HOME » 屋根工事よくある質問 » 【屋根修理の足場】本当に必要?費用相場と「足場なし」が危険な3つの理由をプロが解説
屋根工事 足場

「屋根修理の見積もりを取ったら、足場代だけで20万円も…これって本当に必要なの?」
「ちょっとした修理なのに、大掛かりな足場は要らないんじゃない?」
「足場なしで安く済ませる方法はないの?」

屋根の修理や塗装を考えたとき、見積書に記載された「足場代」の金額に驚く方は少なくありません。工事全体の費用のうち、15%~25%を占めることもあるため、「できることなら節約したい」と思うのは当然ですよね。

しかし、安易に「足場なし」で工事を進めてしまうと、修理の失敗ご近所トラブル、最悪の場合は重大な事故に繋がる危険性が潜んでいます。

この記事では、屋根修理における「足場」に特化して、

  • なぜ足場の設置が絶対に不可欠なのか?3つの明確な理由
  • 足場の種類別の費用相場と、30坪の家でいくらかかるのか
  • 「足場なし」で工事を行う“無足場工法”とは?
  • 足場費用を賢く節約するための2つの裏ワザ

などを、屋根修理が初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、なぜ足場に数十万円の費用をかける価値があるのかが完全に理解でき、安心して安全な工事を依頼できるようになります。

1.【結論】屋根修理に足場は「原則必須」!その3つの絶対的な理由

なぜ、高額な費用をかけてまで足場を設置する必要があるのでしょうか?それには、法律上の義務だけでなく、工事の品質と安全を守るための、3つの明確な理由があります。

理由①:職人の安全を守り、命に関わる事故を防ぐため

これが最も重要な理由です。
日本の法律(労働安全衛生法)では、高さ2m以上の高所で作業を行う場合、作業員の墜落を防ぐために足場(作業床)を設置することが義務付けられています。

一般的な2階建て住宅の屋根の高さは約6m~8m。屋根には勾配(傾斜)もあり、非常に滑りやすいです。万が一、職人が転落すれば、命に関わる重大な事故に繋がります。
足場は、職人が安全に作業するための「命綱」なのです。

理由②:工事の品質を100%引き出すため

「屋根に上がれれば作業はできるのでは?」と思うかもしれません。しかし、不安定な足元では、職人は常に転落の危険と隣り合わせ。これでは作業に集中できず、丁寧で精密な仕事は望めません。

  • 塗装工事の場合: 塗りムラや塗り残しが発生し、塗料が本来持つべき耐久性を発揮できない。
  • 瓦の補修の場合: 細かい部分の漆喰補修や、瓦の調整が不十分になる。
  • カバー工法の場合: 防水シートの施工や、板金の固定が不正確になる。

足場を設置し、安定した足場と姿勢を確保して初めて、職人は持てる技術を100%発揮できます。足場は、高品質な工事を実現するための「土台」なのです。

理由③:ご近所トラブルを未然に防ぐため

屋根修理では、高圧洗浄の水しぶきや、古い屋根材のホコリ、塗装の塗料などが飛散する可能性があります。
足場を設置し、その周りを「飛散防止ネット(メッシュシート)」で覆うことで、これらの飛散物をブロックし、お隣の家や車を汚してしまうといったご近所トラブルを未然に防ぐことができます。

足場をケチった結果、ご近所との関係が悪化してしまっては、元も子もありません。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

2. 足場の費用はいくら?種類別の価格相場と計算方法

では、実際に足場の設置にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?費用は、足場の種類と、家の大きさ(足場をかける面積)によって決まります。

主な足場の種類と費用相場(㎡単価)

足場の種類㎡単価(組立・解体費込み)特徴
クサビ(ビケ)足場1,000円 ~ 1,200円現在の主流。ハンマーで固定するため作業が早いが、音が大きい。安全性と作業性に優れる。
単管ブラケット足場800円 ~ 1,000円クサビ足場が組めない狭い場所で使用。組立に時間がかかる。
単管足場600円 ~ 800円2本のパイプの上で作業するため危険。現在はほとんど使われない。

