HOME » 外装関連工事・リフォーム » 太陽光発電 » 屋根に穴を開けないソーラーパネル設置|雨漏りを防ぐ3つの工法と、気になる費用・デメリット

「ソーラーパネルを設置したいけど、大切な家に穴を開けるのは不安…」
「屋根に穴を開けると、雨漏りの原因になるって本当?」
「穴を開けずにソーラーパネルを設置する方法ってあるの?」

太陽光発電の導入を検討する際、多くの方が抱く最大の懸念が「屋根への穴あけ」ではないでしょうか。
新築やリフォームしたばかりの美しい屋根に、何十もの穴を開けることへの抵抗感は当然です。

そして、その不安は決して杞憂ではありません。実際に、不適切な穴あけ工事が原因で、深刻な雨漏りトラブルに発展するケースは後を絶たないのです。

しかし、ご安心ください。
近年の技術革新により、屋根に一切穴を開けずにソーラーパネルを設置できる画期的な工法が登場し、新たなスタンダードになりつつあります。

この記事では、「屋根に穴を開けない」ソーラーパネル設置に特化して、

  • なぜ従来の「穴あけ工法」は雨漏りリスクが高いのか?
  • 【屋根材別】穴を開けない代表的な3つの設置工法
  • 穴を開けない工法のメリットと、知っておくべきデメリット
  • 費用は高くなる?従来工法との価格比較

などを、太陽光発電の設置が初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、雨漏りの不安から解放され、安心してソーラーパネルを導入するための最適な方法が分かります。

1. なぜ危険?従来の「穴あけ工法(アンカー工法)」が抱える雨漏りリスク

雨漏り 応急処置

まず、なぜ従来の工法が雨漏りのリスクを伴うのかを理解しましょう。
日本の住宅で最も一般的なスレート屋根などでは、「アンカー工法」という設置方法が主流です。

これは、ソーラーパネルを固定するための架台(土台)を、屋根材を貫通させて、その下にある垂木(たるき)という骨組みの木材に、長いビスで直接固定する方法です。

もちろん、開けた穴の周りはコーキングという防水材で厳重に処理されます。しかし、このコーキングは紫外線や風雨によって5年~10年で必ず劣化します。
硬化してひび割れたコーキングの隙間から雨水がじわじわと浸入し、数年後に雨漏りを引き起こす…というのが、最も多いトラブルのパターンです。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

2.【これが新常識】屋根に穴を開けない!代表的な3つの設置工法

こうした雨漏りのリスクを根本から解消するために開発されたのが、「穴を開けない」非貫通型の設置工法です。ご自宅の屋根材の種類によって、最適な工法が異なります。

① 金属屋根向け:「キャッチ工法(掴み金具工法)」

  • 対象屋根: ガルバリウム鋼板などの金属屋根(特に縦ハゼ葺き)
  • 仕組み:
    金属屋根の「ハゼ」と呼ばれる、板と板のつなぎ目の出っ張り部分を、特殊な金具で“掴む(キャッチする)”ようにして架台を固定します。屋根材を一切傷つけることなく、強力な固定力を実現します。

② 瓦屋根向け:「支持瓦(しじがわら)工法」

  • 対象屋根: 和瓦、洋瓦などの瓦屋根
  • 仕組み:
    架台を固定したい部分の瓦を一度取り外し、代わりに専用の固定金具が一体となった「支持瓦」という特殊な瓦に差し替えます。この金具に架台を取り付けるため、他の瓦や下地の防水シートを一切傷つけません。

③ 陸屋根(平らな屋根)向け:「置き基礎(架台)方式」

  • 対象屋根: ビルやマンション、RC造住宅などの陸屋根(フラットルーフ)
  • 仕組み:
    屋根の上に、コンクリート製の重り(基礎ブロック)を置き、その重さで架台を固定します。屋根の防水層に一切触れることなく設置できるのが特徴です。

3. 屋根に穴を開けない工法の4大メリット

ポイント

「穴を開けない」という選択は、雨漏り防止以外にも多くのメリットをもたらします。

  1. メリット①:雨漏りリスクがほぼゼロになる
    これが最大のメリットです。雨水の浸入口となる穴がそもそも存在しないため、コーキングの劣化などを心配する必要がなく、長期的に安心して使用できます。
  2. メリット②:家の資産価値・保証を損なわない
    屋根に穴を開けると、住宅メーカーの「雨漏り保証」が対象外になってしまうケースがあります。穴を開けない工法なら、家の保証を維持したままソーラーパネルを設置できます。
  3. メリット③:屋根材へのダメージがない
    屋根材を直接傷つけないため、屋根本来の寿命を縮める心配がありません。
  4. メリット④:将来のメンテナンスが容易
    将来、屋根の葺き替えなどが必要になった際も、パネルや架台の取り外し・再設置が比較的簡単に行えます。

4. デメリットと費用は?従来工法との比較

メリットの多い「穴を開けない工法」ですが、デメリットや費用面も気になりますよね。

比較項目穴を開けない工法穴を開ける工法(アンカー工法)
雨漏りリスクほぼゼロあり(経年劣化)
家の保証維持されやすい対象外になる可能性
対応屋根材限定的(金属、瓦、陸屋根)ほぼ全ての屋根に対応
費用同等~やや割高標準

デメリット:対応できる屋根材が限られる

「穴を開けない工法」の最大のデメリットは、対応できる屋根の種類が限られることです。
残念ながら、日本で最も普及しているスレート屋根(コロニアル、カラーベスト)には、掴む部分や差し替える瓦がないため、これらの非貫通工法を適用することができません。
スレート屋根の場合は、必然的に「穴を開けるアンカー工法」を選択することになります。その際は、施工実績が豊富で、防水処理を徹底してくれる信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要です。

費用は高くなる?

「穴を開けない工法」は、専用の特殊な金具を使用するため、部材費が少し高くなる傾向があります。しかし、施工自体は比較的シンプルなため、工事費(人件費)は抑えられることも。
結果として、総額では従来工法と「同等」か、「1kWあたり1万円~2万円程度割高」になるのが一般的です。
長期的な雨漏りリスクの低減という安心感を考えれば、十分に検討する価値のある価格差と言えるでしょう。

5. まとめ:屋根に穴を開けない選択が、未来の安心を守る

ソーラーパネルは、20年、30年と長く付き合っていく大切な設備です。目先の設置費用だけでなく、長期的な視点で、家の健康と安全を守る設置方法を選ぶことが何よりも重要です。

  • 従来の「穴あけ工法」は、コーキングの劣化による雨漏りリスクを伴う。
  • 「穴を開けない工法」は、雨漏りの不安を根本から解消する、これからの新常識。
  • 金属屋根なら「キャッチ工法」、瓦屋根なら「支持瓦工法」が代表的。
  • 【要注意】最も普及しているスレート屋根には、穴を開けない工法は適用できない。
  • 費用は従来工法と大きく変わらない。長期的な安心を買うと考えれば、十分に価値のある選択。

これからソーラーパネルの設置を検討する方は、まずご自宅の屋根材を確認し、「穴を開けない工法は使えますか?」と業者に質問してみてください。その一言が、あなたの家を未来の雨漏りリスクから守る、大きな一歩になるはずです。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

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「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

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