HOME » 外装関連工事・リフォーム » 外壁リフォーム » 【外壁材の種類】全7種を徹底比較!どれがいい?サイディング・モルタル・タイルなどの特徴と費用

「マイホームの外壁、どんな種類があるのか分からない…」
「サイディングとモルタルってよく聞くけど、何が違うの?」
「デザイン、費用、メンテナンス性…何を基準に選べば後悔しない?」

お家の印象を決定づける最も大きな要素、それが「外壁」です。
しかし、いざ家づくりやリフォームを始めると、「サイディング」「モルタル」「ALC」など、聞き慣れない外壁材の種類がたくさん出てきて、何が何だか分からなくなってしまいますよね。

実は、外壁材の種類によって、見た目のデザインはもちろん、価格、耐久性、メンテナンスの手間まで、全く異なります。それぞれの特徴を知らずに選んでしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後- 悔する原因になりかねません。

この記事では、現在主流の7つの外壁材の種類について、

  • それぞれの特徴と、メリット・デメリットを徹底比較
  • 価格・耐久性・デザインが一目で分かる比較表
  • 【種類別】どんな人におすすめなのか?
  • 後悔しない!ライフプランに合わせた最適な選び方

などを、家づくりの初心者の方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読めば、まるで専門家のように、それぞれの外壁材の種類を理解し、あなたの理想の住まいに最適な選択ができるようになります。

1.【一目で分かる】外壁材7大種類の徹底比較表

外壁サイディング

まず、現在主流の外壁材7種類の特徴を比較してみましょう。

種類主な原料特徴価格(㎡単価)耐用年数(目安)
① 窯業系サイディングセメント、繊維質デザイン豊富で人気No.1。コストと性能のバランスが良い。3,000円~7,000円20~30年
② 金属系サイディングガルバリウム鋼板など軽量で断熱性が高い。モダンでシャープなデザイン。4,000円~8,000円20~30年
③ モルタルセメント、砂職人の手塗りによる継ぎ目のない美しい仕上がり。4,000円~30年以上
④ ALCパネル軽量気泡コンクリート断熱性・耐火性・遮音性に優れる高性能パネル。6,400円~60年以上
⑤ タイル粘土(陶器)高級感があり、塗装不要でメンテナンスが楽。9,000円~30~50年
⑥ 樹脂系サイディング塩化ビニル樹脂非常に軽量で塩害に強い。メンテナンスフリーに近い。5,600円~20~30年
⑦ 木質系サイディング天然木本物の木の温かみが魅力。5,600円~5~10年

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

2.【種類別】それぞれの特徴とメリット・デメリットを深掘り!

それでは、各外壁材の種類を一つずつ詳しく見ていきましょう。

種類①:窯業(ようぎょう)系サイディング【シェアNo.1の王道】

  • 特徴
    セメントと繊維質を板状に固めたもの。現在の日本の戸建て住宅で約8割のシェアを誇ります。
  • メリット
    デザインが圧倒的に豊富で、価格も手頃。耐火性にも優れ、非常にバランスの取れた外壁材です。
  • デメリット
    素材自体に防水性がないため、10年前後での塗装メンテナンスが必須。板の継ぎ目を埋めるコーキングの補修も必要です。

【こんな人におすすめ!】

「豊富なデザインの中から選びたい」「初期費用を抑えたい」

種類②:金属系サイディング【軽さと断熱性の実力派】

  • 特徴
    ガルバリウム鋼板などの金属板の裏に断熱材を一体化させたもの。モダンな外観で人気急上昇中です。
  • メリット
    非常に軽く、家の耐震性を高めます。断熱性が高く、夏の暑さ・冬の寒さを和らげる効果も。ひび割れの心配もありません。
  • デメリット
    硬いものが当たると凹みやすく、傷が付くとそこからサビが発生する可能性があります。

【こんな人におすすめ!】

「シャープでモダンな外観が好き」「家の耐震性や断熱性を重視したい」

種類③:モルタル【職人技が光る、温かみのある塗り壁】

モルタル
  • 特徴
    セメント、砂、水を混ぜたものを職人が手塗りする伝統的な工法。サイディング普及前の主流でした。
  • メリット
    継ぎ目のないシームレスで美しい仕上がり。職人の手仕事による独特の風合いと温かみが魅力です。
  • デメリット
    ひび割れ(クラック)が発生しやすいのが最大の弱点。汚れも付きやすく、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。

