【古い家の台風対策】あなたの家は大丈夫？倒壊を防ぐための補強ポイントと今すぐできる防災術

「築40年の我が家、次の大型台風に耐えられるだろうか…」
「古い木造住宅だけど、どんな台風対策をすればいいの？」

趣があり、愛着の湧く「古い家」。しかし、毎年のように激甚化する台風のニュースを見るたび、その強度に大きな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、古い家、特に現在の建築基準法が制定される前に建てられた木造住宅は、台風に対して構造的な弱点を抱えていることが多く、適切な対策が不可欠です。

しかし、どこから手をつければいいのか分からないのが実情ですよね。

この記事では、そんな古い家にお住まいのあなたのために、

• なぜ古い家は台風に弱いのか？3つの構造的弱点
• 【プロが解説】倒壊を防ぐための「本気の補強リフォーム」4選
• 台風直前に自分でできる！コストをかけない緊急対策リスト
• 屋根、窓、外壁…場所別の具体的な対策方法

など、古い家を台風の脅威から守るための全知識を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します！

なぜ古い家は台風に弱いのか？知られざる3つの構造的弱点

最新の住宅と比較して、古い家には台風に対して不利な点がいくつか存在します。

1. 屋根の固定方法が古い

現在の住宅では屋根材を一枚一枚釘やビスで固定するのが常識ですが、古い瓦屋根（特に1995年以前）では、瓦を土の上に載せているだけの「土葺き工法」が多く見られます。これでは、下から吹き上げる強風で簡単に瓦が飛散してしまいます。また、古いトタン屋根も、留めている釘が錆びて抜けやすくなっています。

2. 壁の強度が不足している

古い木造住宅は、柱と梁で骨組みを作り、壁は土壁や薄い板であることが多く、建物全体で風の力（水平荷重）を受け止める「耐力壁」の概念が乏しい場合があります。そのため、強風で家全体が菱形に歪み、倒壊に至るリスクがあります。

3. 基礎と土台が緊結されていない

現在の住宅では、コンクリートの基礎と木造の土台を「アンカーボルト」で強固に連結するのが基本です。しかし、古い家ではこの緊結が不十分な場合や、石の上に柱が載っているだけの「石場建て」の場合があり、強風や地震で建物が基礎からズレたり、浮き上がったりする危険性があります。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル　0120-905-454　（平日・土曜　9:00～18:00）

【本気の対策】家を倒壊から守る！プロに頼むべき補強リフォーム4選

古い家の弱点を根本的に解消し、安心して住み続けるためには、専門家による本格的な補強リフォームが最も効果的です。

補強箇所	工事内容	費用の目安	効果
① 屋根	葺き替え工事	120万円～	古くて重い瓦やトタンを、軽量で固定が確実なガルバリウム鋼板や防災瓦に交換する。耐震性も向上。
② 壁	耐力壁の増設	50万円～	筋交いを入れたり、構造用合板を張ったりして、風圧に耐える強い壁を作る。
③ 基礎	基礎の補強・新設	80万円～	既存の基礎に鉄筋コンクリートを打ち増ししたり、アンカーボルトで土台と緊結したりする。
④ 窓	雨戸・シャッターの後付け	10万円～/箇所	飛来物から窓ガラスを守る最も確実な方法。窓が割れることによる家屋の倒壊リスクを激減させる。

これらの工事は高額になりますが、自治体によっては耐震・防災リフォームの補助金制度が利用できる場合があります。工事を検討する際は、お住まいの市区町村に問い合わせてみましょう。

【緊急対策】台風直前！お金をかけずに自分でできること

本格的なリフォームが間に合わなくても、諦めることはありません。台風が接近している時に、自分でできる最大限の対策を行いましょう。

家の外まわり

• 飛ばされそうなものは全て家の中へ：植木鉢、物干し竿、ゴミ箱、自転車など、少しでも動く可能性があるものは、たとえ重くても全て室内に避難させます。これらが飛んで窓を割るのが最も危険です。
• 側溝や雨樋の掃除：落ち葉や泥が詰まっていると、ゲリラ豪雨で雨水が溢れ、浸水の原因になります。
• プロパンガスのボンベを固定：しっかりと固定されているか確認し、緩んでいる場合はロープなどで補強します。

家の中

• 窓の補強：雨戸やシャッターがない窓は、内側から養生テープを米印（＊）に貼るだけでも、ガラスが割れた際の飛散を最小限に抑えられます。さらに段ボールを貼り付けるとより効果的です。
• カーテンを閉める：万が一ガラスが割れた場合に、室内に破片が飛び散るのを防ぎます。
• 貴重品や家電を高い場所へ：浸水のリスクがある地域では、大切なものを2階や棚の上など、できるだけ高い場所へ移動させておきましょう。

もし被害に遭ってしまったら…

万全の対策をしても、想定を超える台風で被害を受ける可能性はあります。
その際は、

1. 安全を確保し、被害状況の写真を撮る。
2. 信頼できる地元の工務店や屋根業者に連絡する。
3. 火災保険会社に連絡し、保険適用の可否を確認する。

という手順で、冷静に対処しましょう。古い家であっても、被害の原因が台風であれば、火災保険の「風災補償」が適用される可能性があります。

まとめ：古い家こそ、愛情のこもった台風対策を

今回は、築年数が経過した古い家の台風対策について、その弱点と具体的な補強方法を解説しました。

• 古い家は「屋根の固定方法」「壁の強度」「基礎の構造」に弱点を抱えていることが多い。
• 根本的な対策は、専門家による「屋根の葺き替え」や「耐力壁の増設」などの補強リフォーム。
• 台風直前には、家周りの片付けや窓の補強など、自分でできる最大限の対策を行う。
• 自治体の補助金や火災保険を賢く活用し、経済的負担を軽減することも可能。

古い家は、新築住宅にはない趣と、家族の歴史が詰まったかけがえのない財産です。その価値を未来に受け継いでいくためにも、弱点を正しく理解し、愛情のこもったメンテナンスと防災対策を施してあげることが何よりも重要です。

台風シーズンが来る前に、ぜひ一度、ご自宅の状態を見つめ直し、できることから対策を始めてみてください。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

【専門資格を持つ職人が対応】

弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です！」（50代・女性）
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」（40代・女性）

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。