屋根リフォーム(カバー工法)のデメリット

屋根カバー デメリット

 

 屋根の葺き替えリフォームでは、カバー工法が人気です。特にコロニアルやカラーベストから軽量で耐久性の高い金属屋根に葺き替えるケースで、コストの安さからカバー工法が選ばれることが多くなっています。しかし、カバー工法にはデメリットや注意点はないのでしょうか?ここでは、カバー工法の考えられるデメリットについてお伝えします。


屋根のカバー工法をおすすめする理由とは?

 屋根のカバー工法は、すでにある既存の古い屋根材はそのままにして、その上に新しい屋根材を重ね張りする代表的な屋根のリフォーム方法です。カバー工法は、重ね葺きの他、被せ張りと言われているところもあります。

 

 カバー工法が主流になった理由は、コロニアルの寿命の短さにあります。スレートの一種、コロニアルは、10~30年以内には、葺き替えしなければならないほど、劣化する屋根材です。

 

 そこで、葺き替えの際に、既存屋根の処分や撤去に関する手間や費用、工期などの負担をできる限り少なくするために、カバー工法という屋根の重ね葺きの工法が開発されてきました。そのため、葺き替え工事に比べると、カバー工法特有のデメリットが存在すると考えていただいたほうがいいでしょう。


十分な予算があればカバー工法はおすすめしない

 屋根工事業者や屋根リフォーム業者は、葺き替えできる十分な予算があれば、屋根の葺き替え工事をおすすめします。コスト面では、カバー工法のほうが、3~5割ほど安くなります。

 

 また、アスベスト入りのコロニアルスレートは、葺き替え時にさらに高額の費用がかかってしまいます。こうした理由から、予算のない方やお金をかけられない方には、費用の安いカバー工法(重ね葺き)をおすすめせざるを得ないということになります。


カバー工法のデメリットについて

 カバー工法で考えられるデメリットについて考えてみましょう。カバー工法は、屋根の上に屋根を設置しますので、二重屋根になってしまいます。必ず今よりも屋根の重量が重くなります。建物の基礎や主要構造部にも負担がかかります。

 

 耐震性が少し悪くなり、地震の際に揺れが大きくなってしまいます。カバー工法を使用すると、通常のメーカー保証が受けられないので注意が必要です。また、古い屋根材の不具合の箇所を修理していないと、新しい屋根材で覆われた後は、修理できません。

 

 湿気が多いと下地材が腐食して、逆に屋根の耐久性を落とす結果になってしまう場合があります。また、他にも火災保険の「風災・雹災・雪災」補償が受けられない可能性が高くなります。

 

 カバー工法により、原状と異なる屋根材に変わってしまっている場合は、屋根の修理が原状回復目的と認められないことがあるからです。カバー工法による屋根の葺き替え工事を考えている方は、メリットとデメリットをよく検討し、屋根工事業者にもよく相談したうえで工事の依頼を行いましょう。優良業者なら、お客様のことを考えた屋根の葺き替え工事プランを提案してくれます。

 

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