「うちの屋根のソーラーパネル、次の台風で飛ばされたりしないかな…」
「台風に備えて、何か自分でできる対策ってあるの?」
環境にも家計にも優しいソーラーパネル(太陽光パネル)。しかし、屋根の上に設置された大きな“板”である以上、大型台風の接近は大きな不安要素ですよね。
結論から言うと、現在のソーラーパネルは建築基準法に則り、瞬間最大風速60m/sもの強風に耐えられるよう設計されており、適切に施工されていれば、台風で簡単に飛散することはありません。
しかし、問題は「適切に施工されていれば」という条件付きであること。そして、どんなに頑丈な設備でも、経年劣化は避けられないという事実です。
この記事では、すでにソーラーパネルを屋根に設置しているあなたが、安心して台風シーズンを迎えるために、
- ソーラーパネル屋根が台風被害に遭う、本当の原因とは?
- 台風前に絶対やるべき!プロ直伝の「セルフチェックリスト」
- 業者に点検を依頼する際に、必ず確認すべき3つのポイント
- 万が一被害に遭った場合に使える保険と、その注意点
など、ソーラーパネル屋根の台風対策のすべてを、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!
「基準はクリアしているはず」なのに…なぜソーラーパネルは被害に遭うのか?
風速60m/sに耐える設計なのに、なぜ台風でソーラーパネルが飛んだり、壊れたりする事故が後を絶たないのでしょうか。その原因は、パネルそのものの性能ではなく、主に以下の3点に集約されます。
- 施工不良・手抜き工事
最も多い原因です。パネルを固定する金具の数が足りなかったり、ネジの締め付けが甘かったり、屋根材に合わない工法で無理やり設置したり…。見えない部分だからこそ、ずさんな工事が行われていると、台風の強風に耐えきれず、パネルが架台(土台)ごと剥がれてしまうことがあります。 - 経年劣化による固定力の低下
長年、雨風や紫外線にさらされることで、パネルを固定しているボルトやネジが緩んだり、錆びたりします。また、パネルを支える架台自体が劣化することもあります。設置から10年以上経過している場合は、特に注意が必要です。 - 飛来物による物理的な破損
ソーラーパネル自体は飛散しなくても、近隣から飛んできた瓦や看板、庭の植木鉢などが直撃し、パネル表面のガラスが割れてしまうケースです。パネルが割れると、発電効率が落ちるだけでなく、漏電による感電や火災のリスクがあり非常に危険です。
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【台風シーズン前に!】屋根に登らずできる!安全セルフチェックリスト
専門的な点検はプロに任せるべきですが、ご自身で確認できる危険のサインもあります。台風が来る前に、安全な場所からチェックしてみましょう。
- 【チェック1】パネルの見た目に異常はないか?
地上や2階の窓から、双眼鏡などを使ってパネルの表面を確認します。
✅ ガラスにひび割れや、鳥のフンとは違う明らかな傷はないか?
✅ パネルの位置がズレていたり、浮き上がっていたりしないか? - 【チェック2】架台(土台)や配線はしっかりしているか?
パネルを支えている金属のフレームや、そこから伸びる配線を確認します。
✅ 架台に目立つサビや変形はないか?
✅ 配線がぶら下がったり、固定が外れたりしていないか? - 【チェック3】発電量に異常はないか?
室内のモニターで、日々の発電量をチェックする習慣をつけましょう。
✅ 天気が良い日なのに、明らかに発電量が少ない日が続いていないか?
(パネルの破損や内部の故障が原因の可能性があります)
これらのチェックで一つでも異常が見つかった場合は、台風が来る前に専門の業者に詳しい点検を依頼することをお勧めします。
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プロによる定期点検|業者に依頼する際に必ず確認すべき3つのこと
資源エネルギー庁は、ソーラーパネルの4年に1度の定期点検を推奨しています。業者に点検を依頼する際は、以下のポイントを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
- メーカーの施工認定(ID)を持っているか?
大手ソーラーパネルメーカーは、適切な施工技術を持つ業者を「認定施工店」としてIDを発行しています。認定店であれば、メーカーの定める正しい基準で施工・点検を行ってくれるため安心です。 - 点検内容と報告書は詳細か?
「目視で確認しました」だけでは不十分です。パネル一枚一枚のネジの緩みをトルクレンチで確認したり、専用の機器で電気的な測定を行ったりと、具体的にどんな点検をしてくれるのかを事前に確認しましょう。詳細な写真付きの報告書を提出してくれる業者は信頼できます。 - アフターフォローや保証は充実しているか?
点検後の保証や、万が一トラブルが起きた際の対応についても確認しておきましょう。地域で長く営業している業者なら、迅速に対応してくれる可能性が高いです。
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もし台風で被害に遭ってしまったら?使える保険と対処法
万全の対策をしていても、想定を超える台風で被害に遭う可能性はゼロではありません。万が一の際に使える保険と、その後の正しい対処法を知っておきましょう。
| 保険の種類 | 補償される内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 火災保険(風災補償) | 【自分のパネルの修理】 台風でパネルが破損・飛散した場合の修理費用を補償。 | 設置後に保険会社へ通知していないと、十分な補償が受けられない可能性あり。 |
| 個人賠償責任保険 | 【他人への損害賠償】 飛んだパネルが隣家や通行人に被害を与えた場合の賠償金を補償。 | 火災保険の特約として加入することが多い。単独での契約は少ない。 |
| メーカーの自然災害補償 | 【自分のパネルの修理】 メーカーや施工店が提供する有償の保証。台風などの自然災害による損害を補償。 | 施工店によっては加入していない場合もある。購入時に確認が必要。 |
被害発生時のNG行動と正しい手順
- 【NG】絶対に自分でパネルに触らない!
破損したパネルは、光が当たっている限り発電し続けており、高圧電流が流れている可能性があります。感電すると命に関わります。絶対に触ったり、自分で修理しようとしたりしないでください。 - 【手順①】施工業者と保険会社に連絡
まずは、パネルを設置した業者に連絡し、状況を伝えます。同時に、契約している保険会社にも連絡し、保険申請の意思を伝えます。 - 【手順②】被害状況の写真を撮る
安全な場所から、被害の状況が分かる写真を複数枚撮影しておきましょう。保険申請の際に重要な証拠となります。
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まとめ:ソーラーパネルの台風対策は「信頼できる施工」と「定期的な点検」が全て
今回は、ソーラーパネル屋根の台風対策について、被害の本当の原因と具体的な予防策を解説しました。
- ソーラーパネルが台風で飛ぶ主な原因は「施工不良」と「経年劣化」。
- 台風シーズン前には、地上から安全に「パネルの傷」「架台のサビ」「発電量」をセルフチェック。
- 4年に1度は、メーカー認定の専門業者による定期点検で、見えない劣化を確認する。
- 万が一の被害に備え、火災保険の内容を確認し、必要であれば賠償責任保険にも加入しておく。
ソーラーパネルは、20年以上もの長きにわたってあなたの家のエネルギーを生み出し続ける、大切な資産です。その性能を最大限に引き出し、台風のリスクから守るためには、設置時の「信頼できる業者選び」と、設置後の「愛情のこもった定期点検」が何よりも重要です。
この記事を参考に、万全の対策で、安心して台風シーズンを乗り切りましょう。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
【累計6,000件以上の施工実績】
屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
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弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。
【お客様の声】
「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
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