
モルタル外壁は、最終的な仕上げ(模様付け)の方法によって、大きく5つの種類に分けられます。まずは、ご自宅の外壁がどのタイプか、その特徴から確認してみましょう。
| 仕上げの種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| リシン吹付 | 細かい砂粒を混ぜた塗料を吹き付けた、ザラザラしたマットな質感。最もオーソドックスな仕上げ。 | ・落ち着いた風合い ・コストが比較的安い | ・汚れやコケが付きやすい ・ひび割れしやすい |
| スタッコ仕上げ | リシンより厚みがあり、凹凸が大きく、重厚感のある仕上がり。 | ・高級感がある ・厚みがある分、耐久性が高い | ・凹凸に汚れが溜まりやすい ・塗り替え時の塗料使用量が多い |
| 吹付タイル | 粘りのある塗料を吹き付け、陶磁器のような硬質でなだらかな凹凸を作る。弾性タイプもあり、ひび割れに強い。 | ・ひび割れしにくい ・汚れにくい | ・施工時の飛散や騒音に注意が必要 |
| リシン掻き落とし | 塗り壁材を厚く塗り、乾く前に剣山などで表面を引っ掻いて仕上げる。独特の風合いと高級感がある。 | ・重厚感がある ・通気性が高い | ・手間がかかり、費用が高い |
| 左官仕上げ | 職人がコテやローラーを使い、手作業で模様を付ける。デザインの自由度が最も高い。 | ・オリジナリティ溢れるデザイン ・手仕事の温かみがある | ・職人の技術力で仕上がりが左右される |
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3.【塗料の種類】モルタル外壁におすすめの塗料はコレ!
次に、塗り替えに使用する「塗料」の種類です。モルタル外壁の最大の弱点である「ひび割れ」にどう対処するかが、塗料選びの最大のポイントになります。
【最重要】ひび割れ対策には「弾性塗料」がおすすめ!
モルタル外壁の塗り替えで、プロがまず検討するのが「弾性塗料(だんせいとりょう)」です。
これは、塗膜がゴムのように伸び縮みする性質を持った塗料で、外壁にひび割れが発生しても、塗膜が伸びて追従することで表面にひび割れが出てくるのを防ぎ、雨水の浸入をブロックします。
特に、下塗り材に「微弾性(びだんせい)フィラー」を使用する工法が現在の主流です。この方法なら、下塗りでひび割れ対策をしつつ、上塗りには好きなシリコンやフッ素塗料を選べるため、耐久性とデザイン性を両立できます。
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【塗料のグレード】費用と耐用年数で選ぶ
上塗りに使用する塗料は、主成分となる「樹脂」によってグレード(耐久性や価格)が異なります。
| 塗料の種類(樹脂) | 耐用年数(目安) | 30坪の費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ウレタン | 7~10年 | 70~100万円 | 昔の主流。価格と性能のバランスが中途半端。 |
| シリコン | 10~13年 | 80~110万円 | 現在の主流。コストパフォーマンスに優れる。 |
| ラジカル制御型 | 12~15年 | 85~115万円 | 新定番。シリコンと同価格帯で高耐久。 |
| フッ素 | 13~15年 | 100~140万円 | 高耐久。塗り替え回数を減らしたい場合に最適。 |
プロの視点
モルタル外壁自体は30年以上の耐久性を持つ建材です。その寿命に合わせて、塗料も耐用年数が10年以上期待できる「シリコン」以上のグレードを選ぶのが、長期的なコストパフォーマンスを考えると賢明な選択です。特に、シリコンと同価格帯でより長持ちする「ラジカル制御型塗料」は、現在最もおすすめの選択肢と言えます。
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4. 失敗しない!モルタル外壁の塗料選び、3つの鉄則
最後に、あなたの家のモルタル外壁に最適な塗料を選ぶための3つの鉄則をお伝えします。
- 鉄則①:ひび割れの状況をプロに正しく診断してもらう
塗料を選ぶ前に、まずは外壁の現状を正確に把握することが不可欠です。ひび割れの幅や深さによって、必要な補修方法や最適な下塗り材が変わってきます。信頼できる業者に現地調査を依頼し、なぜその塗料と工法が必要なのか、納得できる説明を受けましょう。 - 鉄則②:ひび割れ対策として「弾性」のある塗料を検討する
現在ひび割れがなくても、モルタル外壁である以上、将来的に発生するリスクは常にあります。次回の塗り替えでは、予防的な意味も込めて「微弾性フィラー」を下塗りに使用するなど、弾性を持たせた塗装プランを検討することをおすすめします。 - 鉄則③:デザインの好みと機能性のバランスで選ぶ
「モルタル特有のマットな質感を残したい」「汚れが付きにくい塗料がいい」など、デザインや機能性への希望を業者に伝えましょう。例えば、マットな質感を再現できる骨材入りの塗料や、汚れにくい「低汚染塗料」など、様々な選択肢があります。プロの提案を参考に、あなたの理想に最も近い塗料を選びましょう。
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5. まとめ
デザイン性が高く、重厚感のあるモルタル外壁は、適切な種類の塗料でメンテナンスを行うことで、その魅力を長く保つことができます。
- モルタル外壁には、リシンやスタッコなど様々な「仕上げ方の種類」がある。
- 最大の弱点である「ひび割れ」対策には、「弾性塗料」が最もおすすめ。
- 塗料のグレードは、10年以上の耐久性が期待できる「シリコン」以上を選ぶのが賢明。
- 成功のカギは、現状を正しく診断し、外壁の状態に合った塗料を提案してくれる信頼できる業者選び。
この記事で紹介した知識を参考に、あなたの家のモルタル外壁に最適な塗料の種類を見つけ、後悔のない、満足のいく塗り替えを実現してくださいね。
クイック屋根工事
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