【30坪の家】足場費用のシミュレーション

足場費用は、以下の計算式で概算できます。

足場費用 = 足場架面積 × ㎡単価
足場架面積 = (家の外周 + 8m) × 高さ

この式を使い、30坪(外周 約40m)・2階建て(高さ 約6m)の住宅で、主流のクサビ足場(1,100円/㎡)を設置した場合の費用を計算してみましょう。

  • 足場架面積 = (40m + 8m) × 6m = 288㎡
  • 足場費用 = 288㎡ × 1,100円/㎡ = 316,800円

これに飛散防止ネット代(約200円/㎡)などが加わります。
一般的に、30坪前後の2階建て住宅で、20万円~35万円程度が足場費用の相場感となります。

屋根足場が追加で必要なケースも

屋根の勾配が急な(5.5寸以上)場合、屋根の上での作業の安全を確保するため、通常の足場に加えて「屋根足場」を設置することがあります。その場合、3万円~10万円程度の追加費用が発生します。

3.「足場なし」で工事する“無足場工法”とは?

高所作業車

原則必須の足場ですが、例外的に「足場なし」で工事を行う「無足場工法」という選択肢も存在します。

  • ロープアクセス工法
    屋上から吊り下げたロープを使い、作業員がブランコのようにぶら下がって作業する方法。主に高層マンションの部分補修などで用いられます。
  • 高所作業車
    クレーン車の先端に乗って作業する方法。電線の近くなど、足場の設置が物理的に困難な場合に使われることがあります。

【注意】一般住宅の屋根修理には不向き

これらの工法は、足場を組めない特殊な状況下での限定的な手法です。作業範囲が狭く、安定性にも欠けるため、家全体をくまなくチェックし、精密な作業が求められる一般住宅の屋根修理には、ほとんどの場合適していません。

4.【裏ワザ】高額な足場費用を賢く節約する2つの方法

「足場の重要性は分かったけど、やっぱり高い…」
そんな方のために、足場費用を無駄にせず、賢く節約するための2つの方法をご紹介します。

方法①:外壁塗装と「同時」に行う

これが最も効果的で、王道の節約術です。
屋根のメンテナンス時期(築10年~15年)は、外壁のメンテナンス時期とほぼ重なります。
屋根修理と外壁塗装を別々に行うと、その度に20万円以上の足場代がかかってしまいますが、同時に行えば、足場の設置・解体は1回で済み、足場代をまるごと1回分節約できるのです。

方法②:火災保険を活用する

もし、屋根の修理の原因が「台風」「強風」「大雪」「雹(ひょう)」などの自然災害である場合、ご加入の火災保険が適用され、修理費用(足場代も含む)が補償される可能性があります。
例えば、「台風で瓦がズレた」「雪の重みで雨樋が壊れた」といったケースです。心当たりがある場合は、保険証券を確認し、保険申請に詳しい修理業者に相談してみましょう。

5. まとめ

屋根修理における足場は、単なる作業台ではありません。それは、「職人の命」「工事の品質」「ご近所との良好な関係」を守るための、絶対に省略できない重要な設備投資です。

  • 屋根修理の足場は、法律でも定められた「原則必須」の設備。
  • 足場の3大役割は「①安全確保」「②品質向上」「③近隣への配慮」。
  • 30坪の家の足場費用は、20万円~35万円が相場。
  • 「足場なし」はリスクが大きすぎるため、安易に選択してはいけない。
  • 費用を節約するなら、「外壁塗装との同時工事」が最も効果的。

見積書に高額な足場代が記載されていても、それは安全で高品質な工事を行うための「必要経費」です。その重要性を正しく理解し、安心して信頼できる業者に工事を任せましょう。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

【専門資格を持つ職人が対応】

弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

まずは概算金額を知りたい方へ

クイック屋根工事では、【屋根工事価格シミュレーション】をご用意しています。
個人情報の記載は一切不要で、屋根の種類や平米数から概算費用を算出できます。
ぜひご活用ください。

まずは相談したい方へ

クイック屋根工事の電話、メール対応は工事のプロが行います。
「対応をメールのみにしてほしい」などのご要望にも臨機応変に対応いたします。
お気軽にご連絡ください。

まずは電話で無料相談
まずは電話で無料相談