HOME » 屋根の修理費用・見積 » 見積書のチェックポイント » 【種類別】屋根の棟修理の費用はいくら?棟板金・棟瓦の工事相場と火災保険の活用法を解説

「屋根のてっぺんの板金が浮いている気がする…」
「台風の後、瓦のてっぺんがズレてしまったけど、修理にいくらかかるの?」

屋根の最も高い場所にある「棟(むね)」。実は、この部分は屋根の中で最も風雨の影響を受けやすく、トラブルが非常に多い場所です。

棟の損傷を放置すると、雨漏りを引き起こし、家の構造自体を傷めてしまう深刻な事態に繋がりかねません。しかし、いざ修理をしようにも「どんな工事が必要で、費用はいくらかかるのか」分からず、不安に思う方がほとんどではないでしょうか。

この記事では、そんな「屋根の棟」の修理費用に徹底的にフォーカスし、

  • ご自宅の棟の種類と劣化サイン
  • 修理方法ごとの詳しい費用相場
  • 見積書でチェックすべきポイント
  • 費用を賢く抑える火災保険の活用法

まで、初心者の方にも分かりやすく完全ガイドします。正しい知識で、大切なお住まいを雨漏りのリスクから守りましょう。

【STEP1】まずは自宅の屋根棟をチェック!2つの種類と劣化サイン

ポイント

屋根の棟には、使われている屋根材によって大きく2つの種類があります。修理方法と費用が全く異なるため、まずはご自宅がどちらのタイプか確認しましょう。

① 棟板金(むねばんきん):スレート・金属屋根の場合

棟板金撤去

スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)や金属屋根の頂上にかぶせられている金属製の部材です。

  • 費用相場(修理)約10万円~40万円
  • 修理のタイミング:10年~15年が目安
  • 主な劣化サイン
    • 釘が浮いている、抜けている
    • 板金にサビや変色がある
    • 板金がめくれている、変形している
    • 強風時にガタガタと音がする

② 棟瓦(むねがわら):瓦屋根の場合

漆喰修理

和瓦や洋瓦といった瓦屋根の頂上に積まれている、瓦製の部材です。瓦と屋根面の隙間は「漆喰(しっくい)」で埋められています。

  • 費用相場(修理)約5万円~50万円
  • 修理のタイミング:20年~30年が目安
  • 主な劣化サイン
    • 漆喰が黒ずんでいる、剥がれている
    • 棟瓦がズレている、歪んでいる
    • 棟全体が崩れている
    • 瓦が割れている、落下している

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【STEP2】【棟板金】の修理方法と費用相場

棟板金取替

棟板金の修理は、劣化の進行度によって工事内容が変わります。

修理方法費用相場(足場代別途)こんな症状の時に必要
釘の打ち直し・コーキング補強1.5万~4万円釘が少し浮いている程度の初期症状
棟板金の交換5,000円~12,000円/m
(総額 約10万~40万円)
サビや変形、めくれなど、板金自体の劣化が激しい場合

費用の内訳例(棟板金12m交換の場合)

棟修理の費用は、工事費だけでなく「足場代」が大きな割合を占めます。

費目単価数量金額(目安)
足場代750円200㎡150,000円
養生代200円200㎡40,000円
棟板金の交換5,000円12m60,000円
諸経費25,000円
合計275,000円

【STEP3】【棟瓦】の修理方法と費用相場

棟瓦の修理は、主に「漆喰」と「瓦の積み方」のどちらに問題があるかで工事が決まります。

修理方法費用相場(足場代別途)こんな症状の時に必要
漆喰の詰め直し(補修)4,000円~7,000円/m
(総額 約5万~15万円)
漆喰のひび割れや剥がれが見られる場合
棟瓦の積み直し(取り直し)10,000円~20,000円/m
(総額 約12万~50万円)
棟瓦のズレや歪みが大きい、棟が崩れている場合

費用の内訳例(棟瓦12mの漆喰補修+積み直しの場合)

