HOME » 屋根材の種類と特徴 » 板金工事 » 【費用で後悔しない】棟板金の浮き修理|工事費用の相場と安く抑える3つのコツをプロが解説

「屋根のてっぺんの板金が浮いてる…修理にいくらかかるんだろう?」
「訪問業者に『すぐ直さないと危ない』と言われたけど、提示された金額は妥当なの?」

ある日気づいた「棟板金(むねばんまん)の浮き」。放置すれば雨漏りや飛散のリスクがあると分かっていても、やはり一番気になるのは「修理費用」ですよね。

特に、修理費用は業者によって大きく異なり、相場を知らないまま契約してしまうと、思わぬ高額請求に繋がるケースも少なくありません。

そこでこの記事では、棟板金の浮き修理にかかるリアルな費用相場から、その費用の詳しい内訳、そして賢く費用を抑えるための3つのコツまで、屋根工事のプロが徹底的に解説します!

この記事を読めば、あなたは適正価格で質の高い修理を実現し、「費用で損をした…」という後悔を未然に防ぐことができます。

結論:棟板金の浮き修理にかかる費用相場は?

棟板金 釘抜け

まず、皆さんが一番知りたい結論から。棟板金の浮き修理にかかる費用は、劣化の症状によって大きく2つのパターンに分かれます。

修理内容工事の概要費用相場(足場代 別)
① 釘の打ち直し・コーキング補修浮いている釘を抜けにくいビスに交換し、継ぎ目をコーキングで補修する軽微なメンテナンス。1.5万円 ~ 8万円
② 棟板金 交換工事既存の板金と、その下地である貫板(ぬきいた)を丸ごと新しいものに取り替える本格的な修理。8万円 ~ 20万円

【最重要ポイント】

「浮き」が発生している場合、その原因である下地の貫板(木材)が腐食している可能性が非常に高いです。そのため、表面的な①の補修だけでは再発のリスクがあり、根本的な解決策は②の「交換工事」となるケースがほとんどです。安易に安い方の修理に飛びつかないよう注意しましょう。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

なぜこんなに高い?棟板金修理費用の「見えない内訳」

屋根葺き替え 足場

「たかが板金の修理で十数万円もするの?」と感じるかもしれません。しかし、その金額には、材料費以外にも様々な費用が含まれています。

費用内訳①:足場設置費用(15万円~20万円)

実は、棟板金修理で最も大きな割合を占めるのが「足場代」です。職人の安全確保と作業品質の向上のため、2階建て以上の住宅では足場の設置が法律で義務付けられています。

「足場なしで安くやりますよ」という業者は、安全意識が低い可能性があり危険です。足場は、あなたの家の修理を安全かつ丁寧に行うための必要経費だと考えましょう。

費用内訳②:材料費(数万円~)

新しい棟板金や貫板、ビス、コーキングなどの材料費です。貫板を腐りにくい樹脂製のものにしたり、板金を高耐久なSGL鋼板にしたりと、材料のグレードによって費用は変動します。

費用内訳③:工事費(技術料・人件費)

職人の技術料や人件費です。既存の板金や貫板を撤去する「解体・撤去費」や、それらを処分する「廃材処分費」もここに含まれます。

見積もりを見る際は、総額だけでなく、これらの項目がきちんと明記されているかを確認しましょう。「一式」としか書かれていない見積もりは不親切なので要注意です。

【賢い節約術】棟板金の修理費用を安く抑える3つのコツ

高額になりがちな修理費用ですが、賢く立ち回ることで無駄な出費を抑えることが可能です。

コツ1:火災保険の「風災補償」を活用する

もし、棟板金の浮きの原因が台風や強風である場合、加入している火災保険の「風災補償」が適用される可能性があります。適用されれば、自己負担額を大幅に減らすことができます。

【申請の流れ】

  1. 保険会社に連絡:「風で棟板金が浮いたので、保険を使いたい」と伝える。
  2. 修理業者に見積もりと被害写真の作成を依頼:保険申請に詳しい業者に依頼するのがスムーズです。
  3. 保険会社に書類を提出
  4. 保険会社の審査・認定
  5. 保険金の入金

「経年劣化ですね」と業者に言われた場合でも、近年の異常気象を考えると、過去の台風が原因である可能性は十分に考えられます。諦めずに一度、保険会社に相談してみる価値はあります。

コツ2:複数の業者から「相見積もり」を取る

これは鉄則です。必ず3社以上の業者から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。
相見積もりをすることで、

  • 地域の費用相場がわかる
  • 不当に高い業者や、安すぎて手抜きが疑われる業者を見抜ける
  • 価格競争が生まれ、値引き交渉の材料になる

といったメリットがあります。手間はかかりますが、これをやるかやらないかで、最終的な費用が数万円〜十数万円変わることも珍しくありません。

コツ3:「屋根・外壁塗装」と同時に行う

もし、あなたの家が築10年以上経過しているなら、屋根や外壁の塗装も検討すべき時期に来ています。

屋根塗装や外壁塗装を行う際にも、必ず足場を設置します。つまり、棟板金の修理と塗装を同時に行うことで、高額な足場代(15万円~20万円)を1回分まるまる節約できるのです。

「いずれは塗装も必要」と考えているなら、このタイミングでまとめてメンテナンスを行うのが、長期的に見て最も経済的で賢い選択と言えるでしょう。

「タダで直せる」は危険!訪問営業の甘い言葉に注意

Stop!

「近所から見たら、お宅の棟板金が浮いていますよ。火災保険を使えば無料で直せます」

こんな言葉で近づいてくる訪問営業には最大限の注意が必要です。彼らの目的は、高額な工事契約を取ることであり、中には不要な工事を勧めたり、保険金申請を悪用したりする悪質な業者も紛れています。

その場で契約を迫られても、「家族と相談します」と一度断り、必ず自分で探した別の業者にセカンドオピニオンを求めるようにしましょう。

まとめ:相場を知り、賢く交渉して、後悔のない棟板金修理を!

今回は、棟板金の浮き修理にかかる費用について、その相場と賢く抑えるコツを解説しました。

  • 棟板金の浮き修理は、下地交換を含めると10万円~20万円(+足場代)が相場。
  • 費用は「足場代」「材料費」「工事費」で構成される。見積もりで内訳を確認しよう。
  • 費用を抑えるには「火災保険の活用」「相見積もり」「塗装との同時施工」が有効。
  • 「無料で直せる」といった訪問営業の甘い言葉には乗らないこと。

棟板金の浮きは、放置すれば必ず大きなトラブルに繋がる、屋根からのSOSサインです。しかし、焦って一社の言い値で契約する必要は全くありません。

この記事で解説した費用の相場と節約のコツを武器に、複数の業者としっかりと交渉し、適正価格で質の高い修理を実現してください。それが、あなたの大切な住まいと資産を守るための最善の方法です。

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「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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