「うちのベランダやバルコニー、そろそろ防水工事が必要かな?」
「ベランダやバルコニーの防水って、一体何年もつの?」
マイホームのベランダやバルコニーは、洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだり、時にはリラックススペースになったりと、暮らしに彩りを与えてくれる大切な空間ですよね。しかし、ベランダやバルコニーは屋根と違って雨や紫外線に直接さらされ、人が歩行することも多いため、家の中でも特に傷みやすい場所の一つなんです。
防水機能が低下したまま放置してしまうと、雨漏りを引き起こし、建物の構造自体を傷めてしまう可能性も…。そうなる前に、ベランダやバルコニー防水の寿命やメンテナンスについて正しい知識を身につけておくことが大切です。
この記事では、「ベランダやバルコニー防水の寿命って何年なの?」という疑問にお答えするとともに、劣化のサイン、防水工事の種類、長持ちさせるためのメンテナンス方法、気になる費用相場まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します!
この記事を読めば、こんなことが分かります!
- ベランダやバルコニー防水の平均的な寿命
- 見逃したくない!ベランダやバルコニー防水の劣化サイン
- 防水工事にはどんな種類があるの?特徴と費用を一挙公開
- 今日からできる!ベランダやバルコニー防水を長持ちさせる秘訣
- 防水工事を頼むときの注意点
大切なマイホームを長持ちさせるために、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
ベランダ・バルコニー防水の寿命は何年?【種類別】目安を知ろう
「ベランダやバルコニー防水の寿命」と一言で言っても、実はベランダやバルコニーの床面はいくつかの層で構成されており、それぞれの寿命が異なります。
一般的に、ベランダやバルコニーの床は下地の上に「防水層」があり、その防水層を保護するために「トップコート」が塗られています。
- トップコートの寿命:約5年
- 防水層を紫外線や摩擦から守る保護膜の役割。
- 比較的劣化が早く、5年程度での塗り替えが推奨されます。
- 防水層の寿命:約10年~15年
- 雨水の侵入を防ぐ最も重要な層。
- 防水層の種類によって耐用年数が変わります。
防水層が劣化してしまうと、雨漏りのリスクが一気に高まります。トップコートの定期的なメンテナンスが、防水層を長持ちさせ、結果的にベランダやバルコニー全体の寿命を延ばすことにつながるのです。
では、代表的な防水層の種類別に、それぞれの寿命の目安を見ていきましょう。
防水層の種類 | 一般的な寿命(耐用年数) | 特徴 |
---|---|---|
FRP防水 | 約10年~15年 | 軽量で強度が高い。戸建て住宅のベランダやバルコニーに多い。紫外線にやや弱い。 |
ウレタン防水 | 約7年~15年 | 液体状で施工しやすく複雑な形状にも対応。比較的安価。 |
(密着工法:7~10年) | ||
(通気緩衝工法:10~15年) | ||
シート防水 | 約10年~15年 | 塩ビやゴム製のシートを貼り付ける。広い面積向き。凹凸が多い場所は不向き。 |
アスファルト防水 | 約12年~25年 | 耐久性が高いが、重量がある。主に鉄骨造の屋上などで使用される。 |
※上記はあくまで目安であり、立地条件や使用状況、メンテナンスの頻度によって寿命は変動します。
見逃さないで!ベランダ・バルコニー防水の劣化サイン
「うちのベランダやバルコニー、大丈夫かな?」と気になったら、まずはセルフチェックしてみましょう。以下のような症状が見られたら、防水機能が低下しているサインかもしれません。早めの対処が肝心です!
