HOME » 屋根工事よくある質問 » 【屋根の苔対策】放置は危険?原因と正しい除去方法、再発を防ぐ対策までプロが徹底解説!
屋根 コケ カビ

「ふと家の屋根を見上げたら、緑色の苔(コケ)がびっしり…」
「見た目が悪いけど、放置しても大丈夫?」
「自分で掃除できる?それとも業者に頼むべき?」

大切なお住まいの屋根に、いつの間にか発生している緑や黄色の苔。
「ただ汚れているだけ」と軽く考えてしまいがちですが、実はその苔、屋根の劣化が進行している危険なサインかもしれません。

放置すると、屋根材の寿命を縮めるだけでなく、最悪の場合は雨漏りに繋がる可能性も…。

この記事では、「屋根の苔」に特化して、

  • なぜ屋根に苔が生えるのか?3つの根本原因
  • 【危険!】苔の放置が引き起こす、屋根への深刻なダメージとは?
  • DIYはNG?プロが教える正しい苔の除去方法と費用
  • もう生やさない!苔の再発を徹底的に防ぐための3つの対策

などを、屋根のメンテナンスが初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、屋根の苔問題に対する正しい知識が身につき、効果的な対策を講じることができます。

1. なぜ屋根に苔が生えるの?3つの主な原因

屋根に苔が好んで生えるのには、明確な理由があります。

原因①:塗膜の劣化による「防水性の低下」

これが最も根本的な原因です。
スレート(コロニアル)屋根やセメント瓦は、表面に塗られた「塗装(塗膜)」によって防水性が保たれています。しかし、この塗膜が紫外線や雨風で劣化すると、屋根材が水を弾かなくなり、スポンジのように水分を吸収し始めます。
常に湿った状態になった屋根は、苔にとって絶好の繁殖場所となってしまうのです。

原因②:日当たりの悪さと湿気

苔は、湿気があり、直射日光が当たらない場所を好みます。そのため、

  • 太陽光が当たりにくい「北側の屋根面」
  • 隣の建物の影になる部分
  • 近くに山や川、林があり、湿度が高い立地

といった条件が揃うと、苔は一気に繁殖しやすくなります。

原因③:屋根材表面の凹凸

スレート屋根などの表面は、ミクロレベルで見るとザラザラしています。この微細な凹凸に、風で運ばれてきた苔の胞子が引っかかり、根を張ってしまうのです。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

2.【放置は危険!】屋根の苔が引き起こす3つの深刻なリスク

「見た目が悪いだけなら、別にいいかな…」と苔を放置するのは非常に危険です。苔は、お家の屋根を静かに蝕んでいきます。

  1. リスク①:屋根材の劣化を加速させる
    苔は常に水分を含んでいます。苔が生えた部分は、24時間365日、濡れたタオルを屋根に貼り付けているようなもの。この水分が、屋根材の劣化を著しく早めてしまいます。
  2. リスク②:屋根材のひび割れ・凍害の原因に
    水分を吸った屋根材は、乾燥・湿潤を繰り返すことで脆くなります。さらに、冬場に染み込んだ水分が凍結して膨張すると、屋根材を内側から破壊し、ひび割れや剥離(凍害)を引き起こす原因になります。
  3. リスク③:雨漏りに繋がる可能性
    苔が屋根材の隙間や重なり部分で繁殖すると、水の流れを妨げます。行き場を失った雨水が、本来入るはずのない隙間から屋根の内部に浸入し、雨漏りを引き起こすことがあります。

結論:屋根の苔は、美観の問題だけでなく、屋根の寿命と防水機能を脅かす「病気のサイン」です。

3. 屋根の苔の正しい除去方法と費用

「じゃあ、どうやって苔を取り除けばいいの?」
苔の除去方法は、基本的にはプロの専門業者に依頼することを強くおすすめします。

【NG】なぜDIYでの苔除去は危険なのか?

  • 転落のリスク: 苔が生えた屋根は非常に滑りやすく、高所での作業は命に関わる重大な事故に繋がります。
  • 屋根を傷つけるリスク: 硬いブラシでゴシゴシ擦ると、屋根材の表面を傷つけ、かえって劣化を早めてしまいます。
  • 高圧洗浄機のリスク: 家庭用の高圧洗浄機は、水圧が強すぎて屋根材を割ってしまったり、隙間から水を浸入させて雨漏りを引き起こしたりする危険性があります。

【推奨】プロによる高圧洗浄(バイオ洗浄)

業者に依頼した場合、専用の高圧洗浄機を使って苔を除去します。

洗浄方法㎡単価30坪住宅での費用目安特徴
高圧洗浄200円~300円/㎡2万円~4万円(洗浄費のみ)水の圧力で物理的に苔や汚れを洗い流す。
バイオ洗浄+200円~500円/㎡上記に加算専用の洗浄剤で、苔の「根」まで殺菌・分解する。再発防止効果が高い。

【最重要】洗浄だけでは根本解決にならない!

高圧洗浄で苔をきれいに除去しても、原因である「塗膜の劣化」が解決していなければ、1~2年でまた苔は再発してしまいます。
苔の除去は、あくまで次のステップである「塗装」のための下準備と考えるのが基本です。

4. もう苔を生やさない!再発を防ぐ3つの根本対策

屋根塗装 価格相場

苔の悩みから解放されるためには、除去した後の「再発防止策」が最も重要です。

対策①:屋根塗装で防水性を回復させる

これが最も効果的で、根本的な解決策です。
高圧洗浄で苔をきれいにした上で、新しい塗料で屋根全体をコーティングします。これにより、劣化した塗膜がリセットされ、屋根の防水性が回復。苔が繁殖しにくい環境を取り戻すことができます。

  • 屋根塗装の費用相場:40万円~80万円(30坪・足場代込み)

対策②:防カビ・防藻機能のある塗料を選ぶ

再塗装を行う際は、「防カビ・防藻剤」が配合された塗料を選ぶことで、より長期間にわたって苔の発生を抑制できます。現在の屋根用塗料の多くには、この機能が標準で備わっています。

対策③:銅製の部材を活用する(銅イオン効果)

あまり知られていませんが、銅から溶け出す微量の「銅イオン」には、苔や藻の繁殖を抑制する強力な殺菌効果があります。
屋根の頂点にある「棟板金」を銅製のものに交換すると、雨が降るたびに銅イオンが屋根全体に流れ、苔が生えにくい環境を作ることができます。(※ただし、銅板金は非常に高価です)

5. まとめ

屋根に生えた苔は、放置すれば家の寿命を縮めかねない危険なサインです。

  • 屋根の苔は、「塗膜の劣化による防水性低下」が最大の原因。
  • 放置すると、屋根材の劣化を早め、ひび割れや雨漏りのリスクを高める。
  • DIYでの除去は危険!プロによる「高圧洗浄」が基本。
  • 苔の根本対策は、洗浄後の「屋根塗装」。防水性を回復させることが最も重要。
  • 再塗装時は「防カビ・防藻塗料」を選ぶことで、再発を強力に防げる。

「うちの屋根の苔、大丈夫かな?」と気になったら、まずは信頼できる塗装業者や屋根工事店に無料点検を依頼し、専門家の目で状態を診断してもらうことから始めましょう。早めの対策が、結果的に大きな修理費用を防ぎ、大切な家を長持ちさせることに繋がります。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

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【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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