棟瓦の修理は、瓦の段数や漆喰を塗る面積(片面か両面か)によっても費用が変動します。

費目単価数量金額(目安)
費目単価数量金額(目安)
足場代750円200㎡150,000円
養生代200円200㎡40,000円
漆喰の詰め直し(両面)6,000円12m72,000円
棟瓦の積み直し8,000円12m96,000円
諸経費35,800円
合計393,800円

なぜ放置は危険?棟の劣化が引き起こす深刻なリスク

「少しのズレだから大丈夫だろう」と棟の修理を放置すると、以下のような深刻なトラブルに発展する可能性があります。

  • 雨漏りの発生
    棟の隙間から侵入した雨水は、屋根裏の木材を腐らせ、カビやシロアリを発生させる原因になります。気づいた時には、家の構造自体に大きなダメージが及んでいることも少なくありません。
  • 棟の飛散・落下による二次被害
    固定が甘くなった棟板金や棟瓦は、台風や地震の際に飛散・落下し、隣家や通行人に被害を与えてしまう危険性があります。

小さな劣化サインを見逃さず、早めに専門家に見てもらうことが、結果的に修理費用を抑え、大きな事故を防ぐことに繋がります。

修理費用を賢く抑える!火災保険の活用法

保険証券

棟の修理費用は高額になりがちですが、破損の原因が自然災害であれば、費用負担を大幅に軽減できる可能性があります。

火災保険の「風災補償」をチェック!

ご加入の火災保険に「風災・雪災・雹災」の補償が付いていれば、台風や強風、大雪、雹(ひょう)によって棟が破損した場合、その修理費用が保険金で支払われることがあります。

【適用される可能性が高いケース】

  • 台風で棟板金がめくれた、飛んでいった。
  • 強風で棟瓦がズレた、崩れた。

経年劣化による損傷は対象外ですが、「原因が経年劣化か自然災害か」の判断は専門家でなければ難しい場合が多いです。まずは諦めずに、保険申請のサポート経験が豊富な修理業者に相談してみましょう。

【申請の流れ】

  1. 保険会社へ連絡:被害があったことを報告します。
  2. 業者へ依頼:修理業者に被害状況の写真撮影と修理見積書の作成を依頼します。
  3. 書類の提出:保険会社から送られてくる申請書類と、業者から受け取った書類を提出します。
  4. 鑑定人の調査・認定:保険会社の鑑定人が被害状況を調査し、保険金額が決定します。
  5. 保険金の入金:認定されれば、指定口座に保険金が振り込まれます。

失敗しない業者選び!見積書で見るべき3つのポイント

屋根工事 見積もり
  1. 詳細な内訳が記載されているか
    「棟修理工事 一式 〇〇円」といった大雑把な見積もりはNG。「棟板金交換 〇m」「漆喰補修 〇m」のように、工事内容と数量、単価が明確に記載されているか確認しましょう。
  2. 足場の必要性について丁寧な説明があるか
    費用の大部分を占める足場について、なぜ必要なのか(または不要なのか)を、安全性や作業品質の観点からしっかり説明してくれる業者は信頼できます。
  3. 相見積もりを嫌がらないか
    複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」は、適正価格を知るために不可欠です。これを嫌がるそぶりを見せる業者は避け、3社程度から見積もりを取って比較検討しましょう。

まとめ

屋根の棟は、お住まいを雨漏りから守る非常に重要な部分です。劣化サインを見つけたら、決して放置せず、早めに専門業者に相談することが大切です。

  • 修理費用:棟の種類や工事内容によるが、10万円~50万円が中心(足場代含む)。
  • 費用を抑えるコツ:破損原因が自然災害なら、火災保険の申請を検討する。
  • 業者選び相見積もりを取り、詳細な見積書で比較検討することが失敗しない秘訣。

この記事を参考に、適正な価格で質の高い修理を行い、これからも安心して暮らせる住まいを維持してください。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

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弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

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