- 表面の色あせ
- トップコートが劣化し始めているサインです。この段階でトップコートを塗り替えれば、防水層へのダメージを防ぎ、費用も抑えられます。
- トップコートが劣化し始めているサインです。この段階でトップコートを塗り替えれば、防水層へのダメージを防ぎ、費用も抑えられます。
- ひび割れ(クラック)
- 軽微なひび割れならトップコートの劣化、深いひび割れや広範囲にわたる場合は防水層まで劣化が進行している可能性があります。特に大きなひび割れは雨漏りに直結するため、専門業者による点検が必要です。
- 軽微なひび割れならトップコートの劣化、深いひび割れや広範囲にわたる場合は防水層まで劣化が進行している可能性があります。特に大きなひび割れは雨漏りに直結するため、専門業者による点検が必要です。
- 塗装の剥がれ・膨れ
- トップコートが剥がれて防水層がむき出しになっていたり、防水層自体が浮いたり膨れたりしている状態です。雨水が侵入しやすくなっているため、早急な補修が必要です。耐用年数より早くこの症状が出る場合は、施工不良の可能性も考えられます。
- トップコートが剥がれて防水層がむき出しになっていたり、防水層自体が浮いたり膨れたりしている状態です。雨水が侵入しやすくなっているため、早急な補修が必要です。耐用年数より早くこの症状が出る場合は、施工不良の可能性も考えられます。
- 水たまりができる
- 雨が降った後、いつまでも水が引かずに水たまりができている場合、排水溝(ドレン)が詰まっているか、床の勾配が悪くなっている、あるいは防水層が劣化して水はけが悪くなっている可能性があります。水たまりは防水層の劣化を早める原因になります。
- 雨が降った後、いつまでも水が引かずに水たまりができている場合、排水溝(ドレン)が詰まっているか、床の勾配が悪くなっている、あるいは防水層が劣化して水はけが悪くなっている可能性があります。水たまりは防水層の劣化を早める原因になります。
- 雨漏りの発生
- ベランダやバルコニーの真下の部屋の天井や壁にシミができたり、雨漏りが発生している場合は、防水層が完全に機能を失っている可能性が非常に高いです。これは最も緊急性が高い状態で、建物の構造にも影響を及ぼすため、すぐに専門業者に相談しましょう。
- ベランダやバルコニーの真下の部屋の天井や壁にシミができたり、雨漏りが発生している場合は、防水層が完全に機能を失っている可能性が非常に高いです。これは最も緊急性が高い状態で、建物の構造にも影響を及ぼすため、すぐに専門業者に相談しましょう。
- 雑草やコケが生えている
- ベランダやバルコニーの床や排水溝周りに雑草やコケが生えている場合、防水層に水分が溜まりやすく、植物の根が防水層を傷つけている可能性があります。
- ベランダやバルコニーの床や排水溝周りに雑草やコケが生えている場合、防水層に水分が溜まりやすく、植物の根が防水層を傷つけている可能性があります。
- 防水層の破れ
- 物を落とした衝撃や経年劣化で防水層が破れてしまうことも。ここから水が浸入し、下地を腐食させる原因になります。
これらのサインを見つけたら、放置せずに専門業者に点検を依頼することをおすすめします。早期発見・早期対応が、結果的に修理費用を抑えることにも繋がりますよ。
知っておきたい!ベランダ・バルコニー防水工事の主な種類と特徴
いざ防水工事をするとなっても、どんな種類があるのか分からないと不安ですよね。ここでは、戸建て住宅のベランダやバルコニーでよく採用される防水工事の種類と、それぞれのメリット・デメリット、費用相場を見ていきましょう。
工事の種類 | 耐用年数 | 費用相場 (m²) | メリット | デメリット | こんなベランダやバルコニーにオススメ |
FRP防水 | 10~15年 | 5,000円~8,000円/m² | 軽量で高強度、耐水性・耐久性が高い、硬化が早い(工期が短い) | 紫外線に弱い(定期的なトップコート塗替え必須)、伸縮性が低くひび割れやすい、鉄下地には不向き | 新築の戸建て、比較的小さめのベランダやバルコニー |
ウレタン防水 | |||||
密着工法 | 7~10年 | 4,000円~7,000円/m² | 液体状で複雑な形状にも対応しやすい、比較的安価、既存防水層を選ばない | 職人の技術力で仕上がりに差が出やすい、硬化に時間がかかる | 複雑な形状のベランダやバルコニー、リフォーム時 |
