「家のモルタル壁に、いつの間にかひび割れが…これって大丈夫?」
「ひび割れの補修って、自分でできるの?それとも業者に頼むべき?」
「補修にかかる費用は、だいたいいくらくらい?」
独特の風合いと重厚感が魅力のモルタル外壁。しかし、その性質上、どうしても「ひび割れ(クラック)」という劣化症状は避けて通れません。
小さなひび割れだからと放置していると、そこから雨水が浸入し、雨漏りや建物の構造躯体を腐らせるといった、深刻な事態に発展する可能性も…。
この記事では、モルタル外壁のひび割れに特化して、
- 放置は危険!ひび割れの種類と危険度の見分け方
- 【DIY】自分でできる軽微なひび割れの補修方法
- 【業者依頼】プロが行う本格的な補修方法と費用相場
- ひび割れ補修で絶対に失敗しないための2つの鉄則
などを、塗装初心者の方にも分かりやすく、徹底解説します。この記事を読めば、あなたの家のひび割れがどのレベルなのか、そしてどう対処すべきかが明確になります。
1.【まずセルフチェック】そのひび割れ、危険?安全?2つの見分け方
モルタル外壁のひび割れは、その幅によって危険度が大きく異なります。まずはご自宅のひび割れがどちらのタイプか、セルフチェックしてみましょう。
タイプ①:ヘアークラック(緊急性:低)
- 見分け方: 幅が0.3mm未満の、髪の毛のように細く短いひび割れ。
- 原因: 主に塗膜(塗装の膜)の経年劣化によるもの。モルタル本体には達していないことが多いです。
- 危険度: 直ちに雨漏りに繋がる可能性は低いです。しかし、放置すれば徐々に拡大していくため、次回の塗装メンテナンスを検討し始めるサインと捉えましょう。
タイプ②:構造クラック(緊急性:高)
- 見分け方: 幅が0.3mm以上ある、深くて長いひび割れ。(目安として、名刺やクレジットカードの厚みが入るようなら危険信号)
- 原因: 地震の揺れや建物の歪みなど、構造的な問題でモルタル自体が割れている状態です。
- 危険度: ひび割れから雨水が直接内部に浸入し、雨漏りや下地の腐食、鉄筋のサビなどを引き起こす可能性が非常に高いです。早急な専門家による診断と補修が必要です。
結論:幅0.3mmを基準に、それ以上のひび割れを見つけたら、すぐに専門業者に相談しましょう。
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2.【DIY編】軽微な「ヘアークラック」の補修方法と費用
「ヘアークラック」のような軽微なひび割れであれば、DIYでの補修も可能です。費用を抑えたい方はチャレンジしてみるのも良いでしょう。
補修方法①:防水スプレー(最も手軽)
- 対象: ごく細いヘアークラック
- 手順:
- ひび割れ周辺の汚れをブラシなどで清掃する。
- 住宅用の浸透性防水スプレーを、ひび割れに染み込ませるように吹き付ける。
- 費用目安: 1,000円~3,000円程度(スプレー代のみ)
補修方法②:セメント系充填剤(より確実)
- 対象: 1mm未満のヘアークラック
- 必要な道具: ワイヤーブラシ、ヘラ、補修用セメント(チューブタイプが便利)
- 手順:
- ワイヤーブラシでひび割れ内部のゴミをかき出す。
- チューブから直接、ひび割れに沿って補修材を充填する。
- ヘラで表面を平らにならし、乾燥させる。
- 費用目安: 2,000円~5,000円程度(道具・材料費)
DIYの注意点
あくまで応急処置です。補修跡が目立ったり、数年で再発したりする可能性が高いことを理解しておきましょう。また、高所での作業は非常に危険なため、脚立で届かない場所は絶対に無理をせず、プロに依頼してください。
参考動画:コンクリート壁用樹脂モルタルで外壁のひび割れ補修をする方法【アサヒペン】
3.【業者依頼編】「構造クラック」の本格的な補修方法と費用相場
幅0.3mm以上の危険な「構造クラック」は、プロによる確実な補修が不可欠です。業者に依頼した場合、ひび割れの深さや幅によって、主に2つの工法が用いられます。
| 補修工法 | 対象となるひび割れ | 補修方法 | 費用相場(1mあたり) |
|---|---|---|---|
| シーリング充填工法 | 幅0.3mm ~ 1.0mm程度 | ひび割れに直接、弾力性のあるシーリング材(コーキング材)を刷り込んで埋める。 | 1,500円 ~ 3,000円 |
| Uカット/Vカット工法 | 幅1.0mm以上の深刻なひび割れ | 電動カッターでひび割れに沿ってU字またはV字の溝を掘り、奥までしっかりとシーリング材を充填する。 | 3,000円 ~ 8,000円 |
【重要】補修費用は「塗装工事」とセットで考えるのが基本
ひび割れ補修を行うと、その部分だけ色が変わり、補修跡がミミズ腫れのように目立ってしまいます。
そのため、ひび割れ補修は、外壁全体の塗装工事と同時に行い、最後に上から塗装して補修跡を隠すのが一般的です。
上記の補修費用は、塗装工事の見積もりの中で「下地処理費」や「クラック補修費」といった項目で計上されます。
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4. ひび割れ補修で絶対に失敗しないための2つの鉄則
モルタル外壁のひび割れ補修を成功させ、再発を防ぐためには、2つの重要な鉄則があります。
鉄則①:補修だけでなく「弾性塗料」での塗装を検討する
ひび割れを補修しても、モルタル外壁である限り、また別の場所に新たなひび割れが発生する可能性があります。
そこで有効なのが、塗膜自体がゴムのように伸び縮みする「弾性塗料」です。弾性塗料で塗装することで、万が一新たなひび割れが発生しても、塗膜が伸びて表面化するのを防ぎ、雨水の浸入をブロックします。
ひび割れ補修と弾性塗料での塗装は、モルタル外壁にとって最強のコンビネーションと言えるでしょう。
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鉄則②:「樹脂接着剤注入施工技能士」などの専門資格を持つ業者に相談する
深刻な構造クラックの補修は、単に埋めるだけでなく、なぜそのひび割れが起きたのかという原因究明と、構造的な知識が求められます。
「樹脂接着剤注入施工技能士」のような、ひび割れ補修専門の国家資格を持つ職人が在籍している業者は、高い技術力と信頼性の証です。業者選びの一つの基準として参考にすると良いでしょう。
5. まとめ
モルタル外壁のひび割れは、放置すれば建物の寿命を縮めかねない危険なサインです。しかし、その種類と危険度を正しく理解し、適切なタイミングで対処すれば、決して怖いものではありません。
- ひび割れは幅0.3mmが危険度の境目。それ以上ならプロに相談!
- 軽微なヘアークラックはDIYでの応急処置も可能。
- プロの補修費用は1mあたり1,500円~8,000円が相場。塗装工事とセットで行うのが基本。
- 再発防止には、補修と「弾性塗料」での塗装が最も効果的。
- 業者選びは、ひび割れ補修の実績や専門資格の有無もチェック。
まずはご自宅の外壁をじっくりと観察し、気になるひび割れがないかチェックしてみてください。そして、少しでも不安を感じたら、手遅れになる前に信頼できる専門業者に相談することをおすすめします。
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