【こんな人におすすめ!】

「継ぎ目のない、のっぺりとした外観が好き」「手仕事の味わいを重視したい」

種類④:ALCパネル【高性能を追求した“軽いコンクリート”】

ALC外壁
  • 特徴
    内部に無数の気泡を持つ、軽量なコンクリートパネル。
  • メリット
    通常のコンクリートの約10倍という高い断熱性に加え、耐火性・遮音性にも優れます。適切にメンテナンスすれば60年以上持つ高い耐久性も魅力です。
  • デメリット
    水を非常に吸いやすいため、塗装やコーキングのメンテナンスを怠ると、内部から劣化が進みます。価格も比較的高めです。

【こんな人におすすめ!】

「断熱性や耐火性など、家の基本性能を最大限に高めたい」

種類⑤:タイル【高級感とメンテナンスフリーを両立】

外壁 タイル
  • 特徴
    粘土などを高温で焼き固めた陶器質の外壁材。
  • メリット
    高級感のある美しい外観と、塗装メンテナンスが原則不要という手軽さが最大の魅力。傷や紫外線にも非常に強く、美しさが長持ちします。
  • デメリット
    初期費用が他の外壁材に比べて非常に高額になります。また、地震などで剥がれ落ちるリスクもゼロではありません。

【こんな人におすすめ!】

「初期費用はかかっても、将来のメンテナンスの手間と費用をなくしたい」「重厚で高級感のある外観にしたい」

種類⑥:樹脂系サイディング【塩害・凍害に強い隠れた実力者】

樹脂サイディング
  • 特徴
    塩化ビニル樹脂(プラスチック)でできたサイディング。北米で主流です。
  • メリット
    素材自体に色が練り込まれているため塗装が不要で、腐食やサビの心配もありません。塩害や凍害に非常に強いため、沿岸部や寒冷地に適しています。
  • デメリット
    国内での普及率が低く、デザインの選択肢が少ないこと、施工できる業者が限られることが最大のネックです。

【こんな人におすすめ!】

「海の近くや雪国に住んでいる」「とにかくメンテナンスの手間をなくしたい」

種類⑦:木質系サイディング【本物だけが持つ、自然の風合い】

木質系サイディング
  • 特徴
    天然木に塗装や不燃処理を施したもの。
  • メリット
    本物の木だけが持つ、温かみのある美しい風合いが最大の魅力です。断熱性にも優れています。
  • デメリット
    水分に弱く、こまめな塗装メンテナンスが必須です。価格も高く、木材の扱いに慣れた専門業者に依頼する必要があります。

【こんな人におすすめ!】

「コストや手間がかかっても、本物の木の質感を外観に取り入れたい」

3. 後悔しない!外壁材の種類の選び方 3つのポイント

7つの種類の違いが分かったところで、最後にあなたの家に最適な外壁材を選ぶためのポイントを3つご紹介します。

  1. ポイント①:初期費用 vs メンテナンス費用
    「初期費用は安いが、定期的な塗装が必要な窯業系サイディング」と、「初期費用は高いが、メンテナンスが楽なタイル樹脂系サイディング」。どちらがあなたのライフプランや資金計画に合っていますか?30年スパンでのトータルコストを比較検討することが重要です。
  2. ポイント②:デザインの好み
    「モダンでシャープな外観が好きなら金属系」「温かみのある雰囲気が好きなら木質系モルタル」「豊富な選択肢から選びたいなら窯業系」。まずは、あなたがどんなデザインの家に住みたいかを明確にしましょう。
  3. ポイント③:住んでいる地域の気候
    「海の近くで塩害が心配なら樹脂系タイル」「冬の寒さや夏の暑さが厳しいなら断熱性の高いALC金属系」。地域の気序条件に合った性能を持つ外壁材を選ぶことで、より快適で長持ちする住まいになります。

4. まとめ

外壁材選びは、家の性能とデザイン、そして将来の家計まで左右する、家づくりの非常に重要なプロセスです。

  • まずは7種類の外壁材のメリット・デメリットを正しく理解する。
  • 「初期費用」だけでなく、「30年間のトータルコスト」で比較する。
  • 「デザインの好み」と「地域の気候」も重要な判断基準。

この記事で紹介した知識を参考に、住宅会社の担当者や設計士とじっくり相談し、あなたの理想の暮らしを叶える、最適な外壁材の種類を見つけてくださいね。

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