HOME » 屋根材の種類と特徴 » 【屋根塗装の足場費用】30坪の相場はいくら?「足場無料」が危険な理由と安くする裏ワザ
屋根葺き替え 足場

「屋根塗装の見積もりを取ったら、足場代だけで20万円!?こんなにかかるの?」
「足場って本当に必要なの?少しでも安くならない?」
「『足場代無料キャンペーン』って広告を見たけど、お得なの?」

屋根塗装を検討する際、多くの方がその高額さに驚くのが「足場費用」です。工事全体の費用のうち、15%~25%を占めることも珍しくなく、「この費用、どうにかならないの?」と感じるのも無理はありません。

しかし、この足場費用を安易に削ろうとすると、手抜き工事や重大な事故に繋がる大きな落とし穴が待っています。

この記事では、屋根塗装の足場費用に特化して、

  • 30坪・40坪など、坪数別のリアルな費用相場
  • なぜ足場が絶対に不可欠なのか?3つの明確な理由
  • 危険!「足場代無料」を謳う業者のカラクリとは?
  • 足場費用を賢く節約するための、プロが実践する2つの裏ワザ

などを、塗装初心者の方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、足場費用の適正価格が分かり、なぜその費用をかける価値があるのかを完全に理解できます。

1.【結論】屋根塗装の足場費用、30坪の相場は15万円~25万円!

まず、皆さんが一番知りたい結論から。
一般的な30坪・2階建ての住宅の場合、屋根塗装にかかる足場費用の総額は15万円~25万円が目安です。

この金額には、足場の「組立」「解体」「運搬」の費用、そして塗料の飛散を防ぐ「メッシュシート」の設置費用などがすべて含まれています。

坪数別の足場費用 相場一覧

お家の大きさ(坪数)によって、足場をかける面積が変わり、費用も変動します。

坪数(2階建て)足場をかける面積(目安)足場費用の総額目安
20坪130㎡ ~ 160㎡12万円 ~ 20万円
30坪170㎡ ~ 220㎡15万円 ~ 25万円
40坪210㎡ ~ 260㎡20万円 ~ 30万円
50坪250㎡ ~ 300㎡23万円 ~ 35万円

※上記はあくまで目安です。家の形状や立地条件によって費用は変動します。

足場費用の計算方法

足場費用は、以下の計算式で算出されます。

足場費用 = 足場架面積 × ㎡単価

  • 足場架面積
    実際に足場を設置する面積。(家の外周 + 8m) × 高さ で概算できます。
  • ㎡単価
    1㎡あたりの単価。足場の種類によって異なりますが、現在主流の「クサビ(ビケ)足場」では1,000円~1,200円/㎡が相場です。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

2. なぜ足場は絶対に必要?省略できない3つの理由

屋根外装工事

「屋根に登れれば塗装できるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、プロの塗装工事で足場を省略することは、まずあり得ません。それには、法律上の義務だけでなく、3つの明確な理由があります。

  1. 理由①:職人の安全確保と法律上の義務
    これが最も重要な理由です。日本の法律(労働安全衛生法)では、高さ2m以上の高所で作業を行う場合、作業員の墜落を防ぐために足場(作業床)を設置することが義務付けられています。屋根の上は非常に危険な作業場所であり、足場は職人の命を守るための「命綱」なのです。
  2. 理由②:塗装品質の確保
    不安定なハシゴの上や、滑りやすい屋根の上では、職人は常に転落の危険と隣り合わせ。これでは作業に集中できず、丁寧な仕事は望めません。結果として、塗りムラや塗り残しが発生し、塗料が本来持つべき10年以上の耐久性を発揮できなくなってしまいます。安定した足場は、高品質な塗装を実現するための「土台」なのです。
  3. 理由③:ご近所トラブルの防止
    屋根塗装では、塗装前の高圧洗浄で汚れた水が飛び散ったり、塗装中に塗料が風で飛散したりする可能性があります。足場を設置し、その周りを「飛散防止ネット(メッシュシート)」で覆うことで、お隣の家や車を汚してしまうといったご近所トラブルを未然に防ぐことができます。

3.【危険!】「足場代無料」の甘い罠と、そのカラクリ

悪徳業者 ポイント

「今ならキャンペーンで足場代無料!」
チラシや訪問販売で、こんな魅力的な言葉を見かけることがあるかもしれません。しかし、この言葉には絶対に騙されてはいけません。

冷静に考えてみてください。15万円以上かかる足場工事を、業者がボランティアで行ってくれるでしょうか?答えはNOです。

「足場代無料」のカラクリは、ほぼ100%以下のどちらかです。

  • カラクリ①:他の項目に上乗せされている
    見積書上では「足場代 0円」となっていても、その費用は「塗料代」や「工事費」といった他の項目に巧妙に上乗せされています。結局、支払う総額は他の業者と変わらないか、むしろ割高になっているケースがほとんどです。
  • カラクリ②:手抜き工事でコストを削減している
    もし本当に足場代をサービスしているとしたら、その分の利益をどこかで補填しなければなりません。それは、「塗料を規定より薄める」「3回塗りを2回に減らす」といった、お客様には見えない部分での手抜き工事に繋がります。

結論

「足場代無料」を謳う業者は、不誠実である可能性が非常に高いため、避けるのが賢明です。

4. 高額な足場費用を賢く節約する、プロ直伝の2つの裏ワザ

「足場の重要性は分かったけど、やっぱり高い…」
そんな方のために、足場費用を無駄にせず、賢く節約するための2つの方法をご紹介します。

方法①:外壁塗装と「同時」に行う

これが最も効果的で、王道の節約術です。
屋根のメンテナンス時期(築10年~15年)は、外壁のメンテナンス時期とほぼ重なります。
屋根塗装と外壁塗装を別々のタイミングで行うと、その度に15万円以上の足場代がかかってしまいます。
しかし、同時に行えば、足場の設置・解体は1回で済み、足場代をまるごと1回分(15万円~25万円)節約できるのです。

方法②:火災保険が適用できないか確認する

もし、屋根塗装のきっかけが「台風で棟板金が浮いた」「大雪で雨樋が歪んだ」「雹(ひょう)で屋根材が割れた」といった自然災害である場合、ご加入の火災保険が適用され、修理費用(足場代も含む)が補償される可能性があります。
心当たりがある場合は、保険証券を確認し、保険申請に詳しい塗装業者に相談してみましょう。

5. まとめ

屋根塗装における足場は、単なる作業台ではありません。それは、「職人の命」「塗装の品質」「ご近所との信頼関係」を守るための、絶対に省略できない重要な設備投資です。

  • 屋根塗装の足場は、法律でも定められた「原則必須」の設備。
  • 30坪の家の足場費用は、15万円~25万円が相場。
  • 「足場代無料」は、費用の上乗せや手抜き工事に繋がる危険なサイン。
  • 費用を節約するなら、無駄な足場設置を減らす「外壁塗装との同時工事」が最も効果的。

見積書に記載された高額な足場費用には、ちゃんとした理由があります。その重要性を正しく理解し、安全で高品質な工事を行ってくれる誠実な業者を選びましょう。

クイック屋根工事

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