通気緩衝工法 | 10~15年 | 5,000円~8,000円/m² | 下地の影響を受けにくく膨れを防ぐ、密着工法より長持ち | 密着工法より費用が高い | 既存防水層の劣化が進んでいる場合、やや広めのベランダやバルコニー、雨漏り箇所がある場合 |
シート防水 | 10~15年 | 3,500円~8,000円/m² | 耐久性・耐候性が高い、均一な仕上がり、工期が比較的短い、トップコート不要な場合も | 複雑な形状には不向き、シートの繋ぎ目処理が重要、施工中に騒音が出る場合がある | 比較的広く平坦なベランダやバルコニー、屋上 |
※費用相場はあくまで目安です。下地の状態やベランダやバルコニーの広さ、形状、既存防水層の種類によって変動します。
※10㎡以下の小さい面積のベランダやバルコニーは「一式工事」として、20万円程度~となる場合が多いです。
ご自宅のベランダやバルコニーの状態や予算に合わせて、最適な工法を選ぶことが大切です。専門業者とよく相談して決めましょう。
ちょっとした工夫で長持ち!ベランダ・バルコニー防水の寿命を延ばすメンテナンス術
せっかく防水工事をしても、何もしなければ劣化は進んでしまいます。日頃のちょっとした心がけで、ベランダやバルコニー防水の寿命を延ばすことができますよ。
- 排水溝(ドレン)をこまめに掃除する
- ベランダやバルコニー防水の最大の敵は「水たまり」。排水溝に落ち葉やゴミ、泥などが詰まると、雨水がスムーズに流れず、水たまりができてしまいます。これが防水層の劣化を早め、雨漏りの原因になることも。
- 目安:月に1回程度、または大雨の後など。周囲に木が多い場合は、より頻繁にチェックしましょう。
ベランダ掃除の参考記事:マンションのベランダ掃除の仕方とは?水なしで簡単にできる方法も紹介
- トップコートを定期的に塗り替える
- 前述の通り、トップコートは防水層を紫外線や摩耗から守る大切な役割を担っています。色あせや軽いひび割れなど、トップコートの劣化サインが見られたら、早めに塗り替えましょう。
- 目安:5年ごと。 防水層本体の工事に比べて費用も安く済み、結果的に全体のメンテナンスコストを抑えることにつながります。
- 敷物(ウッドデッキなど)を上手に活用する
- ベランダやバルコニーの床にウッドデッキやタイルなどを敷くことで、紫外線や落下物から防水層を保護し、劣化を遅らせる効果が期待できます。
- 注意点: 敷きっぱなしにすると湿気がこもり、かえって防水層を傷めてしまうことも。定期的に剥がして掃除をしたり、通気性の良い製品を選んだりする工夫が必要です。プラスチック製のタイルなどは掃除もしやすくおすすめです。
これらのメンテナンスを習慣にすることで、ベランダやバルコニーをより長く快適に使い続けることができます。
後悔しないために!ベランダ・バルコニー防水工事を依頼する際の注意点
いざ防水工事を依頼するとなったら、どこに頼めばいいのか、どんな点に注意すればいいのか迷いますよね。安心して任せられる業者を選ぶためのポイントをご紹介します。
- 防水工事専門の業者に依頼する
- 住宅メーカーやリフォーム会社でも防水工事を請け負っていますが、実際に施工するのは下請けの専門業者であることがほとんどです。中間マージンが発生し、費用が高くなる可能性があります。
- 防水工事は専門的な知識と技術が必要です。施工実績が豊富で、資格を持った職人がいる防水専門業者に直接依頼するのが安心です。
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 1社だけでなく、できれば3社以上から見積もりを取り、工事内容や費用、保証内容などを比較検討しましょう。極端に安い見積もりには注意が必要です。手抜き工事や質の低い材料を使われるリスクがあります。
- 地元密着で実績のある業者を選ぶ
- 何かトラブルがあった際にすぐに対応してもらえるよう、地元で長く営業している業者がおすすめです。施工実績や口コミなども参考にしましょう。
- 外壁塗装や屋根工事と同時に行うことも検討する
- もし外壁塗装や屋根のメンテナンス時期と近いようであれば、同時に工事を行うことで足場代を節約できる場合があります。また、建物のメンテナンス計画をまとめて管理しやすくなるというメリットもあります。
- ただし、ベランダやバルコニー防水は足場が不要なケースも多いので、必ずしも同時である必要はありません。状況に合わせて判断しましょう。
寿命が来たベランダ・バルコニー防水、DIYはできる?
