HOME » その他の工事 » 雨樋修理、雨樋工事 » 雨樋の掃除ガイド|自分でできる安全な方法と費用、放置が招く深刻な5大トラブルと専門家が教える予防策

「最近、雨が降るたびに雨樋から水が滝のように溢れて、庭が水浸しになる…」
「家の周りに落ち葉や泥がやたらと溜まるけど、もしかして雨樋が詰まっているサイン?」
「雨樋の掃除って、自分でできるもの?それとも専門業者に頼むべき?費用は一体いくらくらい?」

家の屋根の縁をぐるりと囲み、黙々と雨水を集め、流し続ける「雨樋」。普段はその存在を意識することすらない、まさに「縁の下の力持ち」ですが、この重要なパーツがひとたび機能を失うと、住まいに深刻なダメージを与え始めます。

雨樋が落ち葉や土砂で詰まってしまうと、行き場を失った雨水は想定外の場所から溢れ出し、外壁を汚し、建物の基礎を蝕み、最悪の場合は雨漏りや構造体の腐食、シロアリ被害といった、取り返しのつかないトラブルを引き起こす引き金となるのです。

この記事では、そんな見過ごされがちながらも極めて重要な「雨樋の掃除」に徹底的にフォーカスし、

  • なぜ雨樋は詰まるのか?その根本的な原因とご自宅の環境チェック
  • 【放置の末路】詰まりが引き起こす、本当に怖い5つのトラブル
  • 【DIY編】自分でできる安全な掃除方法と、ホームセンターで揃う便利な道具
  • 【業者依頼編】プロに頼むべきケースと、気になる費用相場
  • 【予防策】もう詰まらせない!効果的な対策グッズとメンテナンスの極意

まで、雨樋掃除に関するあらゆる情報を、初心者の方にも分かりやすく、そしてどこよりも詳しく解説していきます。

なぜ詰まる?あなたの家の雨樋を詰まらせる3大原因

雨樋修理

まず、なぜ雨樋は詰まってしまうのでしょうか。その原因を正しく理解することで、ご自宅が詰まりやすい環境にあるのか、そしてどのような対策が有効かが見えてきます。

原因詳細と特徴ご自宅のチェックポイント
① 落ち葉・枝・花びら最も頻繁に見られる、詰まりの王道とも言える原因です。風によって運ばれた落ち葉や桜の花びらが雨樋に溜まり、雨水を含むことで腐葉土のように固まり、強力な「ダム」を形成します。大きな枝が一本引っかかるだけで、そこからゴミが溜まり始めることも少なくありません。家のすぐ近くに、公園、学校の校庭、神社の境内、隣家の庭木など、ご自宅の屋根より高い落葉樹はありませんか?
② 土・砂・ホコリ強風によって巻き上げられた土や砂、車の排ガスに含まれるホコリなどが、雨水と共に雨樋に流れ込み、長年の歳月をかけてヘドロ状に蓄積します。特に、雨樋の勾配が緩やかな部分に溜まりやすく、一度固まると非常に厄介です。家の周りに畑やグラウンド、砂利の駐車場はありませんか?交通量の多い幹線道路に面していませんか?
③ 鳥の巣・動物の死骸などカラスやスズメ、ハトなどが、天敵から身を守るための安全な場所と勘違いして、雨樋の軒樋や集水器(じょうご)の中に巣を作ることがあります。大量の藁や小枝などが複雑に絡み合い、頑固な詰まりの原因となります。また、稀にネズミや鳥の死骸が詰まっているケースもあります。最近、家の周りで鳥が頻繁にさえずっていたり、巣材を運んでいる様子を見かけたりしませんか?

「うちは都会だから大丈夫」「木も近くにない」と思っていても、「塵も積もれば山となる」ということわざ通り、どんな家でも長年掃除をしなければ、どこからか飛んできたビニールゴミや、砂・ホコリなどで詰まる可能性は十分にあります。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【放置は危険!】雨樋の詰まりが引き起こす、本当に怖い5大トラブル

ポイント

「少し水が溢れるくらい、大したことないだろう」と詰まりを放置するその判断が、家の寿命を確実に縮める深刻な事態につながる可能性があります。

  1. 外壁の汚損・劣化促進
    溢れ出した雨水が常に外壁を伝って流れることで、黒ずんだ筋状の汚れが付着し、外観を著しく損ないます。さらに、常に湿った状態が続くことで、塗装の劣化を早め、外壁材そのものにカビや苔が根を張り、腐食の原因となります。
  2. 建物の基礎へのダメージとシロアリ被害
    雨樋から地面に直接叩きつけられた雨水は、泥水を跳ね上げて建物の基礎コンクリートを汚し、中性化を促進させて強度を低下させます。何より怖いのは、基礎周りの土壌が常に湿った状態になることで、湿気を好むシロアリを呼び寄せてしまうことです。シロアリ被害は、家の耐震性を根本から破壊する、最も避けたいトラブルの一つです。
  3. 雨漏りの誘発
    溢れた水が、外壁のひび割れや、普段は雨水が直接かからないサッシの隙間などから建物内部に浸入し、予期せぬ場所からの雨漏りを引き起こすことがあります。
  4. 騒音によるご近所トラブル
    本来、雨樋の中を静かに流れるはずの雨水が、屋根の軒先から「バシャバシャ」「ボタボタ」と地面や下屋根に叩きつけられる音は、意外と大きな騒音となります。特に夜間は響きやすく、ご近所との思わぬトラブルの原因になることも。
  5. 雨樋自体の破損・変形
    詰まった落ち葉や土砂、そしてそこに溜まった水の重みは相当なものです。その荷重に耐えきれず、雨樋自体が歪んだり、壁に固定している支持金具が外れたりして、最終的には雨樋の破損・落下につながります。こうなると、単なる掃除では済まず、高額な交換修理が必要になってしまいます。

