「家の瓦屋根、古くなってきたけど、どんなリフォームをすればいいんだろう?」
「瓦屋根のリフォームって、費用はどれくらいかかるの?」
日本の伝統的な景観を作る瓦屋根。しかし、築年数が経つにつれて、見た目の劣化や地震への不安からリフォームを考える方も多いのではないでしょうか。
実は、瓦屋根のリフォームは、ご自宅の瓦が「和瓦(粘土瓦)」なのか「セメント瓦」なのかによって、最適な方法と費用が全く異なります。この違いを知らないまま業者に相談すると、不要な工事を勧められたり、本来必要なメンテナンスを見過ごされたりする可能性も。
この記事では、瓦屋根リフォームの全体像を掴んでいただくため、「瓦の種類」という最も重要なポイントから、具体的なリフォーム方法、費用相場、そして費用を抑えるコツまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
【最重要】リフォームの第一歩!自宅の瓦の種類を確認しよう
まずは、ご自宅の屋根がどちらのタイプか確認してみましょう。これが最適なリフォームを選ぶための最も重要なステップです。
| 種類 | 和瓦(粘土瓦・陶器瓦) | セメント瓦 |
|---|---|---|
| 写真 | (粘土を焼き固めた瓦の写真) | (セメントを塗装した瓦の写真) |
| 原料 | 粘土(陶器と同じ) | セメント、砂 |
| 特徴 | ・塗装は不要 ・色褪せしない ・非常に長寿命(50年以上) | ・定期的な塗装が必要 ・経年で色褪せ、塗膜が剥がれる ・寿命は30~40年 |
| 見分け方 | ・表面にツヤがある(釉薬瓦) ・色のムラが味わいになっている ・塗装の剥がれがない | ・表面がざらざらしている ・コケが生えやすい ・塗装が剥がれて下のセメント地が見えている |
ご自宅の瓦がどちらか判断できましたか?それでは、それぞれの種類に合わせた最適なリフォーム方法を見ていきましょう。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)
【和瓦(粘土瓦)】のリフォーム方法と費用相場
基本方針:「瓦は再利用し、見えない下地をメンテナンスする」
和瓦は非常に長持ちするため、瓦自体に問題がなければ再利用するのが基本です。しかし、瓦の下にある防水シートは20~30年で寿命を迎えるため、そちらのメンテナンスが中心となります。
① 葺き直し工事【費用相場:100万~180万円】
雨漏りしている場合や、築20~30年が経過した場合におすすめの、和瓦リフォームの王道です。
一度瓦をすべて剥がし、劣化した防水シートや下地(野地板)を新しく交換した後、取り外した瓦を再利用してきれいに並べ直す工事です。瓦の購入費用がかからないため、葺き替えより安価になることが多いです。
② 葺き替え工事【費用相場:120万~250万円】
瓦自体の劣化(多数の割れなど)が激しい場合や、屋根を軽くして耐震性を高めたい場合におすすめです。
既存の瓦と下地をすべて撤去し、新しい屋根材を設置します。新しい瓦に交換するだけでなく、軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板など)に替えることで、建物への負担を大幅に減らし、地震対策としても非常に有効です。
③ 部分的な補修工事【費用相場:5万~30万円】
台風で瓦が数枚割れた、棟の漆喰が剥がれたなど、被害が限定的な場合の工事です。
割れた瓦の交換やズレの修正、漆喰の詰め直しなどを行います。足場が不要な軽微な修理であれば、費用を大きく抑えることが可能です。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
【セメント瓦】のリフォーム方法と費用相場
基本方針:「塗装で防水機能を維持し、寿命が来たら葺き替える」
セメント瓦は瓦自体に防水性がなく、表面の塗装によって守られています。そのため、塗装のメンテナンスが不可欠です。
① 塗装工事【費用相場:25万~40万円】
築10年前後で、色褪せやコケが気になり始めた場合におすすめのメンテナンスです。
高圧洗浄で汚れを落とし、専用の塗料で再塗装することで、防水機能を回復させます。放置するとセメント自体が水を吸って劣化し、雨漏りの原因になります。
② 葺き替え工事【費用相場:100万~180万円】
塗装では対応できないほど劣化が進んでいる場合や、雨漏りが発生している場合に行います。
現在セメント瓦はほとんど生産されていないため、軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板など、別の屋根材に葺き替えるのが一般的です。塗装メンテナンスの手間から解放されるというメリットもあります。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
あなたに最適なリフォームは?症状別おすすめ工事まとめ
| こんな症状・ご希望ありませんか? | 和瓦(粘土瓦)の場合 | セメント瓦の場合 |
|---|---|---|
| 雨漏りしている | 葺き直し or 葺き替え | 葺き替え |
| 築20~30年が経過した | 葺き直し(下地メンテナンス) | 葺き替えを検討 |
| 地震が心配・屋根を軽くしたい | 葺き替え(軽量な屋根材へ) | 葺き替え(軽量な屋根材へ) |
| 瓦が数枚割れている・ズレている | 部分補修 | 部分補修 + 塗装も検討 |
| 色褪せ・コケが目立つ | (基本的には問題なし) | 塗装 |
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
瓦屋根リフォームの費用を賢く抑える3つの方法
高額になりがちなリフォーム費用ですが、賢く抑える方法があります。
- 火災保険の活用を検討する
台風や大雪などの自然災害によって屋根が破損した場合は、火災保険が適用される可能性があります。経年劣化は対象外ですが、一度ご自身の保険内容を確認してみましょう。 - 補助金・助成金制度を調べる
お住まいの自治体によっては、屋根の軽量化による耐震リフォームや、断熱性向上を目的とした省エネリフォームに補助金を出している場合があります。工事契約前に申請が必要なため、事前に確認することが重要です。 - 必ず複数の業者から相見積もりを取る
最も簡単で効果的な方法です。3社以上から見積もりを取り、費用と提案内容を比較することで、適正価格が分かり、信頼できる業者を選ぶことができます。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
まとめ
瓦屋根のリフォームを成功させる秘訣は、まずご自宅の瓦の種類を正しく知り、その特性に合った工事を選ぶことです。
- 和瓦(粘土瓦)なら、瓦を活かす「葺き直し」が基本。耐震性を高めたいなら「葺き替え」も選択肢に。
- セメント瓦なら、定期的な「塗装」が必須。劣化が進んだら「葺き替え」でメンテナンスフリーに。
リフォームは決して安い買い物ではありません。しかし、適切な時期に適切なメンテナンスを行うことが、大切なお住まいに長く安心して住み続けるための最良の投資となります。まずは信頼できる専門業者に屋根の状態を正確に診断してもらい、ご自宅に最適なリフォームプランを相談することから始めましょう。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
【累計6,000件以上の施工実績】
屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
【専門資格を持つ職人が対応】
弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。
【お客様の声】
「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。