「トップコートの塗り替えくらいなら自分でできるかな?」と考える方もいるかもしれません。DIYで対応できるケースと、プロに任せるべきケースを整理しておきましょう。
【自分で塗っても良い場合(トップコートの塗り替え)】
- ウレタン防水またはFRP防水が既に施されているベランダやバルコニー
- 劣化症状が「色あせ」程度で、ひび割れや剥がれがない
- 前回の防水工事から5年程度経過している
【自分で塗るべきではない・業者に依頼すべき場合】
- ひび割れ、剥がれ、膨れなど、防水層の劣化が疑われる症状がある
- 雨漏りが発生している
- シート防水が施されている(シートの扱いは専門知識が必要)
- 下地の状態が悪い
防水層まで劣化が進んでいる場合や、雨漏りが発生している場合は、原因の特定と適切な処置が必要です。無理にDIYを行うと、かえって症状を悪化させてしまう可能性も。不安な場合は迷わず専門業者に相談しましょう。
▼ もっと詳しく知りたい方はこちら
気になるベランダ・バルコニー防水工事の費用相場
防水工事にかかる費用は、ベランダやバルコニーの広さや状態、選ぶ工法によって大きく変わります。ここでは、一般的な費用相場を再掲します。
防水工事の種類 | 費用相場 (m²) | 備考 |
FRP防水 | 5,000円~8,500円/m² | 既存防水層の撤去が必要な場合は別途費用がかかることがあります。 |
ウレタン防水 | 4,000円~8,000円/m² | 密着工法か通気緩衝工法か、下地の状態によって変動します。 |
シート防水 | 3,500円~8,000円/m² | 複雑な形状の場合や下地処理が多いと高くなる傾向があります。 |
アスファルト防水 | 6,000円~8,000円/m² | 戸建てのベランダやバルコニーではあまり採用されませんが、参考として。 |
【面積が小さい場合の注意点】
10㎡以下の比較的小さなベランダやバルコニーの場合、平米単価ではなく「一式工事」として費用が提示されることが多く、その場合の相場は20万円程度~となることがあります。
【劣化が激しい場合】
防水層の劣化が激しく、下地まで傷んでいる場合は、下地からの補修が必要になります。その場合、一般的な広さのベランダやバルコニーでも費用は50万円を超えることもあります。雨漏りによって構造材の木材が腐食している場合は、さらに高額になる可能性も。
やはり、早めのメンテナンスが費用を抑える一番のポイントと言えそうですね。
まとめ:ベランダ・バルコニー防水の寿命を理解し、計画的なメンテナンスで快適な住まいを!
今回は、「ベランダ・バルコニー防水の寿命は何年?」という疑問を中心に、劣化のサインやメンテナンス方法、工事の種類と費用について詳しく解説しました。
ベランダ・バルコニー防水の寿命のポイント
- トップコートは約5年、防水層は約10年~15年が目安。
- FRP、ウレタン、シートなど、防水層の種類によって寿命は異なる。
- 色あせ、ひび割れ、水たまり、雨漏りなどは劣化のサイン!早めの対処を。
- 排水溝の掃除やトップコートの定期的な塗り替えで寿命を延ばせる。
- 防水工事は専門業者に依頼し、相見積もりを取るのが安心。
ベランダやバルコニーは、私たちに快適な空間を提供してくれる一方で、常に過酷な環境にさらされています。定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、雨漏りのリスクを減らし、大切な住まいを長持ちさせることができます。
この記事を参考に、ご自宅のベランダやバルコニーの状態を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。そして、少しでも気になる点があれば、信頼できる専門業者に相談してみてくださいね。
クイック屋根工事
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