雨樋の掃除、自分でできる?プロに頼むべき?【安全第一の判断基準】

雨樋の掃除は、状況によっては自分で行うことも可能です。しかし、高所での作業には常に危険が伴います。DIYで行う範囲と、プロに任せるべき範囲をしっかり見極めましょう。

自分でできる安全な掃除方法と、あると便利な道具

脚立などを使わずに、地上から安全に手が届く範囲、もしくは安定した1階の屋根の上から作業できる範囲の掃除に限られます。

【準備するもの】

  • 安全装備: ヘルメット、滑りにくい靴、軍手・ゴム手袋(鳥のフンなどから手を守るため)
  • ゴミ取り道具: トング、移植ごて(小型のシャベル)、ほうき、ちりとり、ゴミ袋
  • 仕上げ道具: 長いホース、バケツ
  • あると便利な専門道具(ホームセンターで購入可能):
    • 雨樋専用ブラシ/スクレーパー: 雨樋のカーブにフィットし、ゴミをかき出しやすい。
    • パイプクリーナー(ワイヤーブラシ): 竪樋(たてどい)の内部など、手の届かない場所の頑固な詰まりを解消するのに役立ちます。

【掃除の手順】

  1. 安全確保: 必ず動きやすい服装で。脚立を使う場合は、平らで安定した場所に設置し、絶対に一人では作業せず、必ず誰かに支えてもらうこと。
  2. 大きなゴミの除去: 軒樋に溜まった落ち葉や枝、泥などを、トングや手で大まかに取り除き、ゴミ袋に入れます。
  3. 細かいゴミの除去: 取りきれない細かいゴミやヘドロを、ほうきや専用ブラシで集めて取り除きます。
  4. 集水器の確認: 雨水が集まる集水器(じょうご)の部分は特に詰まりやすいので、念入りにゴミを取り除きます。
  5. 通水確認: ホースで集水器から水を流し入れ、竪樋を通ってスムーズに地面まで排水されるかを確認します。流れが悪い場合は、パイプクリーナーを使って内部の詰まりを解消します。

プロに依頼すべきケース【DIYは絶対にNG!】

Stop!

以下の場合は、無理をせず専門業者に依頼してください。数万円の費用を惜しんだ結果、取り返しのつかない事故につながるケースが後を絶ちません。

  • 2階以上の高所にある雨樋の掃除
  • 屋根の勾配が急で、自力で乗るのが危険な場合
  • 詰まりがひどく、ヘドロ状に完全に固まってしまっている場合
  • 掃除中に、雨樋のひび割れや歪み、金具の外れなど、明らかな破損を見つけた場合
  • 何度掃除しても、すぐに同じ場所が詰まってしまう場合(雨樋の勾配不良の可能性)

雨樋掃除を業者に頼んだ場合の費用相場

見積もり 屋根修理

専門業者に雨樋掃除を依頼した場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。

工事内容費用相場の目安備考
雨樋の清掃(一式)1万円 ~ 3万円家の大きさや雨樋の総延長、詰まりの度合いによって変動します。
高圧洗浄機を使用する場合費用に加算される可能性ありヘドロ状の汚れがひどい場合に有効ですが、古い雨樋だと破損のリスクもあります。
落ち葉除けネットの設置4,500円~/m詰まりの根本的な予防策として、清掃と同時に行うのがおすすめです。

費用のポイント:

  • 多くの業者は「一式」で見積もりを出しますが、事前にどの範囲の作業が含まれるのか(軒樋だけか、竪樋も含むかなど)をしっかり確認しましょう。
  • 足場を組まなければ作業できないほど危険な立地の場合は、別途足場代(15万円~)がかかることがあります。

もう詰まらせない!掃除の手間を激減させる効果的な予防策

雨樋 ネット

毎年、落ち葉のシーズンになると掃除に悩まされる…という方には、詰まりを未然に防ぐための対策グッズの設置を強くおすすめします。

  • 落ち葉除けネット/シート
    雨樋の上に、樹脂製や金属製のネットまたはシートを被せることで、大きな落ち葉やゴミが雨樋内部に入るのを物理的に防ぎます。雨水は網目やスリットを通り抜けて流れる仕組みです。これにより、掃除の頻度を劇的に減らすことができます。

まとめ:定期的な雨樋掃除は、家を長持ちさせる最も簡単で効果的なメンテナンス

今回は、雨樋の掃除について、その重要性から具体的な方法、費用、そして予防策までを、網羅的に詳しく解説しました。

  • 雨樋の詰まりは、落ち葉や土砂が主な原因で、どんな環境の家でも起こりうる。
  • 詰まりを放置すると、外壁の劣化や雨漏り、シロアリ被害など、深刻な二次被害につながる。
  • DIYでの掃除は、地上から安全にできる範囲にとどめ、2階以上の高所は必ずプロに依頼する。
  • 業者に依頼した場合の費用相場は1万~3万円程度。落ち葉除けネットの設置も非常に有効。

雨樋の掃除は、家の健康状態を維持するための、いわば「定期検診」であり「血管のお掃除」のようなものです。特に、雨量が増える梅雨前と、落ち葉が多くなる秋の終わり年2回を目安に、ご自宅の雨樋の状態をチェックする習慣をつけましょう。
早め早めの対処が、家の寿命を延ばし、将来的に発生するであろう高額な修理費用を防ぐための、最も賢明で確実な方法なのです。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

【専門資格を持つ職人が対応】

弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

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